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更新日:2023年4月3日
はままつの文化財
No.4 平成20年3月3日
鳥居松遺跡の発掘現場のようすをタイムリーにお知らせします。
印刷して読みたい場合は、PDFファイルをご利用ください。
伊場大溝は幅20m、深さ2.5mほどの規模で、東西1.5kmほどが確認されています。
鳥居松遺跡の調査では、伊場大溝とよばれる古代の小川の跡が確認できました。
この川の跡は、幅20m、深さ2.5mほどの規模で、東方700mほどにある伊場遺跡で確認された溝とつながります。
鳥居松遺跡の出土品をみると、木簡や墨書土器といった文字資料、木製の祭祀用具など伊場遺跡と共通するものが多く、伊場遺跡と同じ性格をもつことが分かります。古代の郡役所(敷智郡衙(ふちぐんが))が東西1kmほどにわたって展開していると予想できます。
「稲万呂」墨書土器は、郡役所の全域で出土しており、相当な有力者であったことがうかがえます。
「稲万呂」墨書土器の出土数
鳥居松遺跡 |
10点 |
---|---|
伊場遺跡 |
4点 |
梶子遺跡 |
2点 |
城山遺跡 |
1点 |
「稲万呂」は郡役所きっての有力者です。
彼がかかわった土器には、独特のトレードマークを用いて名前が書かれています。
鳥居松遺跡からは、既に10点の「稲万呂」墨書土器が確認されており、周囲では最も集中しています。
鳥居松遺跡に稲万呂の居宅があったかもしれません。
出土した「稲万呂」墨書土器
「稲万呂」墨書拡大図
鳥居松遺跡の発掘調査は、平日の晴天時、午前8時30分から午後4時30分まで実施しています。
作業時間内でしたら、発掘現場は 見学できます。
お気軽に担当までお問い合わせください。
なお、雨天時、休日は、作業を休止します。作業時間以外の現場立入は、危険ですので、ご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます。
3月16日(日曜日)には、市民の皆さんを対象にした現地説明会を開催します。
午前10時・午後1時30分に調査を担当した職員が、遺跡と出土品について解説いたします。
是非、この機会に貴重な地元の歴史に触れてみてください。(雨天決行)
浜松駅から遠州鉄道バス4番のりば
浜名線
10系統「舞阪・弁天島・湖西」行き
12系統「高塚経由 馬郡」行き
「森田」バス停下車 徒歩3分
○現地連絡先
鳥居松遺跡調査事務所(浜松市) TEL:442-0087
所在地:浜松市中区森田町
調査期間:平成20年1月~6月末
作業時間:午前8時45分~午後4時45分(平日のみ、雨天休止)
お問い合わせ
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