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更新日:2019年3月31日

ミュージカルを演じる人

「川がきれいなまちの人たちが演じるミュージカルだから、意義がある」(PDF:208KB)

地域に根ざした芸術文化を

天竜区二俣町にある天竜壬生ホールのステージでは、翌日に控えた本番を前に、ミュージカルの最終リハーサルが行われていた。ミュージカルのタイトルは「カッパの総理大臣」。水の大切さを伝えるためのオリジナルの台本には、天竜川や数々の清流を有する天竜区にふさわしい物語が描かれている。

このミュージカルに出演する子どもたちおよそ30人は「龍水の都文化体験プログラム」に参加し、これまでにも地元の偉人、本田宗一郎や秋野不矩を題材としたミュージカル作品を手掛けてきた。これらの活動は、内閣府のチャイルドユースサポート賞や静岡県文化財団の地域文化活動賞を受賞するなど、地域に根付いた芸術・文化活動として区内外においても高く評価されている。舞台上での子どもたちの演技や歌の表現力は大人顔負け。公演の度に、見る人たちに大きな感動をもたらしている。

世代を超えてつくる舞台

この日のリハーサルに参加していた高校2年の田中さんは、天竜壬生ホールでのワークショップをきっかけに、小学2年生からミュージカルを始めた。舞台経験なら、10年近いベテランだ。「母が申し込みをしたのが始まりですね。もともとは、それほど人前に出るのが得意な方ではなかったんですが…」と田中さんは苦笑いしていった。「でも、やっているうちにだんだん楽しくなってきた。今も目立つのは苦手だけど、舞台上ならそれほど気にならない。ミュージカルを始めたことで、ちょっとは私自身も変わったのかもしれないですね」と語る。彼女は、高校入学後、演劇部に入部したそうだ。

「カッパの総理大臣」は、田舎町に現れたカッパと子どもたちが、大人たちを巻き込んできれいな川を守ろうと奮闘する物語だ。出演者の大多数は小学生のため、高校生の田中さんは大人役。また、普段の稽古場での彼女は、小学生たちを見守る良きお姉さん的な存在でもある。

「このミュージカルには、小学校低学年から私の母親ほどの年齢の人まで出演しています。世代を超えて一つの作品を作り上げていくのは、貴重な経験かな、って思います。ミュージカル仲間は大切ですね」と田中さんは笑顔でいった。高校の演劇部のように同世代だけで作る作品とは、また違った面白さがあるそうだ。「今回の作品のテーマは・水の大切さ・。その内容だけ考えれば少し難しいですよね。でも、小さな子たちも参加して楽しく分かりやすく伝えているのがいいんだと思います」と今回のミュージカルについて話してくれた。

天竜区から届けるメッセージ

天竜川のすぐそばに住んでいるという田中さんだが、普段は自然の大切さについて考えることはそれほど多くはないという。それでも「大人が川でポイ捨てするのを見れば、ヤメロ!って思います」と高校生らしい言葉が返ってくる。「カッパの総理大臣」も、川がきれいな天竜に住む人たちがやるからこそ意義や説得力があると感じていた。「でも、毎日ここに住んでるから、そんな風に感じるのは、ホントにふとした瞬間だけですけどね」と照れくさそうに笑う。この辺りの正直さもまた、高校生らしい。

翌日、彼女たちは本番のステージの上にいた。満員となった観客たちは、子どもたちのまぶしい表情と物語の世界に引き込まれて、演者たちに負けず劣らずの真剣な顔で舞台に向かっていた。

ミュージカルのさまざまなシーンで聞かれる「川をきれいにしよう」「水を大切にしよう」という台詞が胸に残る。台本に書かれたものだと分かっていながらも、子どもたちの素直なメッセージのように感じられ、不思議と説得力があった。田中さんの「天竜区発のメッセージだから伝わる」という言葉を思い出す。彼女もまた、生き生きとした表情で舞台で歌い、踊った。

そして、エンディングの大合唱で、会場全体の感動はピークを迎える。客席からは割れんばかりの拍手。子どもたちのこの日一番の笑顔に、こちらも心が震えるのをはっきりと感じた。彼女たちの大きなメッセージが、多くの人たちの心に届いた瞬間だ。

「私たちの川をみんなで守ろうよ」と。

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