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更新日:2019年3月31日

ヤマメつかみ取り大会を企画する人

「一人ひとりの得意分野で、地域おこしに取り組んでいるんです」(PDF:242KB)

チャイムとともにヤマメに向かう
人、人、人

正午を告げるチャイムが鳴ると、600人もの人が一斉に川に入っていった。見上げると青い空と工事中の三遠南信道路。今年で20回目を迎えるヤマメつかみ取り大会が始まる。

川の至るところに作られた堰は、ヤマメの格好の隠れ場となる。「今年は川の水量が少ないなあ」このイベントを主催するここほれワンワン塾(以降、ワンワン塾)の代表である板橋さんはつぶやいた。昔に比べても川の水量は減っているように感じるという。

今まで4か所ほど会場を移してきたが、しばらくはこの会場での開催が続いている。ふと目を移すと、川を埋め尽くすほどの、人、人、人。大人から子どもまで、皆、ヤマメを捕まえようと必死になっていた。放流したヤマメは3,300匹程度。堰の隙間から泳いでくるヤマメを、座り込んで待ち構える人や水中を見据えて魚の影を追い、タイミングを計って手を出す人。捕まえ方のスタイルは人それぞれだが、ほどなくして「捕まえたー!」という歓声があちらこちらからあがり始めた。

町外から人を呼べるイベントとして

大人も童心に返り、ひたすらヤマメを追うが、時間が経ってコツをつかんだ子どもにはかなわないようだ。水を浴び、全身びっしょりになった男の子が、捕まえたヤマメを得意そうに見せてくれた。用意したビニール袋には、これでもかというくらいヤマメが入っている。楽しい?と聞くと、「うん」と即座にうなずいた。

スポーツ少年団などで日頃付き合いがある団体や、毎年恒例にして参加する人など、町外からの参加者が8割ほどにもなる。「町外から人を呼べるイベントができることは、とても重要だよね」と板橋さんは率直に語ってくれた。人口の減少傾向が続く水窪にとって、交流人口が増えることは願うべきことである。この日は、水窪から転出した家族も多く見受けられたと聞いた。

自然が相手 だから難しい

ワンワン塾のメンバーは、土建業者や電気会社、大工等で構成されていて、個々の得意分野を生かし、さまざまな活動を行っているそうだ。このイベントでも、会場の整備や出店の設営などを自前でやり、今回は、中学生のボランティアスタッフを加えた総勢30人ほどが運営にあたっている。

自然が相手であるため、大雨が降った後だったり、逆に雨が少なかったりした時には、開催の有無や準備等の判断が難しいそうだ。前日にヤマメを放流しておいたら、夜中に捕られてしまったこともあるという。「それから見張りを付けるようにした」と苦笑いしながら板橋さんは話してくれた。20年続いたこともあり、運営ノウハウも培われた。トイレ設置などの会場整備や参加料の徴収方法など、経験を踏まえて改善し円滑な運営を目指している。

炭火の香ばしい薫りがどこからともなく漂ってきた。さっそく、捕まえたヤマメを焼いている。ワンワン塾や女性の会などの出店もあり、自然に囲まれたこの空間で、夏休みの1日を過ごすのもいいかもしれない。

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