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更新日:2023年12月1日
先日、ある人から「国にはたくさんの借金があるということですが、浜松市の財政は大丈夫でしょうか」という質問を受けました。私は「浜松市も借金はありますが、国とは逆に、計画的に借金を削減していますから大丈夫ですよ」と答えました。
戦後の復興期から高度成長時代は、毎年経済の規模が拡大し、税収が増加するという好循環が続きました。確かにその頃は、借金をして道路や施設を整備しても、そうしたインフラ整備によりさらに経済が活性化し、税収が増えていくので、少々の借金は問題ないという認識があったと思いますし、それが正しかったのかもしれません。
しかし、日本が高度成長から成熟した社会へ移行すると状況は一変しました。経済成長は鈍化し、税収が増えない一方で、少子高齢化の進行で、福祉予算が急増しました。また、かつてつくられた道路や施設の維持管理に、多額の費用がかかるようになりました。
従って、私たちは発想を大きく転換し、施策の選択と集中で、限られた税収を効果的、効率的に使うということに、神経を集中しなければならなくなりました。今年度の予算もそうした方針で作成されています。
一方、これまで蓄積された借金を削減して、将来へツケを残さないということも重要になりました。膨大な借金を抱えた国は、もはや今までのように、手厚く地方自治体を支援することができなくなっています。また、地方分権の流れの中で、地方自治体自身も、自立した持続可能な都市経営を行っていかなければなりません。
そこで、私も市長就任以来、市債(市の借金)の削減に全力で取り組んできました。リーマンショックなどの予期せぬ厳しい状況に襲われましたが、4年間で400億円以上の市債の削減に成功しました。
こうした状況は、市ホームページに開設した借金時計により、市民の皆さまに分かりやすくお伝えできるようになっていますので、ぜひご覧ください。
これからも「将来へツケは絶対に残さない」という覚悟で、市政運営に取り組んでいきます。
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