更新日：2023年4月3日

鳥居松遺跡通信No.11

はままつの文化財

No.11 平成20年6月3日

鳥居松遺跡の発掘現場のようすをお知らせします。

印刷して読みたい場合は、PDFファイルをご利用ください。

鳥居松遺跡通信No11 （PDF：380KB）

弥生時代の繁栄ぶりがうかがえます

5月に作業を開始した南側の調査区では、弥生時代後期（約1800年前）の遺跡がみつかりました。
大量の弥生土器が、足の踏み場もないようにまとまって出土する場所もあり、当時の繁栄ぶりがうかがえます。
弥生時代の出土品を掘り出すごとに、1800年前に、この地に住んでいた人びとの息吹が伝わってきます。

大アゼにおける儀式の跡

水田と集落の間を区切る大アゼの中には、儀式に使われたと考えられる大量の土器が出土しました。
盛り付け用の器である高坏の比率が高いことから、豊作を願って奉げものをした可能性が考えられます。

現地説明会を開催しました

2008年6月1日（日曜日）には、鳥居松遺跡の現地説明を開催しました。
鳥居松遺跡の調査成果は、新聞やテレビなどで何度も取り上げられたこともあって、市民の皆さんの関心も非常に高く、説明会当日は583人にのぼる見学者を迎えることができました。

現地説明の様子

現地説明会では、調査担当者が発掘調査の成果を見学者の皆さんに紹介いたしました。
見学者の方々からは、鋭い質問も飛び交いました。

出土品の展示

出土品展示では、2002年に出土した家形土器も特別に現地公開しました。出土品の数々を熱心に見学する様子に、遺跡に対する関心の高さがうかがえました。

調査は佳境を迎えています

発掘調査は、平日の晴天時、午前8時30分から午後4時30分まで実施しています（～6月中旬）。

作業時間内でしたら、発掘現場をご覧いただけます。
お気軽に担当までお問い合わせください。

なお、雨天時、休日は、作業を休止します。
作業時間以外の現場立入は、危険ですので、ご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます。

＜※この記事は6月3日時点のものです。6月21日現在、調査は終了しております。＞

浜松駅から遠州鉄道バス4番のりば
浜名線
10系統「舞阪・弁天島・湖西」行き
12系統「高塚経由　馬郡」行き
「森田」バス停下車　徒歩3分

○現地連絡先

鳥居松遺跡調査事務所（浜松市）　TEL：442-0087

所在地：浜松市中区森田町

調査期間：平成20年1月～6月末

作業時間：午前8時45分～午後4時45分（平日のみ、雨天休止）

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