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更新日:2023年12月1日
浜松市では、子供たちの「生きる力」を養うことが、教育方針の重要な柱になっています。私は今年65歳になりますが、これまでの人生を振り返ると、「生きる力」がいかに重要であるかということをつくづく感じます。
浜松市ではベンチャー企業の育成や誘致に力を入れており、私もベンチャー企業の社長と知り合う機会が増えています。そもそもベンチャー企業はゼロから創業するわけですから、創業者の皆さんは全員エネルギッシュです。しかし必ずしも高学歴の人ばかりではありません。
最近知り合った米国のシリコンバレーで活躍されているベンチャー企業の社長は、一流大学の出身者ではありませんでした。彼は大学卒業後一念発起し、米国で起業しようと渡米されました。驚くことに、その時点では英語は全くしゃべれなかったそうです。しかしその後、猛烈に努力され英語力を磨き、シリコンバレーのベンチャーコミュニティに潜りこみました。シリコンバレーでは、このコミュニティに参加できないと、ほぼ成功は望めないそうで、彼は必死にコミュニティに食らいついて人脈を広げ、有益な情報を収集する中で起業し、成功を収めました。米国では日本の学歴は全く役に立たないと言っていました。
もう一人の印象的な経営者は、複数の上場企業を立ち上げたすごい企業家ですが、高校時代はいわゆる不良学生でした。彼は高校卒業後すぐに就職をし、営業の仕事を始めます。元々バイタリティはありますので、たちどころに営業成績はトップとなり、仕事の中で見つけたビジネスのヒントを事業化するため、脱サラし起業されました。その会社が成功を収めると、その後次々と会社を立ち上げ、今では複数の上場企業のオーナー経営者として活躍されています。もちろん一流大学卒の優秀なベンチャー経営者も何人も知っていますが、彼らを見ていると学歴はあまり関係ないと感じます。ただし、共通している特徴は、考え方がものすごく前向きで行動力があり、何よりも大きな夢やビジョンを持っていることです。
ベンチャー企業の経営者以外でも、各分野で活躍している人を見ると、皆前向きでエネルギッシュです。いわゆるこの地域で昔から言われている「やらまいか精神」に満ちあふれています。
今後ますます先が不透明で、変化の大きな時代になっていくと思います。こういう時代を生き抜いていくためには、何事にも臆せず挑戦していく旺盛なやらまいか精神に裏打ちされた「生きる力」が必要です。浜松の子供たちには学力と共に、こうした「生きる力」を身につけてほしいと願っています。
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