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更新日:2023年12月1日

市長コラム(平成28年8月)

創業のメッカをめざして

今月の特集は「はままつ起業家カフェ」です。ちょうど1年前の「8月号」で、創業支援をテーマにコラムを書きましたが、その中で「起業家カフェ」の開設についてもご紹介しました。

新たに会社を立ち上げたい、事業を起こしたいという希望を持つ方を支援する総合窓口としてスタートした「起業家カフェ」ですが、1年間の成果がまとまりましたので、詳しくは特集をご覧ください。

かつての浜松では、地域の特徴である「やらまいか精神」と呼ばれる進取の気性により、次々と新しい企業が生まれ、その中からスズキ、ホンダ、ヤマハ、カワイ、浜松ホトニクスなどが、世界的企業にまで成長しました。

こうして出来上がった分厚い産業基盤により、県庁所在地でもなく、大都市圏に位置している都市でもない浜松市が、政令指定都市にまで発展することができました。本格的な人口減少時代を迎え、すべての自治体が地方創生に取り組み始めている中、これまでの発展の歴史を考えると、浜松にとっては、今後も産業力の強化が何より重要だと考えます。

しかし残念ながら最近の浜松は、開業率が全国平均を下回るという、由々しき状況が続いています。再び次々と新しい会社や事業が沸き起こる創業のメッカを目指さなければなりません。

そうした中、5月に「熱意ある地方創生ベンチャー連合」と、浜松の産業関係者やベンチャー企業経営者との意見交換会を開催致しました。「熱意ある地方創生ベンチャー連合」は、ITを活用したさまざまなソリューションによって、地域のイノベーションを加速し、地域課題を総合的に解決することを目的に設立された集団です。当日は活発な議論が展開され、その後の懇親会も大いに盛り上がりました。

アメリカにあるシリコンバレーは、ベンチャー企業のメッカですが、独特のコミュニティが形成されていることでも有名です。実は東京にも同じようなベンチャー企業のコミュニティがあり、そこから次々と新たなベンチャーが生まれる環境が整っていることを感じています。

そこで、今後浜松においても、有望なベンチャー企業を生んでいくためには、同じようなコミュニティをつくる必要があるのではないかと考えています。5月の意見交換会を機に「熱意ある浜松ベンチャー連合」(仮称)設立の機運も盛り上がってまいりました。市と致しましても、こうした取り組みを強化するため、成長著しいベンチャー企業への若手職員の派遣を始めました。

今後市を挙げて、ベンチャー企業のコミュニティである「ハママツバレー」を生み出し、いま一度浜松を創業のメッカにしていきたいと思います。

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