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更新日:2024年10月10日
私たち「バスを増やし隊」から質問します。
多くの自治体が抱える課題の1つに、公共交通の意義が挙げられています。私たちが住む浜松市でも、公共交通を取り巻く状況は厳しく、特に路線バスについては、利用者の減少、運転手の確保などが難しいことにより、バス路線がなくなったり本数が減ったりして、利便性が低下しています。
路線バスの利便性を向上させるためには、利用者の増加が不可欠ですが、バス停の近くに住む人でも、バスを利用していない人が多いのが現状です。これは自動車での移動が便利というだけでなく、そもそもバスを利用して移動するという意識が薄いのではないかと思います。
私たちのような若い世代が、バスを利用して移動することに今から慣れておくことで、大人になっても日常的にバスを利用するようになり、将来的にバスの利用者が増加するのではないかと考えました。そこで、現在自転車を使って登校している学生が、バス通学に切り替えたくなる、またはバス通学が可能となるような取り組みとして、サイクル&ライドへの公共施設の活用や、バス通学者の支援について考えました。
また、学校施設の有効活用についても考えました。浜松市では、小学生や中学生が塾や習い事へ通うときに、親が送迎することが多いと思います。毎回の送迎となると親の負担も大きいため、放課後にそのまま学校で塾や習い事が受けられるように、学校ワンストップサービスのような取り組みはできないでしょうか。
そこで、私たちのグループからは、次の3点を質問させていただきます。
(1)バス停の近くにある公共施設について、サイクル&ライドのための駐輪場として利用させてもらえないでしょうか。
(2)学生が通学で路線バスを利用した場合、市として何か支援をしていただけないでしょうか。
(3)放課後において、学校の教室や体育館を民間事業者に有料で貸し出すことで、学校を塾や習い事の場所として活用することはできないでしょうか。
以上、3点についてご答弁をお願いします。
「バスを増やし隊」の皆さんからの質問1点目、公共施設のサイクル&ライドへの利用についてお答えします。
先ほど、ご質問の経緯、背景でご説明もありましたように、路線バスの利用者数は、このところ年々減少しておりまして、現在では、既存のバス路線を維持することも、なかなか難しい状況となってきています。
そうした中、皆さんのような若い世代が、路線バスの未来について考えてくれるということを、大変心強く感じているところです。今回ご質問をいただきましたサイクル&ライド、駐輪場でありますけれども、これは路線バスなどの利便性向上のため、バス停の近くに自転車を駐輪できる施設として設置をするものです。そのため、自転車での移動が中心となります若い世代にも、バスを利用してもらうための取り組みとして非常に有効であると考えています。
すでに浜松市内には、銀行や商業施設の敷地内などに36カ所のサイクル&ライドの駐輪場の設置がございまして、これまでも毎日、通勤、通学の方にご利用をいただいています。今回ご提案がありました、公共施設へのサイクル&ライド設置については、自転車を置けるスペースがあるかどうかや、バス停までの距離がどれくらいになるか、加えて、その公共施設を利用する目的で来ている方の、状況などを把握する必要があると考えています。今後も公共施設の管理者とは連携を図りながら、サイクル&ライド駐輪場のさらなる拡大について検討してまいります。
「バスを増やし隊」のご質問の2点目、通学での路線バス利用に対する支援についてお答えします。
若い世代の方がバス利用に親しんでいただくことで、移動する際にバスを利用する選択につながり、ひいてはバス利用者が増加するというご意見は、大変重要な視点であると考えています。そのため、本市ではこれまでもサイクル&ライド駐輪場の設置や運賃のキャッシュレス決済サービスを導入するなど、バスを利用しやすくなるような取り組みを支援しているところでございます。
また、交通事業者においても、通学定期を通常の定期よりも安く設定するなど、学生のバス利用促進に取り組んでいただいているところでございます。今後も、通学で利用する皆さんのご意見などを参考にしながら、引き続き交通事業者と連携し、より良い交通サービスとなるよう努めてまいります。
「バスを増やし隊」のご質問の3点目、学校の教室や体育館の民間事業者への貸し出しについてお答えします。
学校教育法という法では、学校本来の目的外で使用する場合は、「学校教育上支障のない限り、社会教育、その他公共のために利用させることができる」と規定しています。ご質問をいただきました民間事業者による塾や習い事の場所としての活用は、法によりますと、貸し出しできないということになっております。ただし、学校施設を運営上支障のない範囲で、市民の皆さまに活用いただくことはとても重要なことであると考えており、このため、現在スポーツ団体などを対象に、運動場や体育館などを有効活用いただく学校開放事業を展開しております。
また、これからの学校は、教育施設としての活用のみならず、地域のさまざまな人たちが集い、活用される。例えば、地域住民と子供たちとの交流の場として活用していくアイデアなどが考えられるものと思っています。そのため、現在とりまとめを行っている新たな学校施設の在り方の中で、さらなる学校施設の活用促進に向けた検討を進めてまいります。
私たちの質問に答えていただき、ありがとうございました。答弁をお聞きして、浜松市ではバスを利用しやすくし、バス利用者を増加させるためのさまざまな取り組みを支援してくださっていることを知り、市内の交通の利便性について、とてもよく考えてくださっているなと感じました。浜松市が、誰もが住みたいと思える快適なまちになることを望んでいますし、私たちも移動する際に、なるべく多くバスに乗るようにするなどして、行ってくださっている取り組みを、より意味のあるものにしていきたいと思います。
以上で、私たち「バスを増やし隊」からの質問を終了します。ありがとうございました。
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