更新日：2024年5月16日

7.同和問題について

問13あなたは同和問題（部落差別）をご存知ですか。
（当てはまる番号に1つだけ、○をつけてください。）

同和問題について、「聞いたことがある」（32.3％）が最も高く、次いで「だいたい知っている」（28.5％）、「ほとんど知らない」（19.2％）の順で高くなっています。
「詳しく知っている」と「だいたい知っている」を合わせた『知っている』は30.8％となりまりました。「ほとんど知らない」と「まったく知らない」を合わせた『知らない』は36.1％となり、『知らない』が『知っている』を5.3ポイント上回りました。

～同和問題（部落差別）とは～
同和問題とは、日本社会の歴史的発展の過程で形づくられた身分差別により、国民の一部の人々が長い年月の間、経済的・社会的・文化的に低い状態に置かれることを強いられ、今なお、日常生活の中で様々な差別を受けている日本固有の人権問題です。

【経年比較】

平成25年度調査と比較すると、「詳しく知っている」（2.3％）は前回調査（8.2％）より5.9ポイント低くなりました。「聞いたことがある」（32.3％）は前回調査（27.3％）より5.0ポイント高くなりました。
「詳しく知っている」と「だいたい知っている」を合わせた『知っている』と、「ほとんど知らない」と「まったく知らない」を合わせた『知らない』の回答割合を比較すると、前回調査では『知っている』（37.0％）が『知らない』（35.0％）を上回っていましたが、今回調査では割合が逆転し、『知らない』（36.1％）が『知っている』（30.8％）を上回りました。
同和問題を知らない人が増えていくことは、差別がなくなっていくという一面もあります。しかし、今なお日常生活の中で様々な差別を受けている人も多く、正しい理解と知識の普及・啓発が必要と思われます。
＊「詳しく知っている」は平成25年度調査では「歴史的経緯から詳しく知っている」になっているなど、調査年度により各選択肢の文言が若干異なっています。

【性別・年代別】

性別でみると、「詳しく知っている」と「だいたい知っている」を合わせた『知っている』は、男性（38.1％）の方が女性（25.0％）より13.1ポイント高くなっています。「ほとんど知らない」と「まったく知らない」を合わせた『知らない』は男性（31.7％）の方が女性（39.0％）より7.3ポイント低くなっています。
年代別でみると、概ね年代が高いほど『知っている』の割合も高まる傾向がみられました。

問14同和問題に関することで、次の事例のうち、あなたが特に問題だと思う事例は何ですか。
（当てはまる番号に○をつけてください。3つ以内）

同和問題について特に問題だと思うことは、「同和問題が正しく理解、認識されていない」（36.5％）が最も高く、次いで「結婚に際して周囲から反対される」（24.9％）、「差別的な言動を受ける」（23.3％）の順で高くなっています。
平成25年度調査と比較すると、「同和問題が正しく理解、認識されていない」は前回調査から7.2ポイント低くなりました。「結婚に際して周囲から反対される」は前回調査から3.2ポイント高くなりました。
前回調査から同和問題の認知度が低くなっているため（問13参照）、「わからない」は前回調査より15.0ポイント高くなりました。「就職や職場での不利な扱い」は前回調査より18.2ポイント低くなりました。
＊「結婚に際して周囲から反対される」は平成25年度調査では「結婚問題で周囲から反対されること」になっているなど、調査年度により各選択肢の文言が若干異なっています。

【性別・年代別】

性別でみると、「わからない」は女性（29.4％）の方が男性（21.7％）より7.7ポイント高くなっています。
年代別でみると、「差別的な言動を受ける」は20歳代、30歳代が30％台と高くなっています。「結婚に際して周囲から反対される」はいずれの年代も20％台となり、年代による傾向はみられませんでした。「就職や職場での不利な扱い」は、10歳代、20歳代が相対的に高くなっています。

«6.外国人の人権についてへ戻る8.性的少数者の人権についてへ進む»