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更新日:2018年1月29日

沿岸域防潮堤整備に対する募集意見への回答について

沿岸域防潮堤の整備に向けた計画案にご応募いただき、ありがとうございました。応募いただいた意見への回答を作成しましたので公表いたします。

応募期間

平成25年11月5日(火曜日)から11月30日(土曜日)まで(現在は受け付けておりません。)

応募件数(応募者数)

38件(16人)

意見内訳

防潮堤の構造:1件

防潮堤のルート:1件

植栽:10件

工事:2件

その他:24件

回答

応募いただいた意見及び回答は下表のとおりです。

 テーマ:防潮堤の構造

意見

回答

【意見1】

防潮提の高さが、今まで13mとされてきましたが、最近の新聞に15mに変更されたと書かれておりましたが、最低でも15m必要と思います。
心配は、防潮提がU字になった場合14.9mより高くならないか?専門家の判断をお願い致します。構造については、専門家に任せます。

一般的に、津波が堤防に当たる際、「せり上がり」という現象が発生します。中田島砂丘部で想定される14.9mの津波を背後に津波が及ばないよう完全に防護するためには、20m以上の高さとなる防潮堤が必要となり、利用や景観など、社会的に与える影響が大きいばかりでなく、コスト面で寄附金の範囲内での整備が困難な状況となります。このため、一律13mを基本に、コストと減災効果の最適化を図り、中田島砂丘部周辺の局所的な嵩上げの可否について検討していきます。

 

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 テーマ:防潮堤のルート

意見

回答

【意見1】

中田島ブロックのルート選定の考え方について凧揚げ会場北側ルートも凧揚げ会場南側ルートも賛成しかねます。
何故、真っ直ぐにならないのでしょうか?中田島海岸の津波の高さは、この近辺では、一番高く14.9メートルと言われております。防潮堤がUの字になれば津波が、集中してさらに高くなるのではないでしょうか?専門家の意見を求めてくださいます様お願い致します。
中田島砂丘について、真っ直ぐに出来ない理由として、景観、砂丘の利用、自然環境等をあげておりますが、中田島住民として生命の危険を毎日肌で感じております。住民の命と景観とどちらを優先しますか?

中田島砂丘部のルート選定にあたっては、凧揚げ会場を防護対象とするため、会場海側を通るルートとしますが、そのまま馬込川に向かって砂丘前面にルートを設けてしまうと、砂丘内に吹き込む飛砂の流れが変わり、観光名所である中田島砂丘の維持に悪影響を及ぼすおそれもあることから、線形を北側へ振ることとしています。この場合、折れ点にせり上がりが想定されますので、極力線形を緩やかにするとともに、盛土をするなどして、構造上の弱点とならない配慮をしていきます。

 

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 テーマ:植栽

意見

回答

【意見1】

今回の東北大震災では、津波で松並木が根こそぎ流されて凶器になりました。この反省と、長年世界中の植林を手掛けてこられて経験豊富な「宮脇昭教授」に賛同して、東北では「森の長城プロジェクト」が活発です。元総理の細川護煕氏や著名人が多く賛同して活動に参加しています。これは、今までの松中心から、広葉樹中心の根の深い成長の早い強い防波堤を作るものです。
浜松も慣例やしがらみにとらわれずに、是非、宮脇方式の、広葉樹の密植中心の防潮堤を作って欲しいと思います。大事な市民の命を守るために英断をされることを切に願います。

【意見2】

植樹地:陸側防潮堤法尻面から上方10mの中間部4m(上下空き地3m)
3年で3m、20年で20m以上に育つため、上下左右に3m空き地を設ける
長さ(東西)25m+空き地3m
広葉樹タブ・シイ・カシを主木20種類以上を混植・密植
本工区の植栽公募団体募集について、防潮堤陸側(北側)上段5mへ広葉樹低木5m幅、中段10mへクロマツ、下段へ広葉樹で長さ100mの広い場所(2,000~3,500平方メートル?)の除草や補植を含めた維持管理を5~10年契約が必要だそうです。現在十分な維持管理できていないクロマツ林を含めた管理は無理です。
広葉樹の混植・密植する4m幅を含めた10m幅で長さ25m(250平方メートル)であれば小さな団体でも植樹して3年間の維持管理可能です。ポット苗300本なら30人1~2時間で植えられ、年1~2回の除草も10人1時間可能。

【意見3】

クロマツ中心でなく、広葉樹も植えてください。浜松市沿岸住民の津波被害を軽減するため全長にタブ、シイ、カシを主木とした混植・密植の4m幅の島状帯状森を市民の手で造られる様お願いします。
東北の3.11大津波で陸前高田のクロマツ7万本は全滅しています。仙台・釜石でも根の浅いクロマツの多くは根こそぎ流されましたが、釜石の広葉樹タブの樹は津波被害を軽減したそうです。多賀城市イオン店で混植・密植の森は地上3mの津波に耐えました。教授の学問より現実にあったことを見て、浜松市民を守ってください。
防潮堤(浜松の)は役人や担当者のものではありません。

【意見4】

現在植えられている防潮堤の松を見ますと、枯れていたり、そのため伐採されて、何もない状態の所があります。
そんな状態でもまたこれから植栽される木が黒松であると聞き、不安でなりません。あの震災の松の状態が目に浮かびます。
広葉樹は成長も早く、手入れも簡単で津波にも強いと聞いております。
是非植栽される仲間に入れて頂きます様南区の一市民としてお願い致します。

【意見5】

樹種の選択は過去の歴史、今後の管理等様々な条件を考え慎重に行われなければいけないと思います。(防潮堤ですから防潮、減災効果はもちろんです)
一部の有識者(植栽委員会等)の限られた人たちによる考えでこの先数百年数千年の設計を任せていいものかと思います。
静岡県は抵抗性クロマツの苗の生産量が全国屈指です。しかしその松くい虫に対しての抵抗性は実験レベルです。自然界のあらゆる環境に対しての優位性は何ら証明されているようには思えません。
東北大震災のあの津波にながされ、生き残ったわずかなものも枯れている現状ももちろんですが、遠州灘沿岸もかなりの松が枯れているのもみると単一樹種によるものは本当の自然界とはかけ離れた人工のものの限界、儚さを感じます。
沿岸部の自然に繁茂している樹種をもっと植生調査するべきだと思います。(生態系の影響も最小限にするために)また、震災津波で生き残っている樹種こそ本物ではないでしょうか?松を主木に植樹する選択肢は出てこないと思います。本物の森づくりは掛川市で積極的に行われています。


東日本大震災の折に、松林が津波で流出してしまった事実から、松が津波に対して極端に弱いのでは?と言われることがありますが、国の調査結果では、松だけが津波に弱いのでは無く、一定以上の津波の前では樹木そのものに限界があります。また仙台の事例では、本来は根が深く入る性質の松が、高い地下水位のため十分に根を張れなかったことが流出した原因の一つであることも分かっています。したがって、根が張り易い環境を整備することが重要ですが、今回の防潮堤の場合は、高い盛土構造であるので、そういった地下水位から離れており、根が張りやすい環境です。
今回の植栽計画では、トベラ・マサキ・シャリンバイといった、厳しい海岸環境にも適合した低木性広葉樹を多く活用しています。またそれ以外にも海岸環境に比較的強い中・高木性の広葉樹も幅広く活用していく計画としています。具体的な樹種については、平成24年度に実施した遠州灘海岸での植生調査結果や、文献調査、さらに専門家の方々の意見も伺い、防潮堤の整備位置でも大きく育つ可能性が高い広葉樹を選定し、検討会で審議しています。
一方、今回の防潮堤計画位置のように、海側の最前線に森林を造成する場合、風や砂、潮等の厳しい環境の中でも確実に成林化し、高い樹高の樹林帯を形成できるのは、樹木の特性や過去の植林実績からクロマツをおいて他には見当たりません。また、クロマツにより林帯を造成するノウハウも蓄積されていることから、海岸防災林を造成する樹種の選定に当たっては、松くい虫被害に対して耐力がある抵抗性クロマツを主体としながら、陸側には広葉樹等も植栽し、双方の利点を活用する計画です。
海岸防災林の造成に当たっては、これまでクロマツを中心として1平方メートル当たり1本植栽し、状況に応じた下刈や除伐を実施する手法を採用しており、全国的にもノウハウが蓄積されています。一方、宮脇方式による植栽は、防潮堤建設位置(砂や飛砂による影響が特に強い)のような、生育環境が非常に厳しい遠州灘海岸の最前線においては、これまで実績がほとんどないのが現状であることから、植栽計画の検討に当たっては、管理にかかる経費等も考慮し、本数や管理方法について、これまでの手法をベースとして植栽検討会で総合的に検討しています。海岸域の第一線での宮脇方式の植栽は東北地方で始まったばかりであり、今後ともその経過を観察し、参考としていきます。

【意見6】

外国の木など植えると生態系を侵すので日本にあるどんぐり等が良い。
昔は山にぶな、どんぐり等が自生していて冬には葉が落ちてたい肥や腐葉土になり、雨が降って川に流れ魚の餌になり海に流れる。
今はダムができたので上流の水も砂も石もとめられ海に流れなくなった。
どんぐりを海岸に植えてください。

海岸防災林がこれまで担ってきた防風、飛砂の防備、潮害の防備の機能を確保する観点から、海側の最も厳しい環境でも育つ樹種を選定する必要があります。これら樹種の選定に当たっては、現地に生育している樹木のうち、生育状況が良好な樹種、文献等による調査を参考にしています。

【意見7】

予定されている広葉樹の内、クスノキは、やめていただきたい。
古来より、遠州地方で植栽されている馴染みの木であるが、50年~80年近くたっている古木の手入に経費が掛かりすぎる。
なぜなら、古木になると、幹内が空洞になり、強風で枝が折れたり、幹から倒れたりする危険性があり、枝おろし等の作業に経費が掛かりすぎる。又、秋になると落ち葉の量がすごい。大体15m~20m近い木だと、落ち葉の数量も多量になる。
植栽後の管理・・密集して植栽するので、間引きをしないと木の生長が止まる気がする。又、手入れをしないと、雑木が繁茂する。(現状、竹やつる性植物が茂っている。)

現地に生育する樹木や文献での調査結果により、植栽可能な広葉樹樹種を選定(18種)しています。クスノキばかりの森林を整備するのではなく、この中から常緑樹や落葉樹、樹高等が一律にならないように樹種を選定し、植栽していきます。
また、特に混みあった森林は、不法投棄や防犯面での不安が指摘されていますので、樹木の生長に伴い、下刈りや除伐等を実施し、過度に密集した森林とならないように適切に維持管理します。

【意見8】

浜松という地名、この名は昔、マツがいっぱいあったことから生まれたのではないでしょうか。浜松からマツを取ってしまうと浜になります。浜だけになってしまうと空っ風、潮風など浜松の平野は大きな被害を受けることになりましょう。今、注目されている沿岸防潮堤には災害に強いクロマツを植えられるよう希望します。
さて、マツは松くい虫に弱いことが弱点ですが、それも徐々に克服されつつあります。静岡県の指導のもと西遠林業種苗組合では、マツノザイセンチュウに強い、いわゆる抵抗性クロマツ苗が生産され出荷されています。この苗は値段がやや高く生産本数が少ないことが難点ですが二世苗生産の目途もつきつつあるようです。すなわち抵抗性苗初期に植え付けた木が大きくなって種子を採れるようになり、その苗も一定の抵抗性を示すようです。抵抗性マツ苗の確保については県と協議されることを強く望みます
東北大震災では海岸の松が倒れたことで松の防災機能が問題視されていますが、これは植えたところが湿地であったため根張りが小さく津波に対する抵抗力が弱かったことが原因と言われています(広葉樹であっても同じ結果になったことでしょう)。そのため、一部に広葉樹を植えたいという希望があるようですが広葉樹は苗の作り方や植栽・保育技術が確立されているとは言い難く、私自身かつて天竜の山に広葉樹を植えたことがあるのですが兎に喰われて全滅しました。
新聞(6月21日静岡)によりますと元横浜国立大学教授宮脇先生による防潮堤植樹の講習会等も開かれているようですが、静岡県にも宮脇先生同様植物に詳しい方がおられます。旧岡部町住いで、元静岡大学教育学部教授・国立博物館名誉研究員・植物分類学(理学博士)の「近田文弘(こんたふみひろ)さんです。この方の話もお聴きになることをお勧めします。
大変せん越ですが、宮脇先生の「マツなどの針葉樹は、根が横に伸びる傾向がある」という意見には大いに疑問を持っています。入手した資料の一部を添付しますのでご検討頂ければ幸いです。

クロマツは乾燥や風、塩に強く、海岸線でも大きく育つ樹種として、数百年前から海岸防災林を造成する主力樹種として植えられてきました。また、本来は深根性で、しっかりと根が伸びれば、津波の被害を軽減する効果も期待できます。しかし、近年松くい虫の被害を受け、枯損が進んでいる個所が見られます。このため、クロマツについては、松くい虫被害に強い抵抗性クロマツを選定することとしています。
静岡県は全国でも有数な抵抗性クロマツの生産地で、本県で育てられた苗木は東北地域の復興ばかりでなく、広く全国で植えられています。今後、東北の復旧に加え、防潮堤法面の植栽には大量の抵抗性クロマツの苗木が必要になりますので、県では、平成25年度から苗木が円滑に供給されるよう、生産施設整備への支援を開始しました。
クロマツの樹木としての特徴、性質、機能等については、植栽計画検討会の中でも議論していただいております。

【意見9】

中田島町自治会として、全面的に協力致します。
堆砂垣設置も自治会として協力しております。

現在、植栽計画検討会で市民参加の仕組みを検討しておりますので、今後とも、ご協力をよろしくお願いします。

【意見10】

広葉樹ゾーンも、団体が用意した樹木の植栽も可能・・全体のバランスが崩れないか:景観の面での統一性が欠けないか。
一切の活動経費は各団体の自己負担・・行政サイドの者の考え方だと思う。例えば、1団体・年間5万円の助成をする。使途についても団体に任せる。奉仕日の傷害保険加入金・お茶代・簡単な用具代(鎌等の購入費)などかかる経費はあるのだから。
これに係る経費として、1年間5万円で175団体として875万円×10年で、8,750万円(試算)このくらいの金額は、津波基金の寄付金で間に合う。
団体の資格要件もかなりハードルが高いと思う。安全面と継続性を考えれば必要条件かもしれないが、ふさわしい団体がいくつあるか。
企業団体の競争になる可能性も秘めていて、本来の市民ボランティア活動とかけ離れる危険性がある。

参加申請の段階で、団体が用意する樹種を明示いただくため、おおよその確認はできると思われます。海岸に隣接した保安林内への植樹としてあまりにも相応しくない樹種はご遠慮いただくことも視野に入れます。
活動助成については、複数年にわたる財源の確保が必要なため、今後検討していきます。
まずは、団体の資格要件は、継続性に重きを置き、設定しています。募集は複数回に分けるとともに、場合によって募集の方法・要件等の見直しも検討していきます。

 

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 テーマ:工事

意見

回答

【意見1】

地下水位が高いので、工法の際、水抜きをするのかどうか。又、押し下げられた地下水がどこに逃げるのか。例えば、陸側に逃げれば、陸側の水位は高くなり、液状化の範囲が拡大する恐れがある。
又、遠州灘地方は勾配の少ない地方であるので、大雨の場合、雨水の排水をどうするか。現在排水機場を設けて、ポンプで海側に押し出しているのですが、高い防潮堤が完成した場合どうするのか。・・そのあたりが全然見えてこない。
仮に津波の引き潮が防潮堤で寸断されれば、海水の排水をどうするのか。等検討していただきたい。

防潮堤の堤体については、地下水位以上に整備するため影響はありませんが、地盤の弱い箇所については、地下水位以下についてセメント混合による地盤改良を実施します。しかし、地盤改良は不透水層まで実施するものではなく、地下水は地盤改良以深の砂地盤を浸透するため、海側と陸側で水位は同等と考えられます。
浜松防潮堤のCSG工法は、周りを覆土で覆い植栽をするため、大雨に対する雨水の排水条件については、基本的には変化しないと考えられますが、記録的な大雨等により一時的に陸側の水位が高くなると考えられる場合については、状況に応じて、必要な排水対策を検討していきます。
なお、現状の堤防の状態で津波が襲来した場合よりも防潮堤の完成後に津波が襲来した場合の方が、陸地に入る海水の絶対量が減少しますので、防潮堤の効果が発揮されるものと考えます。この湛水した場合の排水対策については、東日本大震災と同様にポンプ車による排水が想定されますが、今後の検討課題と考えています。

【意見2】

防潮堤の早期着工と早期完成をお瀬いしたい、完成の目途は何年後ですか。

防潮堤の整備に向けては、3月末の契約に向け、本体工事の発注事務を進めています。事業費の規模からして、通常、10年相当の時間がかかるものと想定されますが、工期に関しては、土砂の供給如何で大幅な前倒しも可能となるため、土砂の確保を担う浜松市と連携し、1日も早い完成ができるよう工期の大幅な短縮を図っていきたいと考えています。

 

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 テーマ:その他

意見

回答

【意見1】

防潮堤事業には市民協働の立場で進め、とくに次世代を握う中・高校生の体験参加は大切なことと思います。是非実現して下さい。

現在、植栽計画検討会で市民参加の仕組みを検討しておりますので、今後とも、ご協力をよろしくお願いします。

【意見2】

防潮堤のCSGの上に盛土をしますが、その土ですが、リサイクル土(再生度)や建設残土を利用したらどうかという提案です。17.5kmの工事の中で多くの土の量が必要になります。当然沿岸の砂も利用したり、解体時に出る土を混在してリサイクル土として利用すれば必ず、出てくる資源ですので、建設残土も含めて安価でリサイクルが推進できると思います。限られた予算と工事完了期限の問題もありますので、是非、前向きにご検討をお願いいたします。

【意見3】

CSG基礎置換材に関しては「再生土」などのリサイクル材の利用が品質面からも山土同等であることから利用が可能です。
また両サイドの盛土材に関しても覆土厚が十分にあることから植栽の影響を受けにくいことが考えられます。山土との併用を考えながらも、受注業者が利用をしやすいように設計に「再生土」などの使用可能なリサイクル材を設計に入れることを検討願います。
現在、静岡県西部地区の公共工事や民間工事で使用している山土は、湖西方面・浜北方面・磐田方面など遠方より納入しているのが実情です。今回の防潮堤整備に関しても同様で浜松市沿岸地域には山がないため、長距離運搬をせざるを得ないのが現状です。
運搬に使用する大型車両の運行距離が長いため排気ガスの環境影響、運搬経路の交通量の増加、沿線住民や通勤・通学など地域住民への配慮など環境への影響は決して小さくはありません。また、山土=山の土であることから、自然にある山から多くの土を取り出すことは、山の伐採を行い、緑を減少させ、生態系にも影響を与えてしまいます。リサイクル材はリサイクル施設が浜松市周辺にあることや生態系を破壊するような事をしないことを考えると多くのメリットが考えられます。
現実問題として、すべての数量を「再生土」などのリサイクル材で防潮堤を完成させることは不可能なのも事実ですが、少しでも環境への負荷を考え、浜松市沿岸地域にあるリサイクル施設からのリサイクル材料の利用促進を検討願います。今回の整備事業は大手企業や住民からなどの寄付によって実施される事業であることから、上記の「防潮堤の構造」「環境」の2点に対して有効であっても「事業費」の増加があっては意味がありません。現在の入札積算の仕組みでは今回事業が実施される浜松市沿岸地域は地区コードが「浜松の231
地区(西区中区東区南区浜北区北区(旧引佐郡を除く))」であり、単価設定にあたり範囲が非常に広域になっています。
防潮堤整備工事にて「再生土」などのリサイクル資材を利用促進するにあたり、リサイクル施設は山土の採取場所よりも浜松市沿岸地域に近いところにあるものが多いことから、設計において231地区といった広域の単価を使用するのではなく、各リサイクル施設および土木建設材料を取り扱っている業者に「山土同等の盛土材」を「浜松市沿岸までの運搬」と地域を限定することでの見積もり依頼を実施し単価を調査することで、コストカットが可能か検討をすることができることにもつながります。地域限定をすることでリサイクルの盛土材料の単価が下がることも考えられることから、価格を抑えて、リサイクルも促進できることが見込まれるため、検討願います。

盛土材の品質を確保しているものであれば利用は可能です。なお、現地発生土以外の盛土材は購入山土を基本としていますが、「再生土」などのリサイクル材の使用については、コスト・量・施工性・植栽への適用性等を総合的に判断していくこととなります。

【意見4】

馬込川河口付近の浚渫工事が行なわれ地震による津波の軽減にもう一つ水門堰をもうけることにより効果は大きいと考えられます。
東日本震災の映像で見た河川から入る津波の力を堰があることで大きくおさえることのできる地形に馬込川は当てはまると生活を送っていて実感しております

【意見5】

水門建設のお話が、聞こえてこなくなりました。その後どうなっているのでしょうか?
今年台風で、馬込川が危険水域を超えました。中田島町排水場の所が、一番低く県の調査では、4メートルしかないと私の質問状に回答してまいりました。
津波の馬込川遡上が、心配です。レベル2の場合、中田島排水場は、何メートルの津波が遡上してくるのでしょうか?お教え願いたいと思います。水門の建設が、必要と思いますが、専門家の意見は、どうなっているのでしょうか?お教え願いたいと思います。

【意見6】

津波遡上対策として水門の設置が考えられますが、水門建設は困難との噂です、資金上困難なのか、技術的に困難なのか具体的に説明願いたい。

【意見7】

早急な水門建設

静岡県では、現在、県内各河川における津波遡上の影響検討を行っています。馬込川についても、遡上解析を基に「水門設置」や「堤防嵩上げ」など、より安価で有効な河川の津波対策について検討を進めています。

【意見8】

遠州灘海岸の浸食で海岸線の後退が進んでおります、やがて防潮堤のラインまで浸食されるのではないかと懸念されます、どのような施策が立てられているのですか。

防潮堤のルート選定にあたっては、浸食が懸念される状況やアカウミガメの産卵などに配慮し、砂浜幅のある浜名湖側の一部区間を除き、砂浜にルートを設けないことを基本としています。また、懸念される浸食に対しては、海岸工学の専門家からなる「遠州灘沿岸侵食対策検討委員会」の提言に基づき、天竜川等から発生する土砂をダンプトラックによって浸食域へ直接投入する「養浜(ようひん)」と呼ばれる事業を実施しており、最大で約120m浜幅が回復する等、その効果も確認されていますので、天竜川を管理する国土交通省と連携し、養浜を継続していきます。

【意見9】

継続的・定期的な航空写真を撮ることにより、砂丘・河川の変化状況の正確な把握と、防災上の計画的、迅速な対処

静岡県では、年に1回、浜松市沿岸域の航空写真の撮影と、深浅測量を実施しています。沿岸部の経年変化をモニタリングすることで、防護対策等の基礎資料としており、今後も引き続き、実施していく方針です。

【意見10】

中田島ブロック防潮堤は連続的なものとし、開口部である陸閘の建設

東日本大震災で多くの施設操作者が亡くなった教訓を踏まえ、開閉操作が必要となる陸閘については設けないことを基本としています。このため、中田島砂丘部を含む、陸域から海岸側へのアクセスにつきましては、スロープなどにより確保していきたいと考えています。

【意見11】

できれば、津波漂流物対策の津波スクリーンの整備(北海道釧路では整備)

東日本大震災の被害を受けて、津波漂流物対策の重要性は認識しています。津波来襲時の港湾・漁港区域内の係留船舶等の漂流物対策は港湾・漁港管理者(県)の責務であり、今後対策を検討していきたいと考えています。

【意見12】

防潮堤が、完成した場合中田島町への津波は、1~2mと聞いております。
先般、危機管理課の説明では、1~2mになるから2階へ逃げたらどうでしょうか?と説明されましたが、私が、東日本の震災視察に行った時、現地のガイドさんの説明では、「津波1m~2mで全ての木造住宅が流されます。人の生存率は、津波1mを超えた場合、数パーセントになりました。」との説明をされました。中田島町には避難タワー建設が、必要です。

浜松市では現在「津波防災地域づくり推進計画」を策定中で、平成25年度中の策定完了を目指しています。この中で防潮堤効果を踏まえた津波時の浸水想定と避難可能な施設の位置等を加味して、避難が困難な地域を抽出しており、その区域における対策の方向性について専門家を交えて検討をしています。今後、検討結果を踏まえ、避難の手法等も検討しながら避難が困難となるおそれのある地域の解消を目指す予定です。なお、防潮堤整備後の中田島町内の津波浸水深は、海岸保安林を除くほとんどの範囲で、1.0mを下回っています。

【意見13】

津波からの避難空白地域があります、用地提供含めて避難タワー設置の地域要望が出されております早期着工をお願い致します。

浜松市では現在「津波防災地域づくり推進計画」を策定中で、平成25年度中の策定完了を目指しています。この中で防潮堤効果を踏まえた津波時の浸水想定と避難可能な施設の位置等を加味して、避難が困難な地域を抽出しており、その区域における対策の方向性について専門家を交えて検討をしています。今後、検討結果を踏まえ、避難の手法等も検討しながら避難が困難となるおそれのある地域の解消を目指す予定です。

【意見14】

津波防災ステーションを建設(既成の建物を改築)し、津波災害に対する啓蒙だけでなく、水門・陸閘等の自動開閉遠隔操作、制御システム、避難ビルの役割をもたせる。

アイデアありがとうございます。貴重なご意見として今後の参考にさせていただきます。

【意見15】

中田島地区への避難タワーの建設(命山でもよい)

中田島地区には、遠州灘海浜公園に命山(津波避難マウンド)を施工中であり、平成25年度中に完成の予定です。

【意見16】

防潮堤が完成したから、津波の被害が軽減されるのは、理解できるのですが。それが、安心感につながり、防災意識が希薄になるのが恐ろしい。

緊張感を持続させるには、津波被害激甚地区を指定し、今後のまちづくりの中で、速やかに公的機関・学校等の移転を検討し、移転できるものから、移転する。
個人の住宅の建築確認を認可しない。・・等々、行政として、何が出来るか早急に検討を始める必要がある。

ご指摘のとおり、防潮堤が完成することによる安心感で、地域の防災意識が希薄となることが予想されます。津波対策の考え方は、避難等のソフト対策が基本であり、防潮堤効果は完全なものではありません。このことを居住されている方々に理解していただきつつ、日頃からの避難訓練等を繰り返し行うことが肝要と考えています。
「行政として何ができるか」について、ご指摘の内容は、浜松市のまちづくりの根幹にもかかわる内容となっていますので、短期的(当面)に実施すべきこと、中長期的に実施検討すべき内容及び課題を検討し、津波防災に強いまちづくりを推進します。

【意見17】

今回の説明会は「広報はままつ」で知り得たことですが、南区の海岸近くには福祉施設(老人、児童、障害者等)が多くあります。施設等への説明会はあったのかどうか疑問でした。あったのでしょうか。

当施設は海沿いのさざんか通りに面した場所にあり、近くには一条工務店、三方原病院(津波避難ビルに指定)もありますが、通所されている方や職員が徒歩で逃げた場合は20~30分以上は時間がかかると予想しております。実際には走ることができない方もいます。
仮に一号線まで避難できたとしても、南から北へ渡れるのかどうかがわかりません。避難タワーは土地の寄付等の問題もありなかなか大変だと思いますが、【歩道橋でありながら避難できる場所】(TVで他の市町村で建てたと放送されていました)を一号線上に作ってもらいたいと思います。階段だけでなく車椅子や足の不自由な方でも利用できるスロープも必要です。
海沿いにある多数の施設の移転は大変でありますが、257号線に近い場所(南区)や町中(中区)には空いているビルや建物が多く見受けられます。そのような物件を必要としている施設に提供してほしいと提案します。
防潮堤は平成26年3月末に本着工し10年かかるところを5年で築くとうかがいました。できるだけ早くできることを望みます。

個々の社会福祉施設への説明会は実施していません。今後も説明会を開催していきますので、「広報はままつ」や協働センターなどの公共施設へのチラシの配布などを行っていきます。
ご意見のとおり高齢者や障がいのある方など自力で安全を確保できない方の津波からの避難は非常に難しい問題です。東日本大震災では高齢者や障がいのある方だけでなく避難支援をした民生委員なども亡くなられています。
施設管理者においては、利用者の安全確保の責任がありますので避難計画の策定や避難訓練に取り組んでもらいたいと思います。なお、防潮堤により浸水範囲や浸水深を大幅に減少するとともに、内陸への津波到達時間も長くなることが期待できます。

【意見18】

防潮堤設置に重点が置かれて馬込川からの津波遡上対策が不明確であると思うので現段階での馬込川(芳川)の津波遡上対策について住民に説明会を開いてほしい。

馬込川の津波遡上対策については、静岡県地震・津波対策アクションプログラムの中で、既存の堤防の評価及び液状化対策の検討のためボーリング調査を実施しています。調査結果を基に津波遡上対策の検討を進めていきますので、対策案が決まった段階で15連合自治会で組織する「推進協議会」などを通じて情報提供をしていきます。

【意見19】

風のもたらす影響については、国内に例のない構造物を造成するのであるので、データーの蓄積がないとの事です。
日常生活面で一番気になることは、風のもたらす影響と考えています。
ぜひ追跡調査を長年にわたり実施することをお願いいたします。

遠州灘海浜公園(凧揚げ会場)を主として、防潮堤設置前後の風向・風速の変化を評価検討することを予定しています。その結果、防潮堤設置による影響が大きいと判断された場合、追跡調査の実施についても検討します。

【意見20】

津波危険区域に防災行政用無線の放送内容を聴取できる戸別受信機(ラジオ)の受信状態の調査・啓蒙(通常ではAM/FMラジオとして、聞くことも可能だが、防災行政用無線が放送された場合、強制的(操作不要)に切り替わる。)

現在、情報提供は、同報無線を含め、緊急速報メール、防災ホッとメール、ラジオ、ホームページ等、多角的に提供しています。今後も情報伝達のあり方を検討するとともに、整備を推進していきます。

【意見21】

沿岸部を中心に、防災行政無線(屋外スピーカー)の設置

海岸より概ね2kmの範囲は、既存の同報無線が概ねカバーしています。現在空白域がないか確認中であり、その程度等により同報無線の設置を検討する予定となっています。なお、情報提供は同報無線に限らず、緊急速報メール、防災ホットメール、ラジオ、ホームページ等、多角的に提供しています。

【意見22】

人の命に関わる重要な防災対策組織の強化(防災専門家・消防・自衛隊(浜松)の防災担当も含め、行政機関の有能な人材を多数配置して液状化、水門etcの問題に対処)

「防災」に関する事項は本市の最優先事項となっています。このため、市では自衛隊から専門家を招き、市職員として今後の防災に力を発揮する等、随時組織を拡充しており、こうした組織体制の中で、地震津波に対する諸々の課題を一つずつ解決していく考えです。

【意見23】

市の予算、配分は十分配慮して、人命第一義の観点から防災対策へ十分な予算をあてる。

防災関係予算は、厳しい財政事情の中で優先的に配分されています。今後も効果的、効率的な予算執行を考え、事業実施を行います。

【意見24】

1号線を高架にすればどうかと思います。
たくさんの人達が逃げこむことが出来、よい避難場所となることとなるでしょう。東北の時も上に上って助かった場面が映っていました。
そして万が一の時の為に高架上に備蓄倉庫を作っておき、生きのびる為に使うのです。
今の生活にもとても便利です。道路渡るのに小走りでないと間に合いません。
砂丘へ見学に来た人も13mの堤防のための景観が悪くなり寄らなくなるかも知れません。
いつ完成するかわからないような工事よりも松も切ることなく避難できるところを造っていただきたく思います。

貴重なアイデアありがとうございます。さて、国道1号の高架を考えた場合、これにかかる期間は、現在の防潮堤事業を大きく上回ることが予想されます。また高架化しても、津波の内陸への流入防止効果はあまり期待できないと考えられ、その土地にある資産を守る効果は小さいと考えられます。現時点における国道1号の高架計画の選択肢は無いものと考えています。なお、防潮堤については、県市とも極力早期に完成できるよう、最善の努力を払っていきます。

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