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更新日:2023年12月1日

市長コラム(2019年11月)

二つの陸上養殖事業

現在、天竜区の春野町と佐久間町において、二つの陸上養殖の取り組みが進められています。

一つは春野で行われているチョウザメの養殖です。チョウザメからは高級食材であるキャビアが採れます。この事業は、細江町でケーブルなどを製造している金子コード(株)というメーカーが、新規事業として始めたものです。

最初に金子コードさんから計画を聞いた時、新たな名産品づくり、中山間地域の活性化、市の遊休不動産の活用など、さまざまな点で取り組む価値があるなと感じました。そこで廃校となった学校のプールを、養殖用プールとしてお貸しすることにしました。その後養殖事業は順調に進み、春野は清廉な水をふんだんに利用することができるので、素晴らしい品質のキャビアが採れるようになりました。

「HAL(ハル)キャビア」と命名された商品は、瞬く間にその品質の高さが評判となり、高級レストランや高級ホテルなどに次々と採用されています。

そしてついにその評判は、海を渡って英国王室の注目するところとなり、王室の料理の食材として使われたり、王室主催のポロの試合の優勝副賞として提供されたりするまでになりました。「HALキャビア」の品質とブランド力は、当初の想定をはるかに超え、世界有数のキャビアに育ちつつあります。

もう一つの養殖事業は、佐久間で行われているアワビの養殖です。こちらは市職員の提案による事業です。若手職員が、自分でアワビを育ててみて、海辺でなくても養殖が可能であることを確認した上で、提案をしてきてくれました。単なる思い付きではなく、自ら実践したことに感心し、すぐに事業化に取り組むよう指示をいたしました。こちらも使わなくなった給食センターを活用し事業を行っています。当初は提案者の職員が、試行錯誤を繰り返しながら事業を進めていましたが、今は地元のNPO団体である「がんばらまいか佐久間」の皆さんが、引き継いでくれています。

まだまだ本格的な出荷にまでは至っていませんが、「がんばらまいか佐久間」の女性会員の皆さんが運営する「いどばた」という店舗で、養殖されたアワビを使ったアワビカレーを試験的に販売したところ評判となり、マスコミなどにも多数取り上げていただきました。

全国的に進む「地方創生」とは、それぞれの地域の特性や資源を活用し、知恵を出し汗もかいて、その地域を元気にする取り組みです。春野のキャビアも佐久間のアワビも、知恵やアイデアを努力により形にしたものであり、豊かな水や自然を活用した素晴らしい取り組みだと思います。この二つの養殖事業が、大きく花開くことを心より期待しています。

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