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更新日:2023年12月1日

人口減少に歯止めをかける環境整備について【浜松人口減少STOP計画】

質問

私たち「浜松人口減少STOP計画」から質問します。

全国的に少子高齢化が進行する中、私たちの暮らす浜松市も同じように少子高齢化が進んでいます。少子高齢化は社会経済活動の悪化や高齢者を支える若者が少なくなるなど、将来の私たちにも影響する深刻な問題だと思います。近年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、学校生活や地域行事にもいろいろな変化が起きていますが、結婚する大人の数や子供の生まれる数も減っていて、さらに少子化が加速しています。

また、浜松市の約6割を占める中山間地域では人口が減り続けていて、高齢化率も5割を超えている状況にあります。高齢化により管理が行き届いていない耕作放棄地なども増えており、手入れや管理なども課題となっています。

浜松市ではこども第一主義を掲げて、さまざまな子育て支援策や学校などの教育環境の充実を図っていますが、さらに充実させることで、子供たちが生き生きと成長することにつながり、親も子育てに対する不安や経済的負担の軽減になることで、将来の人口増加につながるのではないでしょうか。

最近は、共働き世代も増えてきていて、子育てに対する親の負担が増しているので、子供を預けられる場所や子供が自由に遊べる場所を増やすことで、家事や育児に追われている親もリラックスして一休みできる時間もできると思います。

また、浜松市はデジタルを活用した街づくりにより、生活の利便性の向上だけでなく、人口減少をはじめとする課題解決をしようと取り組んでいます。私たち中学生も1人1台のクロームブックが貸与されており、ICTはとても身近なものになっているため、デジタル技術の活用を若者世代にアピールして人口増加や浜松の発展につなげられればと考えました。

そこで、私たちのグループからは、次の3点を質問させていただきます。

 (1)浜松の魅力を高め、人口増加につなげるため、メタバースやICTなどの最先端技術を取り入れた街づくりを推進してはどうでしょうか。

 (2)子育て世帯が住みやすい街になることが、少子化対策につながると思いますが、オムツなどの子育て用品の助成や子供服などのバザーの開催により、子育て世帯を支援してはどうでしょうか。

 (3)子供たちが自然を感じて子育てができる環境を整えることが、少子化対策や教育環境の向上につながると思いますが、荒れた公園や耕作放棄地などを市が整備して、子供たちの運動や遊びの場を増やしてはどうでしょうか。

以上、3点についてご答弁をお願いします。

人口減少

答弁 鈴木康友市長

「浜松人口減少STOP計画」のご質問の1点目、最先端技術を取り入れた街づくりの推進についてお答えします。

人口減少は、国全体の課題です。日本全体で人口が増加するためには、1人の女性が一生の間に産む子供の数である合計特殊出生率が2.07以上必要ですが、2021年時点では1.3であり、国をあげた子供を産み育てやすい雰囲気づくりが重要となります。

人口減少や超高齢社会の到来は、労働者の不足や社会保険料の増加など、さまざまな影響を与える可能性があるため、人口の減少スピードを抑えながら、人口が少々減少しても活力ある地域をつくっていくことが重要です。

こうした中、国では、都市の利便性と田舎の住みやすさの両方の良さを持った田園都市をデジタルの力で実現する「デジタル田園都市国家構想」を進めています。

皆さんも感じたと思いますが、本市は豊かな自然環境や寛容な市民性をはじめとした田舎の良さと、基本的な都市機能の両方を備えており、国がデジタル技術を活用して地方を活性化する動きは、浜松をさらに飛躍させる大きなチャンスとなります。

本市が、持続可能で活力ある地域となるためには、デジタルの力を活用しながら、学校をはじめ、さまざまな会社・団体・市民などがお互いに協力していくことが不可欠です。

メタバースなどの最先端技術は、多くの可能性を秘めており、まさに皆さんのような若い世代の柔軟、かつ、新しい発想で、本市の魅力を高める取り組みが次々と生み出されることを期待します。

市としましても、地域の特性や資源を生かし、知恵を出し、汗をかいて、自らで街を元気にする取り組みを今後も皆さんと一緒に進めてまいります。

答弁 吉積こども家庭部長

次にご質問の2点目、子育て世帯の支援についてお答えします。

浜松市が子育て世代にとって住みやすい街になることは、少子化対策においても、とても大切なことだと考えています。

本市では、妊婦さんや乳幼児を持つ親の育児に対する不安や負担を軽減するため、ヘルパーさんが家庭へ訪問し、家事や育児相談などを行う「はますくヘルパー事業」を実施しています。ヘルパーさんが食事や洗濯など日常の家事をサポートしたり、育児のアドバイスをしたりすることで安心して子育てができるように、産前産後の大変な時期に手助けをしています。

また、低価格での食事の提供や子供と地域の方が交流する場にもなっている、「子ども食堂」の開設や運営に必要な費用を助成するなど、子供の居場所づくりを支援しています。

このほか、経済的に困っている家庭に対し、定期的に食料品や生活用品等の無料配布会を行っており、ご質問にもありましたように、市民や企業からご寄付いただいた子供服などを配布している会場もあります。

現在、本市では子育てにかかる相談などをワンストップで行う「こども家庭センター」の設置に向けた準備を進めています。今後も、子育てに必要な情報を届け、サービスにつなげることで、子育て世代を支援してまいります。

答弁 奥井花みどり担当部長

次にご質問の3点目、公園や耕作放棄地などの整備についてお答えします。

現在、本市では、約750カ所、約690ヘクタールの公園を管理しています。多くの公園につきましては、地域の皆さまと協力し除草や清掃等の維持管理を実施していることから、より一層子供たちが安心して遊ぶことができるよう適正な管理に努めてまいります。

新規の公園整備につきましては、「浜松市都市計画公園整備プログラム」に基づいて、計画的に未着手の公園を順次整備しております。市内では約862ヘクタールの農地が耕作放棄地とされていますが、公園として計画していない耕作放棄地等の民間の土地を、市が買収し新規に整備することは現在行っておりません。しかし、土地の寄付の申し出があった場合などは、公園の必要性を検討し、個別に対応してまいります。

なお、公園ではなく市民農園として、市街地の農地を市が借地し、市民の皆さまに利用していただいている事例はあり、こうした取り組みは、農作業を通じたコミュニティー形成の場、環境教育の推進や豊かな自然環境の将来世代への継承の場の提供にもつながっていると考えております。

公園や耕作放棄地を子供の遊びや活動の場として利活用する今回の提案は、本市の持続的発展につながる提案の1つと考えますので、今後の施策の参考にさせていただきます。

感想

ご答弁いただきありがとうございました。答弁をお聞きして、浜松市に合ったさまざまな取り組みを行っていることを知りました。

昨今、物の値段が上がっております。特に子育て世帯では、その影響が大きいと思います。今後も本当に必要な人に、必要な支援が行き渡るようお願いいたします。

「こども家庭センター」の設置につきましては、より良いものとするため中学生の目線で何が必要か、これからもご提案できればと思います。結果、浜松市が多くの子供たちの声が響く街になれば良いと思います。

以上で、私たち「浜松人口減少STOP計画」からの質問を終了いたします。ありがとうございました。

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お問い合わせ

浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

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