緊急情報
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更新日:2023年12月1日
全国的に新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。この問題が発生した当初から、感染拡大を抑え込んできた浜松市ですが、わずか2店舗で発生したクラスターにより、あっという間に感染者が増えてしまいました。改めてコロナウイルスの感染力の強さを思い知らされました。
コロナ患者が増加すると気になるのが、医療提供体制です。果たして受け入れ病床数は大丈夫か、医者をはじめとした人的な医療資源は大丈夫か、医療器具などの医療設備は大丈夫かなど、市民の皆さまもご心配になるかと思います。
浜松市ではコロナ対策のため、保健所内に「医療調整本部」を設置しています。本部には、市内急性期病院(急性疾患または重症患者の治療を24時間体制で行う病院)の医師で構成する専門家チームを配置し、入院などの調整を行っています。また本部は、患者受け入れ病院の病院長と定期的にテレビ会議を開催し、情報の共有や実際の受け入れなどの協議を行い、柔軟で機動的な対応を行っています。
浜松のこうした体制は長年の積み重ねのなせる業です。浜松市では1974年から、浜松市医師会、市内総合病院、浜松市が連携をし、「いつでも救急医療が受けられる体制」を構築してきました。具体的には、主として開業医が受け持つ「夜間救急室」と輪番制の総合病院の連携のもと、「たらいまわしゼロ」を実現したものです。これは「浜松方式」として、今でも全国に鳴り響いています。
このように浜松市では、市内の医療資源を効率的に活用する体制が組まれていますが課題もあります。それはいかに県と調整をしていくかという点です。日本の地域医療は、県単位で仕組みがつくられているため司令塔は県になります。従って今回のコロナ対策でも、トップは「静岡県コロナウイルス感染症調整本部」が務めますので、こことの調整が重要となります。
例えば医療崩壊を防ぐためには、軽症者の収容施設を充実させることが必要ですので、早い時期から受け入れ施設の確保をしたかったのですが、開設者は県になるため、開設が後手に回ってしまいました。今後は県との迅速な連携のもと、コロナに負けない医療体制の構築に努めてまいります。
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