更新日：2023年12月20日

序章 計画の策定に当たって

急速な少子高齢化をはじめ、グローバル化や情報化の進展、地球環境問題の顕在化、さらには、総人口が減少に転じるなど、私たち市民を取り巻く社会経済環境は大きく変化しています。
また、世界同時不況による経済状況や雇用情勢の悪化は、市民生活に大きな影響を及ぼしており、国や地方自治体においても、税収不足や長期債務残高の増加などにより、厳しい財政状況に直面しています。
このため、これまで行われてきた行政サービスの維持、継続が懸念され、将来への展望と危機感の中で、時代の変化に対応した新しい公共のあり方が問われています。
とりわけ、地方自治体においては、国の政策の転換や地域主権の考え方が進む中、地域自らの責任と決定によるまちづくりや、限られた行財政資源の中で効率的な自治体運営が求められています。
今回の基本構想は、目まぐるしく移り変わる社会情勢に柔軟に対応し、政令指定都市として更なる飛躍に向けて計画するものです。本市は、自然環境や伝統文化など地域ごとに多様性を有しています。こうした地域の多様な特色を生かすとともに、地域の実情に応じたきめ細かな配慮が本市のまちづくりに必要です。私たちすべての市民が地域の多様性を理解し、相互に認め合い、共生・共助による豊かな地域社会を目指して、将来の飛躍に向けたまちづくりの土台となるひとつの浜松の形成を本計画に定めます。
また、地域における多様な課題を解決するためには、私たち市民だれもがまちづくりの担い手としての役割を自覚し、主体的に行動することが必要です。このため、本計画では、都市経営の重要な考え方として市民協働によるまちづくりを掲げます。
平成23年（2011年）に、本市は市制施行100周年を迎えます。新しい100年に向けた夢のある都市を創造するため、先人たちが培ってきた「やらまいか精神」を継承し、美しい郷土に誇りと愛着を持って行動します。
私たち市民は、安心して暮らせる豊かな地域社会を目指して、「第2次浜松市総合計画」を相互の信頼と協力に基づき着実に実践します。

第2次浜松市総合計画 概要

基本構想

基本構想は、本市のあるべき姿を明らかにする都市の基本理念や将来像を示すものです。

都市経営戦略

都市経営戦略は、基本構想で定められた将来像を実現するまちづくりの戦略書として、総合的な政策体系を構築し目標を定めるとともに、選択と集中による政策の重点化を進める計画です。

戦略計画

戦略計画は、都市経営戦略で掲げた目標を達成するため、行政が実施する計画として、市全体、部局及び区における経営方針などを表した計画です。

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