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更新日:2023年12月1日
私たち「SNS愛好家」から質問をします。
浜松市には海、湖、川、山などの恵まれた自然環境や音楽文化など、魅力あふれる資源が数多くあります。
一方で、浜松市では人口減少や少子高齢化、中山間地域の過疎化が進んでいます。その原因として考えられるのが若者世代の流出です。若者世代に浜松市の魅力が十分にPRできていないため、若者たちはより魅力のある都会に流出してしまうのではないでしょうか。また、人口が多い都会から若者たちを浜松市へ呼び込み、移住を促進することも重要です。
そこで私たちは、魅力ある浜松市をPRするために、若者の興味を引く観光コンテンツが重要と考えました。浜松市は「音楽の都」としてのブランドがあるので、アクトシティ浜松を拠点に、いつでも音楽に触れることができる機会を提供できないでしょうか。例えば、有名アーティストを招いた大きなイベントや、市民バンドによる演奏会、演奏するだけでなく実際に楽器に触れることができる体験イベントなど、年間を通して多くのイベントを開催するとともに、SNSなどを活用して主催者だけでなく、参加者にも広く発信してもらうことでより多くの若者を呼び込むことができるのではないでしょうか。
また、浜松市の魅力を若者たちに伝えるために、インフルエンサーを活用したプロモーションができないかと考えました。例えば、浜松市は徳川家康公ゆかりの地であるため、静岡市で開催されている「静岡まつり」の大御所花見行列のように、家康公に関連する大きなイベントを毎年開催し、家康公役をインフルエンサーに務めてもらうのはいかがでしょうか。予算については、クラウドファンディングを活用し、市民が呼びたいインフルエンサーをゲストに迎えれば、市民も一体となって盛り上がるのではないでしょうか。
さらに、中心市街地だけでなく、中山間地域には豊かな自然があり、都会の生活に疲れた若者にとっては魅力的なスポットです。中山間地域の道路を訪れやすいように整備し、自然をテーマにしたイベントの開催や、自然を体験できる観光コンテンツを造成することで、若者の移住促進にもつながるのではないでしょうか。
そこで、私たちのグループからは、次の3点を質問させていただきます。
(1)「音楽の都」としてのブランドを生かし、年間を通して音楽に関連するイベントを開催してはどうでしょうか。
(2)浜松市の魅力を若者世代に伝えるために、インフルエンサーを活用した毎年恒例の大型イベントを開催してはいかがでしょうか。
(3)中山間地域の魅力を若者世代に伝えるために、自然をテーマにしたイベントの開催や、自然を体験できる観光コンテンツを造成してはいかがでしょうか。
以上、3点についてご答弁をお願いします。
「SNS愛好家」のご質問の1点目、年間を通した音楽関連イベントの開催についてお答えします。
浜松市は、ヤマハ、カワイ、ローランドなどの楽器メーカーの集積を基盤とした音楽文化事業や、市民の皆さんの活発な音楽活動が認められ、2014年にユネスコ創造都市ネットワークの音楽分野へ加盟し、「音楽の都・浜松」を世界に向けて発信しています。
浜松駅北口広場等を会場に、年間を通して開催している「プロムナードコンサート」や、市民手づくりの音楽祭「やらまいかミュージックフェスティバル」、浜松市と地域の企業と共催で開催している「ハママツ・ジャズ・ウィーク」、さらには恩田陸さんが直木賞と本屋大賞をW受賞いたしました、「蜜蜂と遠雷」のモデルになった「浜松国際ピアノコンクール」や、浜松市楽器博物館で開催されている、音楽や楽器にまつわるお話も聞ける「レクチャーコンサート」など、多種多様な音楽イベントをこれまでも実施しています。
今回皆さんからいただいたご質問の中に「音楽の都としてのブランド」という言葉を書いていただき、われわれとしてはうれしく感じています。
ただ一方で、年間を通して開催をされているさまざまな音楽イベントの情報が、皆さんに十分届いていないという課題を今回再認識いたしました。
市としましても、情報の発信力を高めるために、今年度から浜松市楽器博物館では、地元の静岡文化芸術大学の学生と一緒に、博物館の魅力をSNSで情報発信する取り組みを始めています。
今回ご提案いただきました若者による若者向けの情報発信も含めまして、皆さんに音楽イベントの情報がきちんと届くように、より効果的な広報を今後進めていきます。
次にご質問の2点目、インフルエンサーを活用した大型イベント開催についてお答えします。
浜松市では今年の5月5日に、大河ドラマ「どうする家康」の主演を務める松本潤さんをはじめとした出演者の皆さまをお迎えし、大型イベント「家康公騎馬武者行列@浜松まつり」を開催しました。
このイベントはテレビ・新聞・雑誌など様々なメディアで取り上げられるとともに、SNSのトレンドワードに入るなど大きな話題を呼びました。
また、浜松市では、徳川家康公が29歳から45歳までの17年間を過ごし、後に天下人となる礎を築いた「出世の街」であることをPRし、観光誘客を促進するためのイベント「出世の街 浜松 家康公まつり」を毎年開催していて、例年3万人を超える皆さまにご来場いただいています。
これまでには、歴史学者の磯田道史先生や6年前の大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演した菜々緒さんなど著名人をゲストにお招きしたトークショーやステージイベントを開催し、来場者の皆さまにご好評いただいています。
こうしたイベントを更に魅力あるものにするためには、若者世代の皆さんの参加を増やし、そのアイデアを取り入れることが重要だと考えていますので、今後は、インフルエンサーを通じたイベントのPRなど、若者を呼び込む取り組みにも力を入れてまいります。
続きまして、ご質問の3点目、自然をテーマにしたイベント開催や、観光コンテンツの造成についてお答えします。
浜松市の中山間地域は、そのほとんどが天竜区であり、浜松市全体の約6割の面積を占め、多くの森林に囲まれた自然豊かな地域です。
近年ではテーマパークのような観光スポットに行くだけでなく、その地域ならではの特別な体験を求める観光客が増えていることから、地域の特性を生かした観光コンテンツの造成は非常に重要となります。
また、中山間地域では、鹿や猪などの肉を味わえるジビエ料理をはじめとしたグルメ、天竜川でのラフティングなどのアクティビティ、自然の中でバーベキューやサウナが楽しめるキャンプなど、すでに魅力的な観光コンテンツが豊富にあるため、観光客のニーズに合わせた効果的なPRも重要となります。
今後は、これら観光コンテンツを提供する事業者の皆さまや、観光客の皆さまのニーズ、全国的なトレンドなどの情報を収集・分析し、若者世代を中心としたターゲットに“ささる”観光コンテンツやイベント等を的確にPRすることで、来訪・体験につなげ、魅力を伝えるとともに、SNSを通じた情報拡散などに取り組んでまいります。
私たちの質問にお答えいただき、ありがとうございました。
答弁をお聞きして、今SNSやインターネットを通した情報共有がとても重要なのだと思いました。浜松市がもっとたくさんの人でにぎわい、笑顔あふれるまちになることを望んでいます。そのために私たちも浜松のことをもっとよく知ってもらい、足を運んでもらうことの実現に向けて頑張っていきたいと思います。
以上で、私たち「SNS愛好家」からの質問を終了します。ありがとうございました。
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