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更新日:2023年12月1日
浜松城は別名「出世城」という異名をとります。
その名の由来は、家康公が29歳から45歳という人生で一番重要な時期に、浜松城を居城として天下平定の基礎を築いたことや、江戸時代には、浜松城主を務めた人の多くが江戸へ戻り、老中などの重要ポストに就いたことなどから、縁起の良い城として「出世城」と呼ばれるようになりました。
今でいえば、浜松支店の支店長を務めると、東京本社へ戻って取締役になるようなものですね。
世に名城と呼ばれる城は、ユネスコの世界文化遺産に登録された姫路城をはじめ、全国に数多くあります。残念ながらこうした名城には、ハードとしての城構えでは、とても太刀打ちできません。しかし「出世城」と称されるストーリーを持つのは、浜松城だけです。この歴史的な価値はどこにも負けません。
そこで私は、浜松城の場合、「出世」をキーワードにさまざまな発信をすることが、誘客や地域の活性化につながるのではないかと考えています。
知恵の神様、菅原道真公をまつった北野天満宮には、多くの受験生が訪れ、受験生の聖地と呼ばれています。ならば浜松城は、出世を夢見るビジネスマンの聖地にできないものだろうか。そんな思いがふつふつと沸いてきました。
昨年は、市制100周年キャラクターとして、出世大名家康くんが登場しました。家康くんには、引き続き浜松市のマスコットキャラクター(福市長)として活躍してもらうつもりです。
また平成27年には、家康公薨去(死去)400年の節目の年を迎えるため、今後続々と記念行事やイベントが行われる予定になっています。天下統一を果たし、300年の太平の世を築いた家康公は、海外でも尊敬の的となっています。時代はまさに家康公ブーム。この機を逃す手はありません。
先日は、浜松城の指定管理を受けている企業が、出世祈願のお札として、家康公のしかみ像(三方原の合戦で負けた時の自画像。終生自分のそばに置き、戒めとしたという有名な画)をあしらった「パワーカード」を売り出したところ、大人気を博し、生産が追いつかないとのこと。
今後、市民、企業など、多くの皆さんの知恵を結集して、出世のパワースポット、浜松城を大いに発信していきたいと思います。
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