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更新日:2023年12月1日
第8回JFC(ジャパンフィルムコミッション)アウォードで、浜松FC(フィルムコミッション)が、優秀賞を2件受賞しました。TVドラマ「ゆるキャン△2」と映画「唐人街探偵 東京MISSION」の2作品です。最優秀賞1件と優秀賞5件の中での2件ですから大したものです。昨年の第7回JFCアウォードでは、映画「弱虫ペダル」で最優秀賞を獲得していますので、2年連続となる快挙です。
ロケ地だけではなく、浜松自体がテレビ番組で特集されたり、ネタとして取り上げられることも非常に多くなりました。これは単なる偶然ではありません。浜松FCが地道に浜松の売り込みやPRを行っている成果です。映画やドラマ、CMなどの撮影誘致や撮影支援を行う機関を「FC(フィルムコミッション)」と言いますが、地域の活性化に大きく寄与するため、地方自治体が主体となって、多くの地域で組織化されています。浜松市でも、「観光・シティプロモーション課」の中に「フィルムコミッション推進室」という部署を設置しています。
一見華やかに感じるFCですが、実際の活動は大変です。ロケ地の紹介に始まり、撮影の許可申請、関係機関(警察など)や地元との調整、制作スタッフのための宿泊、弁当、機材などの手配、撮影に欠かせないエキストラの確保、撮影現場でのトラブル解決まで、ありとあらゆる役割を果たします。現地のFCが、痒いところに手が届くような手厚い支援を行えば、映像・映画制作の世界で、頼りになる存在として評判を呼び、多くの番組やロケ地に選ばれることになります。
現在、市民エキストラボランティアの登録者数は、およそ2千5百人となり、手前みそではありますが、浜松FCは全国でも有数のFCに成長したと思います。もちろん浜松は、国土縮図型都市と称されるように、山、海、湖、川など、あらゆる自然に恵まれている上、東京からのアクセスがよいということも手伝い、ロケ地にはもってこいの都市ですが、以前より数が大幅に増えたことを考えれば、やはり活動の成果だと思います。最近では、「困ったら浜松FCに頼もう」といった感じで、業界の評判も上々のようです。来年の大河ドラマ「どうする家康」の撮影も本格化していきますが、家康公ゆかりの他地域に負けないよう、水面下で活動を展開するのもFCの役割です。
私は、地方創生を、「地域の資源や特性を活かし、知恵を出し汗もかいて、自らの力で地域を元気にすること」と定義していますが、FCの活動はまさにこの定義にピッタリです。広告換算すれば、何億円、何十億円にも匹敵するFCの活動に、今後も力を入れてまいります。
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