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更新日:2023年4月3日
はままつの文化財
No.13 平成20年6月10日
鳥居松遺跡の発掘現場のようすをお知らせします。
印刷して読みたい場合は、PDFファイルをご利用ください。
鳥居松遺跡の最下面において、弥生時代後期前半(約1900年前)の集落が確認できました。この時代の集落には、ムラの周りに堀(環濠)を巡らせていたことが明らかになりました。
ムラの内と外を区画する堀は、弥生時代において特徴的にみられます。
鳥居松遺跡では、1996年の調査でも堀が確認できており、集落のおおよその範囲をうかがうことができます。
堀(環濠)の確認状況
堀は、幅2m、深さ50cmほどで、断面は箱形もしくは、V字形をしています。
堀の断面形や埋まっている土の状況など、1996年に調査した堀とそれとよく似ています。
このことから、今回確認した堀は、1996年に調査した堀と同一のものである可能性が考えられます。
※左写真の赤い部分が堀(環濠)です。
堀(環濠)に捨てられた弥生土器の出土状況
集落に堀(環濠)が必要なくなり埋まっていく途中で、大量の弥生土器が捨てられています。
これらの土器の特徴から、堀(環濠)が使われていた年代が、弥生時代後期前半(約1900年前)ということが分かります。
校外学習で、鳥居松遺跡に大勢の小学生が見学に訪れました。
(今後の見学予定)
説明を熱心に聞いています。
鳥居松遺跡の発掘調査は終盤を迎えています。
現地作業は、6月中旬までに終了する予定です。
<※調査は終了しています(平成20年6月21日)>)
○現地連絡先
鳥居松遺跡調査事務所(浜松市) TEL:442-0087
所在地:浜松市中区森田町
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