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更新日:2019年3月31日
「暑い日は、学校帰りに川に入っちゃいます」(PDF:222KB)
色濃い緑に囲まれ、すぐ横には翁川の清流が流れる。余暇を過ごすには絶好のロケーションが水窪町内にはある。大きく開けた青空と照りつける日差しの中、にぎやかな声が聞こえてきた。
地元住民で構成されたNPO法人まちづくりネットワークWILLが、親子キャンプ教室を開いていた。朝は早起きして虫とりに行って、夜は空いっぱいの星を見る。竹を採ってきて、それを器にしてご飯を食べる。そこにある限られた素材を生かし、ちょっと工夫をして、いかに楽しめるかを体験できるイベントだ。これらは、街中ではできないこと。
「日ごろ体験できないことを思いっきり楽しめるし、自然に囲まれてのびのび過ごすことができる。子どもたちにとって、夏休みの良い思い出になります」家族で参加していた男性がそう話してくれた。
今日は、段ボールでいかだを作り、川遊びをするという。「すぐ近くに川があるから、その地形を利用した企画をできるのがいいですね。他にも何か考えられないかしら」と、数年前から始めたこのイベントについて、代表の平澤さんはそう話してくれた。翁川は浅瀬もあり、その水はとても澄んでいる。水遊びをするにはもってこいの場所だ。
都会の子にとっては、このキャンプ場での出来事は非日常だが、地元っ子にとってはどうだろうか?
「暑い日なんかは、学校帰りに川に入っちゃうこともあります」ボランティアとして参加していた佐久間高校の女子生徒が教えてくれた。男の子たちは5月ぐらいからそんなことをしているんだと半ばあきれた感じで話すが、川遊びに慣れていることが伝わってきた。
さて、段ボールが浮くようになるのだろうかと心配していた人もいたが、ビニールテープで頑丈に補強された『いかだ』は川に浮き、進んでいく。小さい子のなかには浅い場所でも顔がこわばってしまって泣き出しそうな子もいたが、どのいかだも沈むことはなかった。中学生・高校生ボランティアは、ここでも活躍。川の水は冷たくて、流れが速いところも一部あるが、躊躇なく足を踏み入れ、腰まで水に浸かって参加者をサポートしていた。
「今度また、小学生対象の教室があるから。今回はその練習で来ているみたいなの。下の子にいいところ見せたいからね」平澤さんは、そうは言うものの、これから地域を担う子どもたちを頼もしそうに見つめていた。
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