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更新日:2023年12月1日
皆さんは歴史で、産業革命について勉強したことがあると思います。イギリスで、ワットが蒸気機関を発明して、生産性が飛躍的に向上し、大量生産を可能にしたのが、第1次産業革命。次に軽工業から重工業に、産業の基盤が移行したのが第2次産業革命。コンピューターやインターネットにより、ものづくりや産業構造が大転換したのが、第3次産業革命。そして、今起ころうとしているのが、第4次産業革命です。
第4次産業革命は、ドイツにおいて、インダストリー4・0として始まりました。これは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の技術により、ものづくりを 飛躍的に高度化しようとするものです。
産業革命とは、ゆるやかに産業や経済が変化していくのではなく、新しい技術によって、今までとは全く異なる産業構造を生み、それによって経済や社会が劇的に変化する事象を指しますが、今まさに、ものづくりの分野を中心に、そうした大転換が起ころうとしています。
また、これまでの産業革命は、人口が減少する時代か、労働人口が不足する時代に起こっています。日本を始め、先進国では人口減少時代に突入し、高齢化も急速に進んでいます。その結果、労働人口が減り続けており、そういう点でも劇的な技術革新が起こる環境が、整いつつあります。
AIやIoTを駆使した自動運転技術が実用化されれば、物や人を運ぶのは、無人の自動運転という時代は、遠くない将来に到来する可能性があります。またドローン(無人飛行機)が、実用化されれば、物の配達も人が介在しなくて済むようになります。介護ロボットが普及すれば、慢性的な介護人材不足も解消し、高齢化社会の救世主になります。このように、今起こりつつあることを、ほんの少し予想しただけでも、社会や暮らしが、劇的に変化することがわかります。
これまで日本も浜松も、産業革命をうまく乗り切り、産業の発展や経済成長につなげてきました。次に来る第4次産業革命にも、乗り遅れないようにしないといけません。
既に安倍政権の成長戦略には、第4次産業革命が位置づけられています。私たちも政府と連携して、この波をとらえていかなければなりません。幸い浜松には、輸送用機器産業を中心に、これまで築き上げてきた分厚い産業集積があります。また、自動運転やドローンでは、高度なセンサー技術が必要となりますが、浜松には、世界の先端を行く光電子産業があります。
ドイツは産学官連携で、戦略的に第4次産業革命をリードしようとしていますが、浜松もこの時代の大転換に、産学官連携でしっかり対応しなければならないと考えています。
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