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更新日:2024年1月19日

令和5年度第8回天竜区協議会議事要点

  • 日時:令和5年11月30日(木曜日)午後2時00分~4時55分
  • 会場:天竜区役所21・22会議室
  • 次第

1.開会

2.会長あいさつ

3.区長あいさつ

4.議事

(1)諮問事項

ア浜松市立浦川小学校の佐久間小学校への統合について

イ浜松市立浦川幼稚園の閉園について

(2)協議事項

ア保健・福祉・医療関連計画(案)のパブリック・コメントの実施について(6案件)

イ「生物多様性はままつ戦略2024」(案)のパブリック・コメントの実施について

ウ浜松市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)(案)のパブリック・コメントの実施について

エ令和5年度天竜区地域力向上事業(助成事業)の提案について

(3)報告事項

浜松市立幼稚園・保育園の拠点園及び基幹園(モデル園)の選定について

(4)地域課題

(5)その他

5.その他

6.閉会

1.開会

本会議は、浜松市区及び区協議会の設置等に関する条例第13条第3項の規定に基づき、委員の過半数が出席し、会議が成立したことを確認。上平安利委員、小泉孝保委員、吹野桂子委員、牧内真美委員、南屋裕康委員の会議欠席を事務局から報告。

2.会長あいさつ

(会議録署名人の指名)

会議録署名人に鈴木ひかり委員と三室正夫委員を指名。

3.区長あいさつ

4.議事

 

(1)諮問事項(一括審議)

ア浜松市立浦川小学校の佐久間小学校への統合について

≪学校教育部教育総務課が資料に基づき説明≫

イ浜松市立浦川幼稚園の閉園について

≪こども家庭部幼児教育・保育課が資料に基づき説明≫

(髙氏秀佳委員)

浦川小学校・浦川幼稚園ともに歴史があり、統合してしまうのは寂しい。しかし、子どもの数が減っており致し方ない。あまり学校や幼稚園の統合を進めてしまうとこの地域では通うところがなくなってしまう。子どもの数だけではなく通える学校を確保しておいてほしい。また、佐久間や水窪の人口が増えるような施策をしてほしい。

(市橋秀和委員)

浦川小学校の卒業生であり、地元の代表として意見する。現在の浦川小学校は浜松市で最も少ない11人の児童数である。団塊の世代が通う昭和30年代頃は、まちにも元気があり児童数は1,000人ほどであった。現在の5、6年生が6人であり新入生の予定はない。地域としては苦渋の決断であるが子どもたちの教育環境を考え佐久間小学校への統合を決断した。令和7年度の統合に際し、通学バスの運行等配慮して欲しい。浦川幼稚園についても現在休園中であり、また入園予定者もないことから小学校と同様にお願いする。

5月の区協議会でも報告したが、浦川の人口減少は深刻であり、町の存続すら危ぶまれている。区政担当の副市長を中心に山間部への移住の促進や人口減少対策、活性化対策の推進をお願いする。

(学校教育部次長)

自治会やPTAから要望書が出された時、子どもがいないから仕方ないという一方で地域とともに歴史を刻んできた小学校がなくなることへの思いがあると聞いた。本当に苦渋の決断だということであった。その思いを受け止めて対応していきたい。

(進藤博行会長)

統合に対する配慮事項について、今後も統合までにいろいろな意見が出てくるので、くみ上げて1つでも多く配慮して欲しい。

本案件は、諮問事項であるため次回答申する。

 

(2)協議事項

ア保健・福祉・医療関連計画(案)のパブリック・コメントの実施について(6案件)

≪第5次浜松市地域福祉計画(案)について健康福祉部福祉総務課が資料に基づき説明≫

(福祉総務課)

事前質問に回答する。今後の中山間地域は広いエリアにわずかな人ということで、難しい対応に迫られるが検討をとの意見であったが、それがこの地域における課題であり、地域ごとの状況を踏まえた地域づくりをしていくことがこの計画で示す指針であることを踏まえ、皆で地域づくりに取り組んでいきたいと考える。

2つ目は26ページの中央付近に「親がい」とあるが、タイプミスであり削除する。「人々が持つ多様な特性の違いを理解し認め合うことで・・・」とする。

3つ目に現在のボランティアセンターと今後のボランティアセンターはどのように展開されていくかについては、28ページに関する質問であるが、この計画の理念に追加した「出会い」についてがポイントである。団体からの話を聞く中で他の団体と協力したり、つながりあったり、お互いの活動を知り合ったりすることから活動が発展していく事例があった。ボランティアセンターには様々な団体が登録していることから団体同士の連携を支援していきたい。現在も社会福祉協議会の中で活動しているが、よりこういった点に意識を置いて進めていきたい。

(太田さをり委員)

福祉計画はとても難しいものである。CSW(コミュニティソーシャルワーカー)が市からの委託で社会福祉協議会にいるが、令和5年度に17人ということである。果たしてその人数で足りるか。これだけの事業を行うのにもう少し増やしていく支援が必要ではないか。今後の実績目標が書かれていたが、あまり今と変わらない。もっとケースが増えることを前提に考え、CSWも増やすよう、もっと向上することを考えて欲しい。

(福祉総務課)

コミュニティソーシャルワーカーについては平成27年度の2人から始まり、今年度も1人増員して17人となっている。75ページにあるように42団体で意見の聞き取りを行ったが、その中でもコミュニティソーシャルワーカーの増員についての意見があった。必要数が200人という話もあったが、それだけの人員を確保するのは難しい。視点を変えて、この地域福祉計画は専門家がその地域を作るのではなく住民皆で作っていくという視点で作られている。このため、隣の人を知っている、この地域のことを知っているという人が増えることでいろいろな人たちがコミュニティソーシャルワーカーのような役割を果たす地域になると良いと考えている。一朝一夕でできるものではないので社会福祉協議会に委託する中で少しずつ増やしていくことがこの計画の重要な位置づけとなっている。この点に力を入れていきたい。

(太田さをり委員)

子どもたちのことも含め、やっと福祉に関することが、連携という言葉を使わなくても当然のようにまとまった形になり、子どもも年寄りも障がい者も関係なく同じように住めるようになる第一歩である。制度のためにうまくできないこともあるので、市役所の人は一生懸命勉強して市民に情報を伝えて欲しい。実際に「天竜区はここを支援する」というようなものを出してもらえたらうれしい。

(福祉総務課)

広い地域と人口の減少傾向が最大の課題と受け取っている。一方で天竜区では、コミュニティが生きているため、隣の人を知らないという状態がなく、どこにどんな人がいるといった近所付き合いが存在する。中には若い世代が地域の行事に参加するということも積極的であり、地域の強みである。天竜区のくくりから小さな地域のくくりまであり、地域福祉としてどういったことができるのか、ほかの地域の事例を知っている人からの情報提供で進めていくことができればと考えている。その役割がコミュニティソーシャルワーカーである。天竜区だけにということではないがどこの地域においても一朝一夕にはいかないが地域課題に対して対応していきたい。

(進藤博行会長)

副市長が発言していたように山間地の実情を見て、そこから天竜区について考えていってほしい。

(髙氏秀佳委員)

今回、「包括」と「重層」と「地域」がキーワードになっていると感じた。その中でボランティアセンターを社協にお願いしているということだが、その3つの観点からすると現在のボランティアセンターにはどのような評価をしているか。それによって今後のボランティアセンターの想像ができると考える。

(福祉総務課)

この計画を作っていく中で聞き取りをすると自分の団体についての話はあがるが、同じ地域のほかの団体についてはあまり知らない。自身の団体の活動には参加するが別の団体には参加しない。しかし、人のつながりで広がることがあると聞いた。このため、今回「出会い」を重要視した。包括や重層という言葉についてはそれぞれで分けて考えてはいないが、自分たちのことだけをやっていると大変でも皆で協力する。場合によっては今回自分たちの活動に参加してもらったら、今度は別の団体の活動に参加しようという人たち、そういった交流する人たちが増えていくようなプラットホームとなるボランティアセンターの意味を見出していきたい。現状の評価とすると、まだまだ十分ではないと考えている。そのためこのように展開していきたい。

(鈴木勝夫委員)

コミュニティソーシャルワーカーは天竜区に何人いるか。

(福祉総務課)

天竜区担当は2人である。天竜区と浜北区を統括する地域リーダーとしてもう1人である。

(鈴木勝夫委員)

その3人はどこにいるか。

(福祉総務課)

天竜保健福祉センターに3人いる。そこから春野、佐久間、水窪、龍山に出向いている。

(鈴木勝夫委員)

増員の見通しはあるか。

(福祉総務課)

この場での回答は難しいが、担当者としてはそうしていきたいと考えている。

(鈴木勝夫委員)

天竜区は超高齢化社会でありコミュニティソーシャルワーカーが積極的に入ってほしい。

(福祉総務課)

地区社会福祉協議会が活動の起点となることがあるので、そういった地区単位での活動が多い。

(鈴木勝夫委員)

どんな人がコミュニティソーシャルワーカーなのかを知らない。

(福祉総務課)

コミュニティソーシャルワーカーは黒子役であり、主役は地域に住む人たちだと考えている。

(鈴木勝夫委員)

サポート役であれば大事な役割なので、広く住民に存在をアピールしたらいい。

≪第4次浜松市障がい者計画(案)について障害保健福祉課が資料に基づき説明≫

(障害保健福祉課)

相互理解については、障がいの種類・程度について地域の人が対応することや支援することが難しい。この難しさをどのように克服するかということについて、資料43ページの事前質問を参考に回答する。相互理解は非常に重要であり、理解を促進しなければならないが難しい。市としては、理解促進を最初に掲げ、障がいに対する理解促進の取組として、啓発・広報活動の推進として障がい者週間におけるキャンペーンの実施や、出前講座の実施などの事業を行っていく。障がいの種類・程度については、地域の人がすべて知っているわけではないというのが当然である。難しい部分もある。現在は、浜北保健センターに浜北・天竜障がい者支援センターがある。障がいのある人や関係する人の相談窓口として設置しているが、令和6年4月には天竜を独立させる形で、天竜保健福祉センターの中に設置する準備をしている。正式に決定したら報告する。実際に地域で生活する障がいのある人のことで相談があれば、関係者や支援者に連絡を取り対応することができる。気軽に相談してほしい。

(髙氏秀佳委員)

相互理解について、この地域は隣同士が知り合いである。いつも関わってはいるが、急に怒り出してしまったり、また泣き出してしまったりというケースがある。皆が親しいだけにいろいろなすれ違いや問題が起こってしまうのではないか。大きな市のレベルや専門家のレベルでは理解できているのであろうが、相談センターなどに行かなくても何かいい方法はないだろうかということで質問した。

(障害保健福祉課)

相談センターについては、今回、天竜を独立させることにした。地域に出向いて相談対応することに重きを置いていることがその理由の一つである。天竜区の範囲が広く活動時間を考えたものである。電話相談も受け付けており、相談支援専門員が対応している。福祉サービスを使っている方であれば必ず担当の相談員がついている。相談員に連絡を取り現場に入ってもらうような対応をより迅速にできるよう、要望に基づいて実施することにした。

(髙氏秀佳委員)

なかなか声をあげて障がいを指摘することはできない。上手に耳を傾けなんとなく介入してほしい。

≪はままつ友愛の高齢者プラン(案)について高齢者福祉課・介護保険課が資料に基づき説明≫

(鈴木勝夫委員)

43ページの中山間地域における在宅医療支援の取組の中で、オンライン診療と地域支援看護師による診察補助が書かれている。オンライン診療については地域の医師の理解と協力がなければ不可能である。ある医師は「医療は患者を直に見なければだめだ」と言っていた。そういう医師にも理解してもらうために、市がオンライン診療を積極的に説明するべきである。また、地域支援看護師の現在の取組を聞かせてほしい。

(高齢者福祉課医療・介護推進担当課長)

中山間地域の医療支援の確保は大変重要な課題である。市においてこの政策は健康医療課担当している。医師も様々な事情があり、また対象者は通院困難者である。医師の協力やタブレット端末が必要であり、そこが課題であるとオンライン診療を実施している磐周医師会の報告書に記載されている。引き続き、医師の協力を得られるよう努めたい。

地域支援看護師については、看護師が患者宅に出向いて診療補助をするものであるが、それぞれの診療所から看護師が時間を割いて、診療所を空けて出向くのは難しいということで、磐周医師会に協力いただき、地域支援看護師を配置し、患者宅へ訪問しオンライン診療の補助などの対応を行っている。

(進藤博行会長)

天竜区協議会で天竜区の医療について話し合おうとしている。その中でオンライン診療や地域支援看護師についても話し合っていきたい。

(海老原政彦委員)

事実関係の確認である。43ページのコラムの中で「オンライン診療を実施し・・・・助けています」となっている。これは事実か。佐久間の巡回診療の一部ではないか。全体では実施されていないのではないか。

(高齢者福祉課医療・介護推進担当課長)

確認し、誤解のない表現を検討する。

(進藤博行会長)

春野町ではオンライン診療や地域支援看護師を実施している。

≪第3次浜松市がん対策推進計画(案)について健康医療課が資料に基づき説明≫

-質疑なし-

≪第四次浜松市自殺対策推進計画(案)について健康医療課が資料に基づき説明≫

(海老原政彦委員)

学校関係について「スクールソーシャルワーカーを配置し」とあるがスクールソーシャルワーカーはどういった存在で各学校に何人いるか。

(健康医療課)

スクールソーシャルワーカーは学校等にて、生徒の相談や先生方等との相談を通して課題解決を図る存在である。具体的な配置人数については教育委員会が把握しているため回答できない。

(海老原政彦委員)

パブリック・コメントでの回答を確認する。

≪健康はままつ21(第3次浜松市健康増進計画・第2次浜松市歯科口腔保健推進計画・

第4次浜松市食育推進計画)(案)について健康増進課が資料に基づき説明≫

(進藤博行会長)

今回の案件は、パブリック・コメントであり意見を市に直接届けることができる。資料の最後に意見書提出様式があるためそれを活用して意見を届けてほしい。

 

イ「生物多様性はままつ戦略2024」(案)のパブリック・コメントの実施について

≪環境部環境政策課が資料に基づき説明≫

(髙氏秀佳委員)

人々の暮らしと共存すると説明があったが、我々のところはイノシシ、シカによる農作物への被害、クマによる恐怖という状況にあるため、共存とはいえ管理をしていただきたい。また、気候変動によって新しい動物による被害がある。先日はアライグマによる被害があったり、米作りをしていても昨年来ていた鳥が今年は来なくなったりしている。気候変動による動物の被害への対応を考えてほしい。

(海老原政彦委員)

30by30目標を国の方針に従い浜松市も取り入れるということだが、日本では既に陸域20.5%、海域13.3%が保護地域として保全されていると書かれている。浜松市としては、これを適用すると何%が保全されているか。国としての評価だけで地域単位での数字は必要ないか。

(環境政策課)

浜松市では自然公園などの保護地域が既に30%を超えている。達成はしているが、自然共生サイトをより多く登録して国に貢献していきたいと考えている。

(鈴木勝夫委員)

生物多様性の問題で、天竜区は風力発電計画があり、そこが矛盾する。風力発電施設を作ることにより生物がいなくなってしまう可能性がある。自然破壊を含め風力発電は向かないと考える。多様性の保全をするためには稜線上に風力発電施設を作るべきではないと考える。その点も配慮願いたい。

(進藤博行会長)

この後、カーボンニュートラル推進事業本部の案件があるので、風力発電についてはそこで触れたい。この案件とも関連はあるが、今回の質疑は以上として、今後話し合うこととする。

 

ウ浜松市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)(案)のパブリック・コメントの実施について

≪カーボンニュートラル推進事業本部が資料に基づき説明≫

(進藤博行会長)

パブリック・コメントへの意見については、資料最後のページにある意見提出様式を活用してどんどん提出してほしい。また、今後協議会で話をしていく中で説明を聞きたいとなった場合には事務局を通して担当へ依頼していきたい。

 

エ令和5年度天竜区地域力向上事業(助成事業)の提案について

≪区振興課が資料に基づき説明≫

(海老原政彦委員)

今年度の初めに、採択され実施した地域力向上事業の評価を行った。採択した時にも評価があったと思うがそれをこの時点で公表することは難しいか。

(区振興課長)

採点は、区の行政推進会議メンバーで行っているが、採点は公表していない。区行政推進会議の意見として今回説明した。

(海老原政彦委員)

以前には評価が示されていたのではないか。

(区振興課長)

提示したのは事後評価である。

(海老原政彦委員)

承知した。日付の問題だが、12月1日からとなっている。明日からとなるが実施時期は問題ないか。

(区振興課長)

団体からは、採択されなかった場合には、規模を縮小するなどして自費で実施すると聞いている。

 

(3)報告事項

浜松市立幼稚園・保育園の拠点園及び基幹園(モデル園)の選定について

≪こども家庭部幼児教育・保育課が資料に基づき説明≫

(柳澤光子委員)

春野町には保育園がなく、保育ママが対応している。実際、春野町に住みながら天竜の保育園に預けて働いている人もいる。子どもを預けたいと思っても町内にないため保育ママを利用しているが、毎日となると、マッチングがうまくいかなかったり、自宅での受け入れが難しかったりする。自宅ではなく複数人で保育ができたらという声が以前からあった。子どもが少ないからお金をかけられないということはあるが、自然な環境の中で子育てをしたいと移住することを希望しても預け先がなく諦めることになってしまう。私の家族も預け先がないこと、小学校の児童数が少ないことから市街地に住むしかないと考えている。将来的に若い人たちを受け入れるためには子育ての環境をある程度整えなければと考える。子どもだけにポイントを絞るとうまくいかないが、中山間地域は高齢者が多く、また障がいのある人も住んでいるため、皆で生活し、ふれあうことのできるような場があれば、それも1つの教育の場となるのではないか。そういった場づくりをモデルとして作ってほしい。地域ではこういった話があるが、場所、管理、維持などの問題があり、また人材を考えると個人ではできない。行政の責任として子どもを育てる、高齢者や障がい者の保障という観点でできないところを補ってほしい。高齢者施設は人材不足で困っているがそこに子どもの預け先を作ることで、中山間地域に人が入ってくるようになるのではないか。保育の充実についてどう考えるか。

(幼児教育・保育課)

多部署にまたがる大きな問題である。1つの部署では難しいため協議をして進めたい。

(髙氏秀佳委員)

小さい地区でも通える園があるという拠点園の考え方はありがたい。この制度を地域としても生かすよう考えたい。

(海老原政彦委員)

柳澤委員の話にもあったが、パブリック・コメントの時に自然の中で少人数の保育ができるということをもっとアピールしてはどうか。また、移住との関係も考えて欲しいというコメントがあった。今後、具体的に移住担当部署とどのように連携していくか。今回は適正化プランであり関係ないが、今後、中山間地域に示す予定があるか。具体的にどのように検討してもらえるのか知りたい。例えば、熊地域では旧熊幼稚園をリフォームして保育ママのスペースとしての運用が始まっている。しかし、保育ママは自宅で行うことが前提であり、施設で行うことが認められているが要綱が沿っていない。要綱があるがために希望しても預けられない保護者がいる。預かり保育があれば移住する若い人が増えるかもしれない。そういったことをすべて考えたうえで適正化の方針をし、移住や預かり保育など包括的なプランやビジョンを出すことはできないか。

(幼児教育・保育課)

パブリック・コメントの時から色々な意見が出されている。部署をまたがる部分であり今、この場で示すのは難しい。いただいた意見は各部署で連携しそれぞれの意見を含めながら、何をどうしたらいいか。また実際にやってみた中での不具合についても意見を確認し改善できるか検討を深めたい。

(進藤博行会長)

今の意見は天竜区にとっては非常に大きなテーマである。

(村瀬純子委員)

佐久間町でも保育園に通わせたい保護者があり、隣の東栄町の保育園に通わせながら働いていた。しかし、結局は東栄町に転出してしまったケースがあった。天竜の保育園に通わせていた家族は天竜に出てしまった。そういうことで佐久間も子どもを含めて人口が減ってしまう。保育ママをしていた人もいたが、制度が使いづらい。これから子どもが住める環境づくりをお願いしたい。

(三室正夫委員)

龍山には、幼稚園も小学校も中学校も統廃合してしまったために存在しない。通う人がいなければ仕方ないことかもしれないが、現在は竜川幼稚園も休園中であり、将来通わせたい保護者がいた場合、また、移住して子育てをしたいとなった場合、今のままでは子育てが難しくなっている。龍山から光明幼稚園に通うとなると相当な距離である。そういった場合の支援も検討して欲しい。子どもが少ないから学校を統合するというのでは地域も納得いかない。保護者の声を十分に聴いて取り組んでほしい。

(幼児教育・保育課)

龍山の話の中で通園の支援とあったが、浦川幼稚園についても要望のあった通園バスについては配慮するところである。龍山からは竜川幼稚園が休園しているため光明という話になったが、どちらかに通うということになれば考えていきたい。

(三室正夫委員)

竜川幼稚園が休園中のため、他の幼稚園に通わせたいとなった場合には支援を受けることができるか。

(幼児教育・保育課)

休園中ではなく統合に伴い遠くなった園児に対する支援である。

(三室正夫委員)

それでは教育の機会がなくなる。子どものために休園中であってもその枠をはずしていくことはできないか。

(進藤博行会長)

今回は案件が多い。浦川の問題やこの報告事項については皆それぞれに意見がある。そのくらい大きなテーマである。今後、協議会でまとめたり、個別であったりと質問することになるかもしれない。その場合は丁寧な対応をお願いしたい。また、保護者等の声を聞いたうえで進めて欲しい。

(4)地域課題

県道沿いの松の枯れ木について、予防伐採について

(区振興課長)

危機管理課からの回答を代読する。大規模停電対策としての中部電力との協定について説明する。

本市では以前より中部電力と予防伐採について協議している。しかし本市の森林面積が非常に広大で伐採を必要とする範囲も広範囲に及ぶことから当面の措置として停電時における復旧作業が迅速かつ円滑に行われるよう、作業の前線基地として熊ふれあいセンターなど5箇所を提供すること、小型発電機の設置、停電情報の共有や連絡要員の派遣、作業に必要な協力を行うこととして、中部電力と「大規模災害等における停電の早期復旧に向けた連携に関する協定」を締結した。今後は、倒木による電線への影響がある箇所については中部電力による保安伐採が適切に行われるよう引き続き関係先と連携して行う。

(天竜土木整備事務所長)

道路を管理する上での支障木の取り扱いの現状について説明する。

道路を管理するうえで道路法に基づくことになるが、基本的な考えとしては何人も交通に支障を及ぼす恐れのある行為をすることは禁止するという点が大原則である。交通に支障を及ぼすような状況を発生させることは、例えば、道路に石や流木を置くなどがあり、そういった場合には道路管理者として浜松市が当該所有者に対して除去を命じることができるという流れになる。こういった法解釈の中で、現在、道路管理者としては、民地にある樹木については、所有者が撤去しなければならないと区分している。その一方で、道路を常時適正な状態に保つように維持しなければならないということで、通行の妨げになる場合には単純に民地が原因ということではなく道路管理者もその責務を負うことになっている。道路に支障を及ぼす状態については道路構造令で一般的に車道は上部4.5mまで空間を保持することとされている。横断歩道橋や信号機はそれ以上の高さにあることになる。これが前提になっている。このため、それ以下の高さに枝が入ってくる場合などは地権者に対し市から撤去を依頼している。民地の管理ということで地権者もなかなか手を付けられないということは承知しているが、道路法の規定を運用する中で民地の所有者にお願いしていることになる。地域からは支障木の相談を受けているが、現地で上空4.5m以内に入っているか、樹木が明らかに倒れるような危険性があるかどうかというところを確認し、所有者を確認する。道路として管理している場所から生えている木については当然市で伐採することになるが、地権者に声掛けをしていく。

危険な木があれば土木事務所に相談してもらえれば、現地確認をしてできることを探っていくことになる。

(天竜森林事務所長)

林業振興課では、予防伐採の支援として山地災害予防対策事業という補助事業を行っている。人家や道路などの施設に対して被害を与えてしまう可能性のある森林について、山地災害予防の観点から森林整備を促進し、危険木の除去など森林整備を行うことに対し予算の範囲で補助を行うという事業である。ある程度の広さについて森林整備を行い、山地災害を防ぐパターンと、家の裏に危険な木があって伐採したいというパターンがあるが、どちらも対応する。この事業を活用してほしい。補助対象は森林であり細かい基準があるので個々に相談してほしい。現在は市内の森林組合が伐採作業を行っているため、森林組合へ相談してもよい。

(伊賀康司委員)

前回、最後にも伝えたが、山主に伐ってもらうことを伝えたが実施しなかった場合、そこで倒木となり被害が出た場合は山主の責任となるか。行政にも危険性を伝えた後に事故が発生しても山主だけの責任となるのは理不尽である。

(天竜土木整備事務所長)

最終的には裁判となるが、どこで発生したかと、市はその事実を知った中で地権者に対し何のアクションも起こさなかったという点については問題になる。地権者にお願いするが対応してもらえないとなった後、そのままにしておくのか、引き続き対応しているのかという点である。ただ、道路上で起こったことに対し、道路管理者が全く責任を負うことがないとはならないと考えたうえで対応していく。

(海老原政彦委員)

ずいぶん整理できてほかの人にも説明しやすくなった。これまで、危険な木のことを問い合わせてもほとんど門前払いされてしまい、土地所有者が伐ってくれなければ、というところで話が終わってしまうと聞いていた。説明の仕方かもしれないが、整理して地域に伝えていきたい。また、伐採の費用を負担する補助事業があることについては意外と知られていないのではないか。ホームページなどで紹介があるか。こういう情報発信を積極的にしたほうが市民は安心するのではないか。

(天竜森林事務所長)

ホームページで「山地災害予防対策事業」で検索すると概要が書かれている。実際実施する場合には条件があるため個別の対応となる。詳細は問合せ願いたい。

(海老原政彦委員)

土木整備事務所と山地災害予防対策事業は連携が取れているか。

(天竜森林事務所長)

実際に土木整備事務所に要望が届いた時でも可能性がある場合には天竜森林事務所に情報提供してもらい対応している。

 

(5)その他

 

-案件なし-

 

5.その他

ア天竜土木整備事務所からの報告

≪災害の復旧状況について天竜土木整備事務所が資料に基づき報告≫

(天竜土木整備事務所長)

災害の復旧工事だけでなく、通常の補修工事を行っている。国道152号横山トンネル北から、龍山町、佐久間町地内相月橋までの間で舗装修繕工事や橋梁修繕工事、トンネル修繕工事、トンネル照明LED化工事を夜間工事にて実施していく。夜間通行止めがかかってくるため、地元自治会にも説明し、細かい日程についても回覧にて伝えていく。早期の災害復旧と合わせて、安心安全な道路の維持に努めるので、御理解御協力をお願いする。

イ次回開催予定

日時:令和5年12月21日(木曜日)午後2時00分
会場:天竜区役所21・22会議室

6.閉会

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浜松市役所天竜区区振興課

〒431-3392 浜松市天竜区二俣町二俣481

電話番号:053-922-0011

ファクス番号:053-922-0049

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