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更新日:2023年12月1日
浜松市はヤマハ、カワイ、ローランドといった世界的な楽器メーカーが集積している楽器のまちとして知られていましたが、さらなる飛躍を目指し、1981年からは、「音楽のまち」づくりに取り組んできました。
この間、アクトシティ浜松に大ホール、中ホールが整備され、浜松国際ピアノコンクールをはじめとする各種音楽事業が次々とスタートするなど、まさに浜松は官民挙げて、音楽文化の振興に努めてきました。その長年の積み重ねは、浜松市の音楽のまちとしての位置付けを確固たるものとし、現在では「音楽のまち」を、さらに「音楽の都」へと進化させる取り組みが進められています。
こうした中、浜松市が着目したのが、「創造都市」です。創造都市とは、市民主体に、地域固有の文化や資源を生かした創造的な活動が活発に行われ、その活動が、新たな価値や文化、産業を生み出し、結果として暮らしの質や豊かさを高めていく都市のことです。この創造都市の取り組みは、世界的に広がっています。
日本では文化庁が、文化芸術の持つ創造性を、観光や産業などの地域振興に活用し、地域課題の解決に取り組む自治体を「文化芸術創造都市」と位置付け、ネットワーク化を進めています。その中で、特に優れた取り組みをしている自治体に対しては、文化庁長官表彰を行っています。浜松市は2012年に、この文化庁長官表彰を受けました。
一方、世界的にはユネスコが、創造都市ネットワーク事業を展開していて、各分野において、創造都市として優れた取り組みをしている自治体を認定し、評価を行っています。浜松市は2014年に音楽分野で、アジアの都市としては初めての認定を受け、「音楽創造都市」となりました。この事業は認定されて終わりではなく、その後の活動がユネスコにより、厳しくチェックされます。
浜松市は2018年に最初の活動報告書を提出し、今年ユネスコから評価書が届きました。それによれば、4つの評価項目のうち、(1)創造都市ネットワークへの参加レベルは、高・中・低の中で、高の評価。(2)地域レベルの取り組みの質と量、(3)都市間の協力により実施された取り組みの質と量、(4)今後4年間のアクションプランの質は、いずれも5段階評価で5(非常に優秀)という評価でした。従って総合評価も「非常に満足」というものでした。これまでの官民挙げた「音楽の都」への取り組みが国際的にも高く評価されました。とても誇らしいことです。
またユネスコに高く評価されたことは、音楽創造都市として浜松を、自信を持って世界に発信できることになります。浜松市は、引き続き「音楽の都」を目指して進んでまいります。
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