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更新日:2023年12月1日

多様な文化や価値観を尊重しあうために【魅力を伝え隊】

質問

私たち「魅力を伝え隊」から質問をします。

浜松市には、都市部から山間部まであり、その地域ごとにすばらしい文化や暮らしがあります。また外国人市民も多く、さまざまな個性や価値観があります。市民一人一人が自分らしく幸せに生活するためには、「互いの文化や個性を尊重し合うこと」が不可欠です。これはSDGsの目標にもあり、世界中で求められていることです。互いの文化や個性を尊重し合うためには、自分や自分の暮らす地域のことを見つめ直し、相手に知ってもらうこと、そして相手のことを知ることが重要だと考えました。

市内には地域ごとに特色豊かな祭りがありますが、コロナ禍で中止になり、昔から伝わるお囃子などの継承が危ぶまれています。祭りの伝統を受け継いだり、他の地域の人に魅力を伝えたりしたいのですが、祭りは1年に1度の特別なものであることが多く、地域外の人にとっては身近に感じたり体験したりする機会がありません。コロナ禍で、祭りを開催できないからこそ、当日だけではなく日常的に伝統に触れる機会を増やすことで、伝統や文化の継承や理解につながると考えました。

テレワークや密を避けるなど新しい生活様式が求められる中で、自然豊かな山間部での暮らしの良さが見直されていますが、その一方で山間部は不便といったイメージを持つ人もいます。学校では「ふるさと給食」という献立があり、食をきっかけに他の地域の魅力を知る機会があります。地域の農水産物や森林資源の流通時に、地域の情報を合わせて発信することで、地元の資源を生かしながらその地域のことを知ってもらうことができると考えました。

浜松は外国人が多いまちで、ブラジル人をはじめ多国籍化が進んでいます。現在、浜松に暮らす外国人に対しては、言語学習や就学の支援などがありますが、外国人が日本のことを学ぶことが多いと感じます。外国人と日本人が、同じ社会の一員として共生するためには、日本人も外国の文化などを学ぶことが必要です。その方法として、外国人と日本人の両者が所属するコミュニティの形成が有効だと考えます。例えば、大人向けに、自治会などを通じて意見交流会を開いたり、子供向けに、夏祭りやクリスマスなどみんなで楽しめるイベントを開催したりするのはいかがでしょうか。日本人と外国人とが日常的に交流する機会がもっと増えれば、互いの文化への理解が深まり、問題解決や協働につながるのではないでしょうか。

そこで私たちのグループからは次の3点を質問させていただきます。

(1) 地域に伝わるお祭りなどの伝統を授業で学び、時間や場所にとらわれないリモートや動画配信などを活用し、他の地域の人に紹介する取り組みをしてはいかがでしょうか。

(2) 地元の食材などを消費者へ届ける際に、地域の情報を付け加えてPRしてはいかがでしょうか。

(3) 多文化共生のために、外国人と日本人の交流がもっと必要だと思いますが、私たち中学生でも参加できるような取り組みはありますか。

以上3点についてご答弁をお願いします。

答弁 田中学校教育部長

「魅力を伝え隊」のご質問の1点目、地域に伝わるお祭りなどの伝統を授業で学ぶことについてお答えします。

小中学校では、社会科や道徳、総合的な学習の時間などの授業で、地域の伝統や文化に関する学習をしています。これらの学習を通して、地域を支える人々の思いや願い、そして、地域の良さなどを学んできました。また、実際に地域のお祭りなどに参加することを通して、伝統文化の魅力やそれを受け継ぐ人々の努力や苦労を実感してきたことと思います。

新型コロナウイルス感染症の影響で、お祭りなどの伝統行事は中止や縮小を余儀なくされています。こうした中、ご提案のリモート動画で伝統行事の魅力を伝えるという取り組みは、大変価値があると考えられます。

リモート動画は、容易に作成・発信できることが利点であり、他の地域の人に伝統行事の魅力や良さを伝え、自分たちの地域のことを知ってもらうことができます。また、オンラインで交流することができれば、伝統文化だけでなく、その地域の特色や良さを知ることもできます。さらに、他の地域を知ることを通して、改めて自分の地域の良さを見つめ直すきっかけになることも考えられます。

今後におきましては、学習したことを校内だけに留めるのではなく、今年度配備した一人1台タブレット端末を活用して他の地域との交流を図り、多様な文化や価値観を尊重し合える人材を育成していきます。

答弁 清水農林水産担当部長

次にご質問の2点目、地域の情報と合わせた食材のPRについてお答えします。

地元の食材などを消費者へ届ける際に、地域の情報を付け加えてPRすることは、皆さんが着目したとおり、とても重要な取り組みであると考えています。

本市では、2019年に策定した「農業振興ビジョン」において、農業者だけではなく行政や市民、もちろん皆さんも含めたオール浜松体制で、「もうかる農業」の実現を目指すこととし、さまざまな取り組みを行っています。

基本方針のひとつとして「地域の力」を掲げ、消費者である市民とのつながりを強化し、食農教育や地産地消を推進するとともに、農業に対する理解を深めた全市民が情報発信者となることを目指しています。

具体的には、市内及び湖西市の小学生を対象として「伝えよう!ふるさとの味」を開催し、地域の食材の収穫体験や加工体験を行いながら、その味を楽しみ、生産者やその地域の方々と交流する機会を提供しています。

また、徳川家康公が17年間浜松城を拠点とし、その後天下人となったストーリーを結び付け、この地域の旬の食材を「浜松パワーフード」と呼び、官民連携してブランド力の向上を図っています。

皆さんのご提案のとおり、食や食材を通じて地域を知ることは、農林水産業の振興だけでなく、観光誘客や関係人口の増加につながり、本市の活性化が図られるものです。

今後につきましては、引き続き「地域」と「食」の魅力を伝える事業に取り組むとともに、本市公式ツイッターやフェイスブックなどを活用した情報発信や、今年度新たに設ける予定のウェブサイトにおいても、皆さんのご意見を踏まえ進めていきます。

答弁 石坂企画調整部長

次にご質問の3点目、外国人と日本人の交流についてお答えします。

みなさんが指摘されているとおり、浜松には多くの外国人が暮らしており、市民一人ひとりが幸せに生活するために、日本人と外国人が「互いの文化や個性を尊重し合うこと」は、とても大切であると考えています。

浜松市はこれまで、多くの外国人を地域でともに暮らす生活者として受け入れてきました。ブラジル国籍の市民は全国で最多のまちです。近年はフィリピンやベトナムなど、約90の国や地域からの外国籍の市民が暮らしています。

このため、浜松市では、多文化共生を進める拠点施設として、多文化共生センター、外国人学習支援センターを設置しています。ここでは、外国人が多く暮らす自治会の皆さん同士で行う意見交換会や、6月には「フェスタジュニーナ」と呼ばれるブラジルの国民的な収穫祭、秋にはブラジルの代表的な文化であるサンバのイベント、2月にはクリエート浜松でグローバル・フェアなどを例年開催しており、中学生のみなさんでも気軽に参加することができます。

最近では、フィリピンを拠点に活動する人気ユーチューバーの「Fumiya(フミヤ)」さんを「やらまいかアンバサダー」に迎え、市の魅力や地域資源をユーチューブやインスタグラムなどを通じて国内外に紹介する取り組みを行っています。

フミヤさんのように、みなさんがインターネットを使って異なる文化を持つ外国人のみなさんと交流する機会をつくることができる時代になっています。これからは参加するだけにとどまらず、ぜひ、みなさんからも外国人のみなさんとつながるような取り組みを期待いたします。

感想

私たちの質問に答えていただきありがとうございました。答弁をお聞きして、地域の伝統、食などを通して、老若男女が国籍を問わず交流ができる機会が多くあると思いました。浜松市が誇るたくさんの魅力により多くの人が気付き、関心を寄せてほしいと感じました。

また、浜松市に住んでいる多くの外国人との相互理解、多文化共生社会になることを望んでいますし、私たちも地域ごとのさまざまな伝統や文化を直接肌で感じ、尊重し合い、より交流が深まった社会の実現に向けて頑張っていきたいと思います。

以上で、私たち「魅力を伝え隊」からの質問を終了します。ありがとうございました。

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浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

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