緊急情報
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更新日:2024年8月14日
開催日 |
令和3年1月6日(水曜日) |
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グループ名 |
浜松ジュニアビレッジ |
参加人数 |
6人 |
活動紹介 |
地域農業に対する理解促進や魅力発信を目的に実施している農業をテーマとした人材育成プログラム。プログラムは、子供たちが地域を元気にする模擬会社を運営しながら農業を通じた企業・経営を体験して、課題解決力を養うビジネススクールです。グローカルデザインスクール株式会社が菊川市、神奈川県横須賀市、千葉県柏市で実施している事業の浜松版として、市がモデル事業の実施を委託しています。 浜松では今年で開講2年目。小中学生7人が、テーマを「サツマイモ」と決めて、苗の植え付け、収穫、加工委託、パッケージデザイン等を自らが考えて実行しており、製品であるサツマイモのお菓子の完成に向けて活動を行っています。 |
浜松ジュニアビレッジの皆さんから、普段の活動内容や今後の目標についてお話しいただき、「浜松の農業を盛り上げるという目標を胸に、浜松ジュニアビレッジを発展させていけるように頑張っていくので、応援よろしくお願いします」との提言を受けました。
参加者:
浜松ジュニアビレッジは、1年間かけて農業ビジネスを体験することで、生き抜く力を身に付けるという教育プログラムです。
小学生から中学生までが活動に参加をしていまして、先生に言われたことをやるのではなくて、自分の頭で主体的に考えて、自分たちで決めて行動をして行くということを通して、課題解決力を身に付けています。
今、事業として2年目になりまして、農業生産家の皆さまや市内の企業の皆さまにご協力いただきながら活動しています。
地域全体で一丸となって子供たちを育てられるように、また私たちも地域に貢献できるような活動にするために、これからも継続していきたいと思いますので、今日の発表をお聞きいただいて、ご意見やご感想をいただけるととてもうれしく思います。
参加者:
こんにちは。中学2年生です。部署はデザインです。よろしくお願いします。
参加者:
中学1年生です。部署はセールスです。お願いします。
参加者:
小学6年生です。部署はセールスです。よろしくお願いします。
参加者:
中学2年生です。部署はデザインです。よろしくお願いします。
参加者:
小学6年生です。部署はアグリテックです。よろしくお願いします。
市長:
アグリテック、すごいね。
参加者:
浜松ジュニアビレッジとは、子供が作物を作って加工をし、販売する団体です。今年は京丸園さんの畑を使って、サツマイモを作らせていただいています。さらに春華堂さんにも協力していただいています。
これは、サツマイモの苗を植えているところです。深く掘りすぎずにちょうどよく植えること、また向きをそろえることに気を付けました。
これは、役職決めをして、どんな人が向いているかを話し合っている様子です。社長はみんなのことをまとめられる人、デザインは絵が得意な人、セールスは計算が得意な人、アグリテックは農業ができる人です。
1人の意見からみんなの意見を広げるために付箋を使いました。最初に1人で考えたものを付箋に書き、それを基に考えました。
この写真は、デザイン講義で数が決まっている点を使って模様を作っているところです。
これは大学でも行われている活動です。アイデアをたくさん出すのが難しかったですが、講師の先生が「大学生よりも発想力が豊かですね」と言ってくださいました。うれしかったです。
これは、草取りをしています。草取りでは大きな草を先に取り、時間が余ったら小さい草を取りました。夏の畑仕事は体力的にとてもつらかったです。サツマイモとよく似た雑草があって、どの草を刈ればいいのか、判断しながら刈らなければいけなかったので大変でしたが、サツマイモの成長を楽しみに頑張りました。
この日は春華堂さんと話をし、サツマイモのお菓子を試食してもらいました。この中にはようかんやアイスなどがあり、どれも普通のお菓子とは一味違っておいしかったです。その中で一番人気のあったカタラーナというお菓子を作ることが決まりました。
その後、春華堂さんのカタラーナの上にアーモンドクランチをのせたものを試食して、パッケージデザインや商品名を決めました。商品をより良くするために、パッケージデザインを決めるのは重要なことなので、とても時間を掛けました。
これは、京丸園さんの葉物野菜の栽培場を見学しているところです。見学では作っている野菜を見ました。京丸園さんでは、初めての人でも簡単に仕事ができるように工夫してありました。
これは実際に畑にフィードサーバーを設置した後の写真です。
フィードサーバーでは、風、気温、降水量、湿度、土壌の様子が分かります。農業の進化を感じることができました。
また、フィードサーバーで収穫時期を予想することもできます。サツマイモの収穫時期を予測するため、ここで積算温度や収穫の際に気を付けることを調べました。積算温度とは、1日ごとの平均温度を合計したものです。サツマイモの場合、積算温度は約3,000度で、収穫時期の予想は10月1日になりました。
実際に9月下旬に試し掘りをしてみると、ほとんど収穫できる状態だったので、ほぼ正確だったことが分かりました。
この日はサツマイモの収穫をしました。1つの苗からたくさんのサツマイモが収穫できて驚きました。また、サツマイモのつるを使って、イベントで使うリースを作ってみました。つるは意外と硬く、自分の思いどおりの形に曲げることが難しかったです。
その後、サツマイモを箱詰めし、重さを量り、金沢に送って加工してもらいました。自分たちが植えた苗が600キログラムのサツマイモになって感動しました。
次に、浜松ジュニアビレッジの目標について説明します。このグラフを見てください。
このグラフは日本の農業人口の推移を表しています。ひと目見ただけでも農業人口が減少していることが分かると思います。
また、以下のグラフでは、農業就業者の中で高齢者が増加していることが分かります。
農業人口が減少しているにもかかわらず、高齢者が増加しているということは、農業就業者の高齢化が進み、若者が減少しているということにたどり着きます。
しかし、浜松では農業がとても盛んです。静岡県の中で1位の農業総生産額を誇り、ミカンやセロリ、チンゲンサイなどが有名です。
そこで、浜松ジュニアビレッジの活動を通して、たくさんの人に農業について興味を持ってもらい、農家の後継者不足の問題解消につなげたいと思っているため、私たち浜松ジュニアビレッジでは、次のような目標を立てました。
それは「浜松の農業を盛り上げる」という目標です。この浜松の農業を盛り上げるという最終目標を達成するために、私たちは具体的な4つの目標を立てました。
1つ目は、商品について知ってもらうということです。まずは私たちが作った商品について知っていただき、興味を持ってもらいたいです。
2つ目は、ニューサポーターをゲットするということです。ニューサポーターとは、私たちを資金によって応援してくださる方々のことです。資金額によって商品や野菜などが送られて来ます。ニューサポーターをゲットすることで、私たちの活動にもつながります。
3つ目は、次の部員をゲットするということです。ジュニアビレッジの部員は小学5年生から中学2年生までです。ジュニアビレッジは農作物を育てるだけでなく、イベントを行ったり、講師の方からお話を聞いてさまざまなことを学んだりと、たくさん成長できます。その良さを伝えて、これからの浜松ジュニアビレッジの部員を増やしていきたいです。
4つ目は、浜松ジュニアビレッジについて知ってもらうということです。知ってもらうことで、浜松の農業にも興味を持っていただけたらうれしいです。
最後に、浜松ジュニアビレッジが作ることになったカタラーナというお菓子について説明します。春華堂さんといろいろ考えた結果、サツマイモをカタラーナというお菓子に加工することにしました。カタラーナはスペインのお菓子で、プリンやクレームブリュレに似ていて、基本的には冷たく柔らかいカスタードの上に、バーナーであぶったカラメルがのっています。
私たちが考えたカタラーナは、サツマイモがカスタードの中に入っていて、カラメルソースの上にはアーモンドクランチがのっています。普段あまり食べないお菓子だと思うので、ぜひ買ってください。
これで、浜松ジュニアビレッジの発表を終わります。ありがとうございました。
市長:
もう商品はできたのですか。まだこれからですか。
参加者:
1月の下旬にできる予定です。
市長:
販売は春華堂さんの店舗で売るのですか。
参加者:
イベントで売ろうと思ったのですが、コロナ禍でできないかもしれないので、お店に置いてもらう予定です。
市長:
単価設定から売上計画など販売計画のようなものは作るのですか。
参加者:
はい。これから1月、2月ぐらいの活動で販売計画を立てます。あとは販売会に備えてマナー研修を行う予定です。
市長:
たくさん売れるといいですね。
参加者:
数百個ぐらいできる予定なので、売れ残らないように戦略を練りたいと思います。
参加者:
新型コロナが広がる前と今で、仕事や生活で変わったことはありますか。
市長:
かなり変わってきていますね。まずはみんなこれまでほとんどマスクなんてしていなかったのに、ほぼ四六時中マスクするようになりましたし、飛沫対策でこういうパーティションなども設置しなければいけなくなりました。コロナと一緒に生活をして行く「with コロナ」時代は、安全と経済の両方を巧みに回していく「デュアルモード社会」にしなければいけません。
そうするといろいろなことがデュアルになってきています。例えば働き方も、今までは会社やオフィスに行って働くのがほとんどでしたが、リモートワークでオンラインを使って自宅や別の場所からお仕事をする働き方もあります。だからオフィスとリモートのデュアルでしょう。
みんなも緊急事態宣言が出て学校へ行けなかったじゃないですか。これから「GIGAスクール」といって1人1台タブレットが皆さんにも配られ、オンライン学習が可能になります。そうすると教室での学習と、自宅でのオンライン学習。それもデュアルでしょう。
飲食も、お店で食べるのと同時に宅配やテイクアウトなど、2つをやっていかなければ厳しい。これもまたデュアル。そういうあらゆることをデュアルにやらなければなりません。
参加者:
ジュニアビレッジの活動でも、去年はほとんどなかったのですが、今年はオンライン授業が月1回ぐらいありました。
市長:
そうですか。
参加者:
良かった面としては、世間的にオンラインが主流になってきていて、先生方も抵抗なくオンライン授業をしてくださるようになりました。先ほど写真に写っていた女子美術大学の先生のデザイン講義や慶応大学の先生の考え方の講義を浜松にいながら受けることができました。
市長:
オンラインは、コロナで急速に普及したけど、使って見ると実に便利だよね。
参加者:
そうですね。
市長:
多少時差はあるけれど、海外の人も参加して、一緒にオンライン会議ができたり、それをたくさんの人が一気に見たりすることができます。私はこの前大きなイベントのセッションにオンラインで参加しましたが、私が出たミーティングというかディスカッションは24,000人の人が見ていました。24,000人というと、ちょっとした野球場いっぱいぐらいですね。
参加者:
野球場で講演しているようなものですね。
市長:
普通、会場でやるとなったら、せいぜい大きな会場でも1,000人ぐらいでしょう。でもオンラインだと24,000人の人が見てくれるから、オンラインというのはすごいですよ。そういう時代になってきました。
みんなこの浜松ジュニアビレッジに参加するきっかけは、どういうきっかけだったのですか。
参加者:
市議会議員とお母さんが知り合いで、その方がお母さんに勧めてくれて、お母さんが私に勧めて入りました。
参加者:
僕は、小学5年生の終わりぐらいに農業に興味を持ちました。イベントで品種改良の仕組みを知り、さらに興味がわき、浜松ジュニアビレッジがちょうど6年生のときに始まったので、今度は実際に作ってみようと参加しました。
市長:
なるほど、へえ。
参加者:
私も市議の先生がお母さんに勧めてくれたのがきっかけです。
参加者:
私は、「広報はままつ」で見つけて、農業は普段はあまりできない経験なのでやってみようかなと思いました。
参加者:
僕は、お母さんが「広報はままつ」で見つけて、もともと僕も農業が好きだったので参加しようと思いました。
市長:
やってみたかったのですね。
参加者:
仕事をしていてやりがいを感じたときはどのようなときですか。
市長:
市の仕事って、具体的にいろいろ市民の皆さまにサービスを提供したり、いろいろな施策をしたりするわけです。そうすると全部具体的な結果で出ます。その結果が良いと、市民生活が良くなったり、市が発展したりすることにつながるので、やりがいがありますね。
参加者:
私たちが春華堂さんとコラボして作ったカタラーナというお菓子の商品名がまだ決まっていないのですが、市長だったらどういう名前がいいと思いますか。
参加者:
市長のアイデアがよかったら決定するかもしれないです。
参加者:
春華堂さんへ全員で伺って打ち合わせをする機会があるので、そこで参考にさせていただきます。
市長:
はい。即興ですが、「みんなでカタラーナ」。カタラーナを食べて、みんなでコミュニケーションをとりましょう。
参加者:
すごく良いですね。
市長:
商品名にならなくてもキャッチコピーでも良いですね。
参加者:
確かにそうですね。
市長:
これを食べてみんなでカタラーナって言って。ダジャレの世界。
参加者:
素晴らしいものをいただきました。
市長:
農業体験をしてみてどうでしたか。楽しかったですか。
みんなも知っているように、浜松の農業はものすごく可能性があると思います。以前から付加価値が高いというかビジネスになる商品が作られているし、これから絶対農業というのは稼げるビジネスになります。
今までの発想でやるのではなく、京丸園さんのようにITなどの先端技術を活用して、ある程度の規模でも単位当たりの生産性を上げてたくさん収穫できるようにしたり、科学的に新しい技術を加えていくことで、稼げる農業になります。実は浜松市では「農業経営塾」というのをやっています。大人向けにちょっと高度にしてありますが、若手の農家さんなどやる気のある人たちを対象に、徹底的に農業や経営の勉強をしています。
実は農業はすごく稼げるビジネスです。皆さんもぜひ将来、農業ベンチャーをしてみてはいかがですか。
参加者:
農業は産業でもあり、教育にもすごくいいツールで、学校で習う算数や理科の本当に簡単な知識を、実社会でどう生かせるかというのを体現する場になっています。浜松の子たちは最初から計画をしていたので大丈夫でしたが、他の拠点では苗をいくつ買えばよいかという簡単な計算も、「畑が何メートルで苗を何センチ間隔に植えるから何個必要か」という文章題になっていればできますが、実際に畑を現場で見ると、何をしていいか分からないという子が結構多くいました。その中で、「この知識を使ってこういうふうに計算すれば苗の数が出るよね。苗が1本何円だから何円分はかかるよね。じゃあ売り上げにいくらぐらい必要だよね」というのを少しずつ体験することで、農業の可能性も感じますし、学校の勉強がどう生かされるか分かって、学校の勉強のやる気が出るという子もいます。
今日は学校で来られなかった高校生の子がいるのですが、その子は他のジュニアビレッジを卒業して、今はみんなのファシリテーターなど、見守り役で付いています。その子がまさにそうで、学校の美術は何のためにやっているか分からなかったけれど、デザインの先生の話を聞いて、学校で聞いたことが入っていたようで、必要だなと思い、受験に励んだみたいです。
市長:
経営には数字も必要だから、数学も勉強しなければいけませんね。
参加者:
そうですね。
参加者:
商品の販売をもともとはイベントで行おうと思っていたのですが、コロナウイルスの関係で難しくなっていて、お店に置いてもらおうかなと今計画しています。市長ならどこのお店に置くのがいいと思いますか。
市長:
お店は人がたくさん来てくれる所がいいですね。例えば、たくさん人が集まる所で特設のブースを出させてもらって、そこで販売するのがいいと思います。スーパーやショッピングモールなどにブースを出して販売するとか。今は密を避けた方が良いので、インターネットもいいですね。インターネットを使えば、どういうふうにここまで思い入れを持って作った商品か情報を記載することができますね。
参加者:
甘いものはよく食べられますか。
市長:
昔は食べたけど、最近は食べていませんね。
参加者:
先ほどの発表にありましたが、春華堂さんで試食をさせていただいたとき、いろいろな種類のサツマイモのお菓子があって、みんなでだいぶ議論をしました。
参加者:
男の子からはカタラーナは食べた感じが重いという意見があったのですが、女子からは、かわいいしおいしいからこれにしようとなりました。
市長:
なるほど。スイーツ作りに関しては、やっぱり女子の言うことはだいたい間違いないと思いますよ。
浜松には結構いいスイーツがいっぱいあるんですよ。「浜松スイーツ」というブランドを作って売り出したいと考えています。春華堂さんが作っているのもあるし、他のお店では有名なチーズケーキが昔からあります。これがすごくおいしいわけよ。
それからバームクーヘン、これは日本一のバームクーヘンでしょう。そしてうなぎいもがある。うなぎいもを使った商品は海外で大人気だし、そうやって考えていくと結構すごいスイーツがいっぱいあって、これを浜松スイーツというブランドにしてPRできます。
参加者:
確かに有名なスイーツがあると言ったら、それを目指して人が来ますよね。
市長:
そう。浜松には有名なスイーツが意外にあります。
参加者:
確かに全国レベルのお菓子が集まっていますね。
市長:
みんなのカタラーナもね、浜松スイーツ、ブランドになるといいね。
参加者:
好評で続いて行けばいいですね。
参加者:
去年は、ダイコンを育てて切り干し大根を作りました。野菜の価格の暴落にも課題の設定をして、生で実際に売った場合と加工した場合、どれだけの付加価値が付くのか、また、安売りをせずに売るためにはどうしたらいいのかという視点で、切り干し大根を作りました。去年の部員と話し合い、今度はお菓子を作りたいという意見があり、今年はサツマイモを育てることになりました。
市長:
なるほど。これはヒットしたらどうするの。
参加者:
ヒットしたら来年もサツマイモを作って同じものを作りたいです。
市長:
定番商品になりますか。
参加者:
春華堂さんに置いてくれるかな。
市長:
それか、うなぎいも協同組合に売り込んでもいいな。あそこは今いろいろな商品を作っていますから。そうするとみんなが開発した商品が世に出てくるでしょう。
あとはちょっと今、私が目を付けているのは、三ヶ日の長坂養蜂場です。そこが今ハチミツのソフトクリームなどいろいろ売っているけれど、年間30万人の人が来る。今度街中に出て来て、街中にスイーツの店をつくろうとしています。
これにハチミツをうまくアレンジして、長坂養蜂場の商品で売ってもらうとか、ちょっとハチミツ加えるといいかもしれませんね。
参加者:
いろいろな種類ができますね。
参加者:
うなぎいも、ハチミツと。
市長:
昔会社をやっていたので、こういうアイデアを考えるのは楽しいですね。
参加者:
今までどういうお仕事をやってこられたのですか。
市長:
企画会社です。いろいろな新規事業の企画をしていました。
参加者:
講師としてお呼びしたいぐらいです。
市長:
お酒や車、リゾートホテルなどいろいろなモノをつくりました。
参加者:
幅広いですね。
市長:
ビジネスは面白いから、ぜひ会社を起こして社長さんになるというのはどうですか。
農業のビジネスモデルというか、仕組みって実はシンプルです。質のいい商品を作ると高く売れるでしょう。それで単位面積当たりの収穫量をたくさん取れるようにして、そしてそれをより広い所で作れば、掛け算で増えるわけですね。そうするとそれは全部、掛け算で売上につながっていく。
いかに品質のいいものを作るか、いかに単位当たりでの収穫量を上げるか、生産性を上げるか、あるいはいかに耕作面積を増やすかなど、いろいろな技術や知恵を出していかなければいけませんが、ビジネスモデルとしては非常にシンプルです。だからやりやすいね。
農業で成功している人の中には、もともと農家でなかった人もいて、今までの自分の経験を生かしてビジネスとして農業をやっています。耕作放棄地といって、農業をやらなくなってしまった土地をどんどん借りて、耕作面積を増やして人も雇って、それでいろいろ工夫をして質のいい作物を作り、何億も稼いでいる人が結構います。
農業はこれからとても可能性のあるビジネスだと私は思います。もちろん自然との闘いなど、いろいろ困難はありますが、ビジネスの仕組みとしてはシンプルだから、ぜひみんなにも農業の勉強をして農業で大成功してほしいです。
参加者:
すごく幼稚な考えだったのですが、最初、農業ってお百姓さんみたいなイメージしかなかったので、科学とかいろいろなものが付いていて驚きました。
市長:
そう。今は工場で農作物を作っている時代だから、昔とは全然違います。
昔の農業は仕事が大変で、あまり儲からないイメージでしたが、今は全然違います。経験豊かな農家さんは経験を元に農作物を作りますが、その経験を全部数値化してITで管理すれば、農業の経験がなかった人も同じように商品を作れるわけです。そういうビジネスをやっているところはいっぱいあります。
1個1,000円というイチゴを作る農家がありますが、それはイチゴ作りの経験豊かな人のさまざまなノウハウを全部数値化して、ITの力で経験がなくてもできるようにして、ものすごく品質のいいイチゴを作っています。1個1,000円。1粒だよ。農業というのは、これからものすごく可能性があります。
参加者:
農業って畑仕事しかないイメージがありますが、さまざまな企画をし、売るところまで全部含めて農業なのだと、実際に農業を経験して気付くことができました。
市長:
京丸園さんを見に行くとすごいでしょう。
参加者:
機械と人をうまく使っていました。
市長:
そう。あそこは障がいのある人をたくさん雇ってますね。
参加者:
いろいろな人が作業できるようにしてありました。
市長:
そうそう。すごいですよ。そういうところをいろいろ工夫していかないといけませんが、品質のいい農作物をたくさん作っています。
参加者:
市長は急に質問などをされて困ることはありますか。
市長:
あるある。みんなからの質問にすごく困りますよ。子供たちの質問は鋭いからね。
参加者:
子供たちも今発表させていただきましたが、今日初めて人前で発表した子もいました。
市長:
みんな立派に発表できていたよね。すごいよね。
参加者:
学校でもあまり意見を発表しないのに、このような場で発表するのは緊張するっていう子もいたぐらいなのですが、市長は発表をしたり、皆さんの前に出るときは、どういうところを意識されていますか。
市長:
そうですね。ある程度決まったことであれば、事前の準備をしっかりしています。あとは自分の言葉でいろいろなことを伝えるようにしています。あまり原稿を読むことはありません。式典などは別ですが、普段はとにかく自分の言葉で原稿なしで話しをしています。
参加者:
自分の言葉で練習を積んでやるということですか。
市長:
そう。全部覚えようとすると、やはり言葉が飛んでしまうから、言葉や数字などポイントだけ覚えています。あとは、次はこれを言おうというふうにだいたいの中身だけ決めておくと、大丈夫です。一字一句覚えようとすると、どこか言葉が飛んでしまうと、もう全部空白になってしまうからね。
役者さんはセリフを覚えなければいけないけれど、僕たちの場合はそういうことはしなくていいですからね。
参加者:
3月に1年間の活動の報告や収支報告をさせていただく事業報告会があります。去年は中止になってしまったのですが、今年は開催できればオンラインも含めて、地域の皆さんやお世話になった方に見ていただける場をつくろうと思っています。またその時に部員の発表の場があるので、ぜひ参考にさせていただいて、堂々と自分の言葉で発表できるようにしたいと思います。
市長:
頑張ってくださいね。
参加者:
最後になりますが、浜松ジュニアビレッジが作ったサツマイモを使った「カタラーナ」という商品が2月頃に出来上がります。ニューサポーターの方々にも支援をいただき、一般の方にも販売をしていきます。
春華堂さんにもご協力をいただきながら、工夫を重ねたおしゃれでおいしい商品となっています。そんな心を込めて作った商品をお買い求めいただけるとうれしいです。
これからも浜松の農業を盛り上げるという目標を胸に、部員の数も増やし、浜松ジュニアビレッジを発展させていけるように頑張っていきます。応援よろしくお願いいたします。
市長:
はい。素晴らしい。頑張ってください。
たくさん売れて、定番商品になるといいですね。
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