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更新日:2024年10月10日
私たち「うぃ・らぶ・はままつ」から質問をします。
浜松市は、音楽の都やものづくりのまちとして全国に発信しています。実際に多くの楽器メーカーがあること、国内唯一の国立楽器博物館があること、国際的なピアノコンクールを開催していることなど、音楽や楽器は浜松市の特色であると考えます。
また、自動車関連産業をはじめとする製造業も盛んです。一方で、音楽の都という割には、日常的に楽器を練習できる環境や、演奏について専門的に学ぶ環境が整っておらず、市民がプロの演奏に触れる機会はあまり多くありません。
また、ものづくりについても、若者が就職したいと思うような先端産業について専門的に学べる大学などの整備や、就職につながる学習環境の整備が不十分であると考えます。ものづくりのイメージばかりが前に出てしまうと、ものづくり以外の業種に就職したい若者はかえって浜松市から離れてしまう可能性もあります。ものづくりを進化させつつ、多様な就職先を増やす工夫が必要だと考えます。
また、浜松市が住みやすい地域であると同時に、観光客の誘客による地域の活性化を目指すためには、公共交通機関の充実は欠かすことはできません。
そこで、私たちのグループからは、次の3点を質問させていただきます。
(1)まちを元気にする上で、音楽の都として、音楽を専門的に学ぶことができる大学の創設と、音楽を身近に感じ、関心を高めることを目的に、小中学生の教育カリキュラムにプロの演奏を聴く機会を組み込むこと、また、協働センターなどの各地域に防音設備を備えた練習環境を整備することはいかがでしょうか。
(2)仕事を元気にする上で、ものづくりのまちとして、最先端の産業を専門的に学ぶことができる環境の整備や、企業の誘致、支援、そうした企業に就職したいと思っている人たちの支援や情報の発信強化が必要だと考えますが、いかがでしょうか。
(3)まちを元気にする上で、住みやすい環境の整備には、公共交通の整備が特に重要であると考えます。また、小中学生が公共交通機関を利用しやすくすれば、送迎などの保護者の負担軽減にもつながります。そこで、誰もが行きたい場所に行けるよう、公共交通機関の充実を図ることについて、どのように考えていますか。
以上、3点についてご答弁をお願いします。
「うぃ・らぶ・はままつ」からのご質問の1点目、音楽の都として、楽器を学び練習する環境や音楽に触れる機会、その充実についてお答えします。
まず最初に、音楽を専門的に学ぶことができる大学の創設についてお答えします。本市では、アクトシティ音楽院を開設するとともに、国際管楽器アカデミーアンドフェスティバルなど、音楽団体育成事業を進めておりまして、世界に羽ばたき活躍をする音楽家を輩出するなど、一定の成果を上げているところです。
将来的な音楽系高等教育機関設置の可能性を探りつつ、音楽の都浜松だからこそできる人材育成の仕組み、例えば、浜松から世界を舞台に活躍している音楽家が、講師として地域の人材育成に参加するなど、音楽を専門的に学ぶことができる環境づくりを進めてまいります。
次に、小中学校の教育カリキュラムに、プロの演奏を聴く機会を組み込むことについてお答えします。小中学校には「文化的行事」のカリキュラムがありまして、文化や芸術に親しむことができるよう、それぞれに特色ある授業を計画、実施をしています。例えば、小学校においては、「こども音楽鑑賞教室」を計画しまして、市内小学校の5年生にプロの演奏を聴く機会を設けているところです。また、文化庁の「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」は、演奏家が各学校や地域のホールに出向きまして、子供たちにプロの音楽に触れる機会を提供するものでありまして、授業に組み込むこともできることになっております。今後も、こうした機会の提供を進めてまいりますので、皆さんも生徒会などを通じて先生に提案をしてみていただければと思っております。
次に、協働センターなどに防音設備を備えた練習環境を整備することについてお答えします。市内の文化施設や協働センターなどにありますホールや会議室では、音楽活動を行うことができまして、現在でもいろいろな世代のさまざまな団体の皆さんが吹奏楽ですとか、合唱、ギター、ウクレレ、大正琴など、多様な音楽活動を行っているところです。皆さんも楽器の練習場所や施設のご利用方法などでお困りのことがありましたら、各施設のスタッフまで気軽にご相談をいただければと思います。
今回、皆さん方から、音楽の都としてもっと音楽を学び、触れる機会を増やしたらどうかというご提案をいただきまして、大変嬉しく感じているところです。来月、9月22日には市役所の北側の浜松城公園葵広場で「HAMAMATSU U18 ROCK FESTIVAL」を開催します。この軽音楽フェスティバルでありますけれども、市内10校の高校生の皆さん、軽音部の皆さんとわれわれ浜松市とで一緒に企画をし、準備を進めています。今回ご提案をいただいた、音楽を学び、触れる機会を充実するため、音楽の都浜松のこれからを担う若い世代の声、そういったものを取り入れて、音楽のあふれるまちづくりを進めていきたいと考えております。
「うぃ・らぶ・はままつ」の皆さんのご質問の2点目、最先端の産業を学ぶ環境整備や企業誘致、就職支援についてお答えします。
本市は、皆さんもご存じのように、地場産業である繊維、楽器、自動車、バイク産業などを中心に、ものづくりのまちとして発展してきましたが、人口が減少傾向にある中、貴重な人材の確保は重要で、そのためにさまざまな取り組みを進めています。
まず、専門人材の育成のため、市内の企業の技術者の方が先生となって、ロボットに関する専門的な技術を学ぶ講座を工業高校で行っています。また、市内の情報系の高校、大学で学んだ学生がそのまま本市に定着してもらえるよう、ICT企業の誘致を進めるなどものづくり以外の魅力的な企業を増やすよう力を入れているところです。
このほか、「浜松みらいっこ事業」と言いまして、子供たちに地元企業の仕事の魅力を伝えるため、市内の小中学生が地元企業を訪問し、職場体験できる機会を提供したり、全国の大学生などに市内企業の魅力を届け、UIJターン就職を促進するため、企業のインターンシップ情報などを短編動画に編集し、SNSで発信しています。こうした企業と連携した取り組みを充実させることで、市内にこんなに素晴らしい企業があるんだということを若い方に知ってもらう機会が増え、ひいては浜松市の魅力に気づいてもらえることにつながると考えています。魅力あふれる浜松市を、皆さんのような浜松を愛する若者が将来さらに発展させていってくれることを期待しています。
「うぃ・らぶ・はままつ」の皆さんからのご質問の3点目、公共交通の充実についてお答えします。
ご質問にあります地域の活性化を目指すためには、公共交通の整備が重要であるとの意見は市の考えと同じであり、誠に頼もしく思っているところです。しかしながら、現在の浜松市は移動手段として自家用車を利用する方が多く、その結果、路線バスの本数が少なくなり、市民の方が公共交通で目的地に行くことが難しくなっているのが現状です。
こうした状況を踏まえ、市民の生活を支えるために必要な、公共サービスの提供を本市の基本方針として定め、バス専用レーンやサイクル&ライド駐輪場の設置など、利用者の利便向上を図っています。
また、交通空白地においては、地域住民や交通事業者と連携し、一定の地域内で運行する地域バスや、NPO法人が実施するNPOタクシーの支援を行っています。さらに、庄内地区においては、住民自らがドライバーとなり、自家用車を活用し、同じ地域の方を送迎する共助型交通という新しい移動手段も昨年秋より開始したところです。
これからも、皆さんのような若い世代のご意見をいただきながら、公共交通の充実を図り、住みやすい浜松となるよう取り組んでまいります。
僕たちの質問に答えてくださり、ありがとうございました。僕たちの班の意見の多くが、実際に政策として行われていることが分かりました。この浜松市をもっと若者に知ってもらい、住みやすい浜松市を目指して、これからの僕たちが変えていけるように精いっぱい努力していきたいです。
これで、「うぃ・らぶ・はままつ」の質問を終わります。ありがとうございました。
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