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更新日:2023年12月1日
「天野浩名古屋大学大学院教授、ノーベル物理学賞受賞!」。今年最も喜ばしいニュースの一つです。
第一報は、受賞の感想を問う新聞記者の方からの電話でした。その時は、天野さんがノーベル賞候補にノミネートされていたということも知りませんでしたし、まして浜松出身というのも驚きでした。しかし、私の小、中学校の3年後輩であるということが分かると、急に親しみがわき、とても近い存在に感じるようになりました。
その後、天野さんの関係者の皆さんと話す機会も増え、人となりについても徐々に伝わってきたのですが、私が感心したのは、天野さんは子どもの頃、決して近づきがたい天才ではなかったということです。
天野さんの同級生の一人は「中学校時代は、天野君よりも僕の方が成績は良かったんですよ」と冗談めかしく自慢していましたが、報道などでも、学生時代は勉強より運動に夢中だったというようなエピソードも流れ、ごくごく普通の少年だったということがうかがえます。
そんな普通の少年が、努力に努力を重ね、やがて世界を変えるような研究成果を生みだしたのですから、拍手喝采です。天野さんが「百年に一人、出るか出ないかの天才」というような方だったら「特別な人」で済んでしまったところですが、普通の少年が人一倍努力した結果、ノーベル賞を受賞したというのが、いかにも「やらまいか」の浜松らしいところではないでしょうか。
ということで、天野さんはこれから浜松の子どもたちにとって、すばらしい目標になってくれることと思います。浜松市では、次代を担う子どもたちの才能を伸ばす教育を、関係機関の協力を頂きながら進めています。例えば、静岡大学などとの協
働で実施している理数に強い子どもの才能を伸ばす「ダビンチキッズプロジェクト」とか、IT企業の皆さまの協力で進めている「ITキッズプロジェクト」などです。こうした取り組みの合言葉は「浜松からノーベル賞学者を輩出しよう」でした。しかし既に天野さんが、ノーベル賞学者として誕生しましたので、今後は「第二の天野さんを目指そう」ということになります。
既にダビンチキッズの卒業生で、浜松北高校生の那須田桂(なすだけい)さんが、国際生物学オリンピックで金メダルを受賞するという快挙を成し遂げてくれました。天野さんの後継者は着実に育ちつつあります。
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