緊急情報

サイト内を検索

ここから本文です。

更新日:2023年12月1日

講評・総評

花井教育長 講評

各中学校を代表する中学生の皆さん、大変お疲れさまでした。

本来は8月に開催される予定が12月になりました。コロナの状況もだいぶ変わってきましたが、この間、皆さんがずっとテーマにして考えたこと、それをさらに自分の中で深めて、考えがより深まり広がりを見せたことだと思います。

皆さんは本当に浜松のことが好きで、浜松の魅力であったり強みであったり、それを十分に感じ、だからこそこういう課題があるんじゃないか、もっとこれができるんじゃないかということで、皆さんの若い感性で質問をしていただいたことは、本当に素晴らしいなと思います。

個々のグループごとにお話をさせていただきたいと思いますが、まず「サスティナブル浜松」の皆さんは、「サステナブル」という本当に今のキーワードで、市長も大切にしていらっしゃいますけれども、これからの大事なキーワードをしっかりと皆さんがすくい取っているというところに素晴らしさを感じました。森林保護やFSC材の活用によって森の循環をしっかり考えたり、バイオマス資源を有効利用したりすることを、皆さんこれから一生懸命考えていただけるとうれしいなと思っています。感想では、問題の解消だけでなく次につながるプラスアルファを考えるということですので、そういうことが本当に大事だなと思っています。

「KAITEKI」の皆さんは、浜松で長く続く人身事故ワースト1からの脱出ですとか、今般の感染症対策を講じた避難所の開設、それに対して自分たちができることを一生懸命に考えてくれました。

もし徳川家康がいたらどういうふうに考えるだろうかという感想が面白かったですが、まさに今の浜松の都市づくりの基盤をつくったのは徳川家康です。2023年には『どうする!家康』という大河ドラマが始まりますが、私は「どうする!中学生」、皆さんに今日の部長さん方の答弁、お答えを聞いてこれから自分たちはどうしていくんだということも、また問いかけていただけるといいなと思います。

「浜松アピール課」の皆さんは、浜松の多様な魅力を感じながらもそれが十分に発揮されていないのではないかということで、ビーチ・マリンスポーツは市が皆さんに、体験をしたり見たりしてもらいたいというお話もありました。観光客が多いまちにしてもらいたいということで、本当にわくわくするような体験ができるような浜松市、ただ見るだけではなく体験型の観光地にしていきたいというお話もありました。

それから情報発信については、若い皆さんには情報の拡散力がありますから、もっとそういう力になってほしいということで、将来皆さんが個人の発信力、グループの発信力も高めていただけるとうれしいなと思って聞いていました。

皆さん改めて浜松市が、大変観光資源が多いということを感じたと思います。私たちにできることという視点で、皆さんがこの浜松のPRに参画をしていただくことを、私からも期待をしたいと思っています。

次に、「魅力を伝え隊」の皆さんは、「魅力」というものを「地域ごとに特色ある豊かなお祭りがある」「地元の食材」、外国人が多いということで日本の大きなテーマである「多文化共生」の3点に絞ってお話をしていただきました。お祭りなどは、これまで当り前に行われていたことがコロナ禍で中止になってしまい、これをリモート動画などを通じて地域に紹介したらどうかという質問がありましたが、皆さんもその役割を果たす一員に、ぜひなっていただきたいと思います。

「犬猫草刈り部」の皆さんは、コロナによって日常の学校生活がままならない、中学生の皆さんの生の声を私も実際聞かせていただいて、本当に皆さんが改めてつらい思いをしていたんだなということを感じました。

皆さんからは大変夢のある提案をいただきました。リモート合同部活ですとか、未来の農業を支える自動草刈り機、それから犬や猫と一緒に暮らせるデュアルモード対応の高齢者福祉施設ということで、ICTで全国をリードするような市になるように自分たちも頑張りたいという宣言をしていただきましたので、大変頼もしいと思って聞いていました。

最後に、「はままつ音ライン」の皆さんは、部長の答弁にもありましたとおり、現状を的確に捉えた質問だったと思います。オンライン配信、オンライン交流、それからサーラ音楽ホール、これから若い世代の積極的に親しむことができるようなイベントをやっていきたいということで、皆さんの質問は、今の浜松に本当に大事なことを質問していただいたと思っています。元気ある浜松を音楽を通じて全国に発信できていければいいなと思いました。

今回、皆さんの質問を聞かせていただいて感じたのは、コロナ禍の影響がものすごく出ているということです。全てのグループの皆さんがコロナ禍のことに触れて、それが大きく影響を受けた中での質問でした。

その中で私が大変頼もしさを感じたのは、例えば「KAITEKI」の皆さんは、今のコロナ禍の時代を準備期間として利用し、快適で住みやすいまちづくりをしたいと。あるいは、「はままつ音ライン」の皆さんは、コロナ禍でリモートワークが広がって、人々の注目が東京から地方に来たんだと。だから浜松が新しい取り組みを行うことで、「音楽の都・浜松」を全国に広めるチャンスだと。コロナ禍で困った、困ったということだけではなくて、皆さんがそれをしっかりと受け止めて、じゃあどうするかというところ。そんな思いを聞かせていただいて大変頼もしく思ったところです。

皆さんは来年は3年生になるわけですが、今の学びが将来につながっていく、そしてこれからいろいろ答えのない問題とぶつかることが多いと思いますが、そのような答えのない問題に、課題解決につながる力を育てることにもなります。そういうことで今の学びを常に意識していっていただきたいと思っています。

浜松の将来をつくっていくのは皆さんです。浜松の未来は皆さんにかかっています。本日の議会への参加が皆さんにとって大変いい経験になると思いますので、またこれを一つのよりどころとして、来年さらなる飛躍、活躍を期待いたしまして、私の講評とさせていただきます。本日は誠にお疲れさまでした。ありがとうございました。

鈴木市長 総評

皆さん、大変お疲れさまでした。今回、コロナの影響もあって活動も制約される中、また7月28日の一日だけの事前学習会と今日の本番という限られた時間の中で、浜松の課題や将来の取り組みなどを皆さんが的確にとらえて、素晴らしい質問やご意見を出していただき、本当に感謝を申し上げたいと思います。

今回のテーマは「ピンチをチャンスに!未来へ活かそう!」でした。これから皆さんが生きていく時代というのは、本当に恐るべき変化の時代と言われています。これまではどんどん人口が増えていく時代、私たちはそういう時代を生きてきましたが、これからは人口が減っていく時代を皆さんは生きていかなければいけないわけです。人口が少々減っても、どうやって元気な市や元気な国をつくっていくか、こういういうことを考えていかなければいけない時代です。

また一方で、AIやIoTやロボットなど、こうした技術が革新的に変化をしていくのは確実で、第4次産業革命の時代といわれていますが、こういう時代を受けて、おそらく今ある職業の半分以上がなくなるだろうといわれています。これは決して恐ろしいことではなくて、逆に言えば、もっと新しい仕事やチャンスが生まれてくるわけです。変化の大きい時代はチャンスの多い時代でもあります。ですから、皆さんはそう言う変化に敏感に的確に対応しながら、チャンスをしっかりと生かしていく。そういう人生にしていただきたいと思っています。

われわれもコロナとほぼ2年付き合ってきました。最初は本当に未知のウイルスとの戦いで、いろいろと課題が山積の中、試行錯誤に取り組んできましたが、ようやくワクチン接種も進み、あるいは来年になると治療薬が次々と世の中に登場してきます。つまり、そろそろコロナを克服してコントロールしていく時代に入っていくということです。ですから、よく言われるように「アフターコロナ」、コロナの後の時代をわれわれは準備をしていかなければいけないわけです。

このコロナでいろいろ社会が大きく変化しました。こうしたものはいったん変わり始めると、なかなか元には戻らないです。例えば典型的なのはデジタルの進化です。この2年間で一気にデジタル化が進みました。あるいは、私たちの仕事の仕方も、これまでは毎日オフィスに行って仕事をしていたわけですが、基本的に今はリモートワークです。特に東京の大きな会社などは、東京では感染が拡大していましたのでリモートワークになります。私の知っている会社も基本はリモートワークで会社に来なくていいという働き方です。これはコロナが終わっても続けようという方針のようです。そうするとだいたい週に1回か2回会社に行って必要な打ち合わせをしたり、会議をしたりして、普段は家や別の場所で仕事をするというようになっています。

そうすると、自分のふるさとへ帰りたい、あるいは田舎暮らしを始めたいという現象が社員の人たちに起こり始めるわけです。ごみごみした東京で24時間いるよりも、快適な環境で生活をし仕事をした方がいいわけですから、そうしたライフスタイルがこれから当り前のようになってくる。まだ全てというわけではありませんが、そうした傾向が見え始めているわけです。つまり東京一極集中というのは崩れ始めていると。今までは東京にいないとチャンスがつかめない、大都会にしがみついていないといい仕事のチャンスにありつけないという価値観がありましたが、これはアナログの時代です。その場にいないと駄目だということですが、デジタルの時代はどういう時代かというと、別に東京にしがみついていなくても、どこの場所にいてもチャンスをつかめる時代になったと私は思います。

そういう意味で浜松はすごく恵まれています。何しろ国土縮図型といわれるあらゆる自然に恵まれています。簡単に30分か1時間ぐらいであらゆる自然、湖にも山にも海にも行けます。なかなかこういう所はありません。その中心に80万の都市があるんですね。中部圏では名古屋に次ぐ第2の都市であり、基本的な都市機能を完備しているので、都会から来た人も不便を感じることなく生活ができる。こういう所はあまりないです。しかも東京と大阪の中間ですので非常にアクセスがいいという浜松の良さをしっかりPRして、東京から拡散してくる人たちの受け皿にならなければいけないということで今、シティプロモーションを一生懸命やっています。

しかし、これは全国の地方都市も虎視眈々と狙っているわけです。これはチャンスだということで、交流人口を増やし移住を増やすという取り組みが全国の地域でも始まっていますので、そういう地域間競争に私たちも負けることなく、この浜松の資源、良さを生かしてしっかりチャンスをつかみ取っていかなければいけないと思っています。

地方創生というのは、いつも申し上げますが、それぞれの地域の特性や資源を生かして知恵を出し、汗をかいて、自らの力でその地域を元気にする活動であると思っています。私たちも今そうしたことを念頭に市政に取り組んでいます。

皆さんはこれから3年生になります。将来のことを考えるようになる時期だと思います。これから皆さんにとっては選択肢の多い時代になりますので、ぜひこの浜松も皆さんのこれから人生の一つの選択肢として、これから東京へ行って活躍するのもいいですが、地元で頑張るのもいいなと思ってもらえるとありがたいと思います。

今回はぜひ浜松の良さ、浜松の魅力を皆さんが感じることのできる機会になれば、私としても大変うれしいなと思っています。ぜひこれを機会に、今後も浜松のことを興味関心を持って、皆さんなりにいろいろと研究したり検証したりしていただければと思っています。そして皆さんが、将来、時代を担う人材としてこの浜松を担っていただくことを心から期待いたしまして、私の総評とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

会議録トップに戻る

このページのよくある質問

よくある質問の一覧を見る

お問い合わせ

浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?