緊急情報
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更新日:2023年12月1日
新年の風物詩の一つに消防出初式があります。今年も少々寒い日ではありましたが、盛大に挙行されました。
出初式の一翼を担うのは消防団です。市内全域から集結した消防団員の行う演習は壮観です。隊列行進や一斉放水などを見学された市民の皆さんは、きっと頼もしく感じられたことと思います。
消防組織には、常備消防と呼ばれる市の消防局と非常備消防と呼ばれる消防団があります。消防局だけではとても市域全体の防災を担うことはできませんので、消防団と連携しています。消防団は火災時の消火活動や災害時の救助活動などに消防職員とともに従事する地域防災を担う要の存在です。
消防団員は、基本的に皆さんボランティアです。職業として取り組んでいるわけではないので、本来の仕事の合間を縫って、厳しい訓練を行ったり、いざという時には、昼夜を問わず出動し任務にあたったりします。身の危険を顧みず活動することもあり、とても崇高な活動です。
問題は、団員の確保が年々難しくなっていることです。以前は時間のやりくりが比較的可能な、自営業の人が団員に多かったのですが、最近ではそうした人が減ってきて、会社勤めの人が増えています。会社勤めの人はなかなか自由がききません。従って、団員になっても訓練に参加できなかったり、最初から団員になることを敬遠したりするというのが現状です。
会社勤めの人が、継続して活動を行うためには、会社の理解が必要となります。そこで、市では、消防団員が多く所属している消防団活動に理解のある企業を、消防団協力事業所として顕彰する制度を設けています。先日も新たに四つの企業を消防団協力事業所として認定しました。
浜松市は東海地震が想定されるなど、大規模災害の危険を抱えています。市にとっても地域防災の強化は重要なテーマです。その要となるのが、各地域の消防団です。『自分たちの地域は、自分たちで守る』というのが、防災の基本。一人でも多くの人が、消防団活動に参加されることを期待します。
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