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更新日:2023年12月1日

資源の有効活用について【どんなモノでも有効活用!】

質問

私たち「どんなモノでも有効活用!」から質問をします。

浜松が「令和」の時代も幸せなまちであり続けるために、私たちは資源を有効に活用し、一人一人が浜松に貢献できるまちになればいいなと考えました。

浜松市は一年を通して温暖で、日照時間が全国トップクラスという特徴を生かして、太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用が進められています。平成28年には「浜松新電力」という会社を設立し、市民や企業、公共施設などへ電力を供給するなど、エネルギーの自給率も他の都市と比べて高いと聞きました。近頃は、一般家庭での太陽光発電も少しずつ増えていることから、発電した電気をためて、後に自分の家で使用できるような仕組みを作り上げるため、蓄電池の活用が重要ではないかと思います。

また、ごみについて目を向けたときに、市内の一般家庭から出るごみのうち、紙類が3割を占めていて、その中にはリサイクルできるものも多く含まれているという事実を知りました。こうした課題に対して、昨年度から浜松市では「ごみ減量天下取り大作戦」を実施するなどの取り組みが始まっていると聞きました。紙類を雑紙として分別するという習慣を、私たちのような若いときから身につけるための取り組みが必要ではないでしょうか。学校配布物を生徒自身が雑紙として家庭で分類し、学校で回収するという取り組みができれば、効果的ではないかと考えました。

それから、一般家庭から出るごみで一番多くの割合を占めているのが生ごみで、その一部には食品ロスと呼ばれる食品の廃棄が含まれているという事実も知りました。このため、一般家庭による食品ロスの対策については、一人一人が日常生活のなかで、工夫や見直しをすることによって、削減につながる具体的な解決策を考えなくてはならないと思いました。

一方で、食料品販売店などで発生する食品ロス対策については、アプリを活用した実証実験が10月から始まるそうです。こうした動きと、フードバンクという、消費することができない食糧を無償で提供し、食べる物がなくて困っている人へ提供する活動とを融合することで、さらなる廃棄数量の削減が期待できるのではないでしょうか。

そこで、私たちのグループからは、次の3点を質問させていただきます。

  1. 一般家庭に蓄電池を普及させる取り組みとして、どのようなことを行っていますか。
  2. 小中学生のうちから雑紙を資源としてリサイクルすることを習慣にできるような取り組みをしていますか。
  3. 生活に困っていて支援を必要としている人に、スーパーなどで廃棄する食材やお弁当などもアプリを活用して提供すれば、食品ロス削減につながるのではないでしょうか。

以上3点について、ご答弁をお願いします。

答弁 渡瀬産業部長

「どんなモノでも有効活用!」のご質問の1点目、蓄電池の普及の取り組みについてお答えします。

グループの皆さんが考えられた「エネルギーの地産地消システム」は、環境や災害対応の点で非常に重要な視点です。昨年8月30日から9月1日にかけ浜松を襲った台風24号による大規模停電では、電気の確保が大きな問題となり、太陽光発電等で生み出した電力を蓄電池にためて、自らの家庭で使う「スマートハウス」が注目されました。

浜松市では、スマートハウスの普及拡大のため、平成12年度から太陽光発電の設置補助金を交付し、累計で15,251戸、総出力は76,000キロワットに達しており、天竜区の船明ダムの半分に相当する年間発電量になります。また、平成26年度からは、蓄電池や水と電気の化学反応により電気を生み出す燃料電池、平成29年度からは電気自動車を蓄電池代わりに使用し、電気自動車と家庭の電力を融通し合うV2H(ヴィークル・トゥ・ホーム)対応型充電設備に対する補助も行っています。

特に昨年度の補助金交付実績では、蓄電池が一昨年度の2倍近い400戸を超え、また、太陽光発電も継続しておよそ1,100戸となるなど、発電と蓄電が一体となったスマートハウス化の傾向が高まってきています。

このようなことから、浜松市では、引き続きスマートハウスの補助金を継続するとともに、マンションなどの集合住宅に対しても太陽光発電や蓄電池等の補助制度も新設するなど、CO2削減にもつながり、災害時にもエネルギーに不安のない生活が可能となる自家消費型のスマートハウスやスマートマンションの普及拡大を進めていきます。

答弁 影山環境部長

次にご質問の2点目、小中学生のうちから雑紙をリサイクルする習慣を身につける取り組みについてお答えします。

子供の頃からごみ減量の良い習慣をつけることは、とても大切なことです。そこで、浜松市では6年前から、市内全ての幼稚園・小学校・中学校に雑紙分別袋を配付しています。これがきっかけとなって、雑紙の認知度が徐々に上がり、昨年の市民アンケート調査では、75%と高い認知度となりました。

また、皆さんが小学生5年生だった時には、生ごみを水切りするグッズも配付していますので、皆さんこそ、学校や家庭で、雑紙リサイクルやごみの減量について学び実践している世代だと、大変頼もしく思っています。

今年度は、7月にリニューアルした科学館と連携して、新たに「ごみ減量天下取り大作戦・サイエンスウィーク」を10月に開催します。普段、ごみになっている雑紙などを活用した、エコサイエンスショーやワークショップを体験して、楽しみながら学ぶイベントです。ぜひ、参加してください。

皆さんの家庭から出るもえるごみは、年間13万6千トンです。このうち、雑紙は8%で、1万1千トン含まれています。雑紙を含め、新聞や雑誌、段ボールなど紙類は、貴重な資源です。一度限りの使い捨てをしない、この習慣をぜひ今後も持ち続けて、「ごみの少ないまち、浜松」を一緒につくっていきましょう。

次にご質問の3点目、生活困窮により支援を必要としている人にアプリを活用して食材等を提供することについてお答えします。

現在、SDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」の具体的な取り組みとして、食品ロスを減らそうという動きが始まっています。一部のコンビニでは、賞味期限の近い商品を購入すると、ポイントを付けることを検討していたり、廃棄前の食品を安く提供するさまざまなアプリが開発されたりしています。

浜松市で、10月から実証実験を開始する「TABETE」というアプリは、まだ、安全においしく食べられる食事を、廃棄する前に、市民に提供するフードシェアリングサービスです。このアプリの売り上げの一部は、「子ども食堂」等NPO団体の活動を支援するために寄付されますので、ご提案のような、フードバンクの理念との融合も考えられたものになっています。現在、参加していただく飲食店、スーパーやお弁当を扱う店舗を募集中で、9月からは、市民の方向けに、このアプリのユーザーを募集していきます。

まだ、食べられるものを捨ててしまう、こんな「もったいない」ことを減らすため、このアプリを通じて、「エコなまち、浜松」につながる取り組みの輪が広がっていくことに期待しています。

感想

私たちの質問に答えていただきありがとうございました。

答弁を聞いて、環境や災害の対応のために、スマートハウスなどの対策を取られていることを知り、とても安心しました。

また、私たち中学生にもできる雑紙リサイクルには今後積極的に協力をし、大人になってもリサイクルが習慣になるよう心掛けたいです。浜松市が、限られる資源を大切に使い、食品を残さず食べられるまちになることを望んでいます。私たちもこのことを実現するために、節電、リサイクルへの協力、食品ロスの削減を心掛け、頑張っていきたいと思います。

以上で、私たち「どんなものでも有効活用!」からの質問を終了します。ありがとうございました。

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お問い合わせ

浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

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