更新日:2026年3月3日
第10章 津波からの避難方法
東日本大震災を教訓に、1.正しい知識、2.早期避難、3.率先避難の三位一体となった津波からの避難を行う(図10-1)。

図10-1 津波からの避難方法
(1) 基本的な避難方法
- 正しい知識を身につける
- 災害図上訓練(DIG訓練)や防災講座を通して津波知識、地域の危険箇所を把握する。
- 小中学校の児童・生徒を対象に防災教育を行い、保護者へ波及させる。
- 早期に避難する
- 大きな揺れや弱い地震であっても長い時間ゆっくりとした揺れを感じたら、まず身の安全を確保し、揺れが収まったらすぐに避難する(サイレンやテレビ情報を待たずに)。
- 大声で「津波だ!逃げろ!」(この言葉が津波警報)と言いながら逃げることで、逃げられないでいる住民の避難意識にスイッチを入れる。
- 家族は必ず安全な場所へ避難していると信じて、自分ひとりでも高いところへ早く逃げる。ただし、平時から家族と避難する場所や連絡先などをとりきめておく必要がある。
- 避難経路は、家屋の倒壊やブロック塀の倒壊等で閉塞する可能性もある。このため、少しでも閉塞の可能性の低い避難経路を、日頃から複数選定しておく。
- 高台、津波避難ビル、津波避難タワー・マウンドなどの津波緊急避難場所に避難する。ただし、避難に遅れた場合には、少しでも高い場所に避難して身の安全を確保する。なお、津波避難施設は巻末資料にまとめて示す。
- 率先避難者になる
- 自ら率先して避難者となり、群集行動のキッカケを作る。
- 家屋の耐震対策や家具等の固定などを行い、円滑な津波避難ができるようにする。
- 避難手段は、原則として徒歩ではあるが、自転車、バイク、自動車等の手段も考えられる。避難手段については、道路の段差や渋滞等の移動手段による危険性等を理解して用いる。
- 避難広報や避難誘導等は退避時間を考慮して行う
- 自らの命を守ることが最も基本であり、避難誘導等を行う前提である。
- 津波浸水想定区域内での活動が想定される場合には、津波到達予想時間等を考慮した退避時間を確保して行う。また無線等の情報伝達手段を備える必要がある。
- 非常用持ち出し品(※詳細は第14章(1)非常用持ち出し品を参照)は、可能な限り持ち出す。
- 避難場所においては、その施設のルールに従うとともに、マナーを守って避難する。
(2) 遠地津波からの避難における留意事項
遠地津波の来襲が予報され、津波到達までおおむね1時間以上あると予想される場合、避難指示の発令区域外への避難等、津波到達予想時刻までの時間に合わせた避難行動も考慮する。