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更新日:2023年12月1日

市長コラム(2020年8月)

デュアルモード・ソサエティ

今回のコロナウイルスによる社会変化では、ニューノーマル(新しい生活様式)、開疎(開放された空間)など、さまざまな新しい言葉が生まれました。その中の一つに「デュアルモード・ソサエティ」があります。これは「二重の様式を持つ社会」という意味です。

つまり経済活動を優先する経済モードと安全を重視する安全モードの二つをバランスよく機能させることが必要になることを示唆しています。コロナウイルスの感染が拡大しているときには、自宅にこもってテレワークを中心に活動するけれども、感染が収束していけば、通常の勤務に戻るというようなことが日常化する社会になるということです。

先月号で書いた「都市から地方への機能分散」もデュアルモードの結果であり、経済モードと安全モードを両立させようとすれば、都市に機能を集中させるよりも、地方にも拠点を置いた方がリスクを分散できますし、リモートワークが日常化すれば、都市と地方の二拠点居住も当たり前になると思われます。

今後デュアルモードはあらゆる分野に広がっていきますので、新たなビジネスチャンスも生まれてきます。

例えば、新しい生活様式を守って「密」を避けようとすれば、コンサートもスポーツ観戦も、今までのように会場に多くの人を入れることができなくなります。アクトシティの大ホールも、「密」を避け客席の間隔を空けると、以前の二分の一程度しか人を収容できません。そうなると、会場でのチケット収入だけでは、ビジネスは成立しません。そこで今後のエンターテインメントビジネスは、オンラインでコンサートや試合の模様を有料配信し、チケット収入の減った分を補い、両方の売り上げでやっていくというビジネスモデルに変化すると思います。既にいくつかのベンチャー企業などが、オンライン配信でいかにお金を徴収するかというシステムを作り始めています。今後は、少々高くても会場で臨場感を楽しむか、低料金のオンライン配信を利用するかという選択の時代になります。

飲食事業も、店内飲食だけでは厳しい時代になります。コロナ自粛の期間、外食産業はテークアウトやデリバリーで急場をしのいでいました。自粛も解け、ようやく日常を取り戻しましたが、コンサートと同じように、店内での「密」を避け客席間の空間を確保しようとすれば、席数を減らさなければなりません。そうなると店内だけの売り上げでやっていくのは厳しくなりますので、店内営業とデリバリーのデュアルモードになるのではないかと思います。そこで市では、事業者や市民の皆さんに喜んでいただける浜松ならではのデリバリーのプラットフォームを開発中です。

今後もデュアルモード社会に対応したさまざまな施策に取り組んでまいります。

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