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更新日:2023年12月1日

若い世代の力で活力のある最高の浜松を【浜松しか勝たん】

質問

私たち「浜松しか勝たん」から質問をします。

気候変動に関する関心は、世界的に高まりを見せています。SDGs未来都市に選ばれている浜松市こそ、地球温暖化の減速に向けた取り組みを積極的に展開し、他の模範となるような都市になることが望ましいのではないのでしょうか。

浜松市が有する天竜美林についても、その重要性をもっと理解してもらう必要があります。そのためには、森林が果たす多面的機能や世界で起こっている違法伐採の問題等をテーマにした環境教育を中学、高校で行い、若年層が森林に興味を持つ機会を増やすことが必要です。若い世代の森林保全意識を醸成していくことが、持続可能な社会の実現に向けた一歩になるのではないでしょうか。

また、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、浜松市の観光業は停滞し、活力を失ってきている状況です。2023年放送予定の大河ドラマ『どうする家康』は、市内外の人に浜松市の魅力を知ってもらうための絶好の機会になると考えます。浜松城等の徳川家康公ゆかりの地を積極的にPRすることは、観光業の振興に大きく貢献するとともに、浜松市への観光意欲を高め、街おこしに向けた強力な起爆剤になるのではないでしょうか。

別の問題として、今年、静岡県が実施した「ヤングケアラー実態調査」から、多くのヤングケアラーが存在することが明らかになりました。この調査では、自身がヤングケアラーであるという自覚がないまま、身体的・精神的負担を強いられている傾向も明らかになりましたが、これは解決すべき課題の一つです。まずは、自身がヤングケアラーであるという自覚を持てるような機会を提供することが必要ではないでしょうか。ヤングケアラーという実感を持つことや、その存在を知ることは、浜松の未来を担う学生が、より豊かで充実した学校生活を送ることができる健やかな社会の実現につながるのではないでしょうか。

そこで、私たちのグループからは次の3点を質問させていただきます。

 (1)計画的な伐採や植林の体験活動をはじめとした森林環境教育を行い、子供たちやその家族に森林保全に対する興味を持ってもらう取り組みを進めるのはどうでしょうか。

 (2)『どうする家康』にちなんで、浜松の特産品と大河ドラマをコラボさせた商品を開発したり、イベントを開催したりすることで、観光業の振興につながると思いますがどうでしょうか。

 (3)ヤングケアラーに関する問題意識や実感を持ってもらうために、専門的知識を持つ講師に学校の授業でお話をしてもらうことが必要だと思いますがどうでしょうか。

以上、3点についてご答弁をお願いします。

勝たん

答弁 清水農林水産担当部長

「浜松しか勝たん」のご質問の1点目、森林環境教育に関する取り組みについてお答えします。

まず皆さんに質問です。皆さんは、FSC森林認証という言葉や、このロゴマークを知っていますか。

FSC森林認証は、違法な伐採をしていないかや、安全な労働環境で作業を行っているかなどを第三者機関が全世界統一の基準に沿って審査し、持続可能な森林管理・保全を行っていることを認めるもので、その森林から生み出された木材や紙製品にのみ、このFSCのマークを付けることが可能となります。

本市は、これまで林業政策の柱にFSC森林認証の取得を掲げ、現在、市町村別で全国第1位の認証林面積を誇り、環境に配慮した地球に優しい林業を進めている先進的な地域として、森林の適正管理に取り組んでいるところです。

さて、皆さんが調べたとおり、二酸化炭素を吸収している森林は、地球温暖化防止と深い関係があり、林業で行われている「木を伐って、使って、植えて、育てる」といった森林サイクルの持続が大変重要と認識しています。

このため本市では、木材生産をはじめ、水源涵養、空気の浄化、土砂災害防止など、森林の持つ多面的機能の重要性を知ってもらうことを目的とし、子供から大人まで全ての世代を対象とした森林環境教育推進事業を進めています。

具体的には、学校などでの出前講座の実施に加え、2019年度からは市内の林業・木材関係者で構成された団体、「天竜こころの森ネットワーク」との連携により、森林体感プログラムを開発し、さまざまな体験を通した理解促進を協働で進めています。

ご提案いただいたとおり、今後も、より多くの市民の皆さまに森林の大切さを伝え、理解していただけるよう森林環境教育に積極的に取り組んでまいります。皆さんもぜひ、森林へ来て直接木に触れ、魅力を肌で感じていただけたらと思います。お待ちしています。

答弁 鈴木観光・ブランド振興担当部長

 

次にご質問の2点目、『どうする家康』の放送を契機とした商品開発やイベント開催についてお答えします。

大河ドラマ『どうする家康』の放送まで、残り2週間余りとなりました。

ドラマ放送中、舞台地となる本市は、全国から多くのお客さまをお迎えすることになります。

そこで、本市では集客の核となる大河ドラマ館を浜松市役所の北側に建設するとともに、民間の方々と一緒に大河ドラマ関連商品や土産品を開発するなど、お客さまをおもてなしする準備を進めてまいりました。

イベントにつきましては、初回放送日である1月8日に、家康公を演じる松本潤さんをはじめとした出演者をお迎えした「出陣式」や、初回放送を大画面で観覧するパブリックビューイングを開催します。

また、大河ドラマ放送期間中を通して、大河ドラマ館敷地にある葵広場などを活用したさまざまなイベントの実施を計画していますので、楽しみにしていてください。

今回の大河ドラマ放送を絶好の機会と捉え、さまざまな取り組みを行うことで、誘客を促進し、全国から多くのお客さまに訪れていただくことにより、観光振興および地域経済の活性化を図ってまいります。

答弁 田中学校教育部長

次にご質問の3点目、ヤングケアラーの専門知識を持つ講師による授業についてお答えします。

県のヤングケアラー実態調査によると、家族のケアをしている子供は、全回答者の4.6%で、その約4分の1が「学校生活等への影響がある」と回答しています。しかし、長時間ケアをしているにもかかわらず、「特にきつさを感じていない」との回答が6割を超えており、ケアをするのが当たり前になっていて、そのきつさを十分に自覚できていない子供がいると考えられます。

学習や日常生活に影響が出るほど家族のケアをしている子供が、自らの問題に気付き、周りの人に相談したり、相談機関につながったりすることが大切です。

しかし、自らがヤングケアラーだと気付いても、家族のことを知られたくない、支援を受けることが恥ずかしいと思い、相談できないこともあります。そのため、周りの友達や大人が気付き、話を聞いてあげることも重要です。

皆さんが提案する専門知識を持つ講師による授業は、本人も周りの友達もヤングケアラーの存在について知り、ヤングケアラーに関する問題意識や実感を持つことにつながる良い機会になると考えます。

感想

私たちの質問に答えていただき、ありがとうございました。

質問の中には、既に活動をしているものや、計画化を始めている活動があり、そのような活動があることを知ることができました。

また、ヤングケアラーの問題についての提案には評価をいただいたので、ぜひこれからの浜松の活動として取り組んでいただけたらうれしいです。

以上で、「浜松しか勝たん」からの質問を終了します。ありがとうございました。

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浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

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