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更新日:2023年4月3日
はままつの文化財
No.12 平成20年6月10日
鳥居松遺跡の発掘現場のようすをお知らせします。
印刷して読みたい場合は、PDFファイルをご利用ください。
鳥居松遺跡から家形土器の破片が見つかりました。
2002年に出土した家形土器(浜松市指定文化財)に続いて、2個体目(全国でも13例目)の発見です。
家形土器が同じ遺跡で2個体分出土することは、墳墓では知られていましたが、集落では初めての事例です。
出土した家形土器
縦9.5cm、横9.5cm、高さ3.0cmほどの破片で、家形部分の床の角にあたります。
粘土による柱の表現がみられます。
家形土器の出土遺構
弥生土器の破片が大量に捨てられた窪地から出土しました。
完形の家形土器は、2002年に実施した鳥居松遺跡3次調査で出土しており、鳥居松遺跡を代表する出土品といえます。
儀式のために水田の大アゼに添えられた状態で出土しました。
今回の調査で出土した家形土器も農耕にかかわる儀式に使われたものと考えられます。
鳥居松遺跡では、大規模な用水路の跡も調査されており、本格的な水田経営が行われていたことが判明しています。
生産力が高い水田にたいして、重要な儀式が何度か執り行われたものといえるでしょう。
2002年に出土した家形土器
破片の位置
家形部分の床の角にあたります。
元々は、写真の個体とよく似た姿をしていたと考えられます。
※シルエットは、2002年出土の家形土器です。
鳥居松遺跡の発掘調査は終盤を迎えています。
現地作業は、6月中旬までに終了する予定です。
<※調査は終了しています(平成20年6月21日)>)
○現地連絡先
鳥居松遺跡調査事務所(浜松市) TEL:442-0087
所在地:浜松市中区森田町
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