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更新日:2023年10月27日
10月22日(日曜日)、水窪と長野県飯田市の県境にある兵越峠で第33回峠の国盗り綱引き合戦が4年ぶりに開催されました。
昭和62年(1987年)、旧水窪町と旧南信濃村の地元商工会同士の交流で始まった綱引き合戦は今年で33回目を迎えました。
勝った側が領土を1メートル広げられるという決まり(住民独自の国境)のもと、両軍による真剣勝負が交わされます。
開会式にて、浜松市の中野祐介市長は「新しいリニアの駅までの道が欲しい、全力をあげてとりに行く」、飯田市の佐藤健市長は「9万6千連勝して遠州灘を手に入れたい」とお互い意気込みを語りました。行事には豊橋市の森田康夫副市長がはるばる来場して務めていただき、「差し違えのないように公正公平に執り行います」とあいさつしました。
ルールは3本勝負で2本先取した軍の勝利。綱引きが開始されると。開会式の和やかな雰囲気とは一転し、両軍の迫力ある真剣勝負を前に、周囲の観戦者も「そーれ、そーれ」と声を出して応援を送り会場が熱気を帯びます。
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1本目、2本目は制限時間の2分を経過しても30cm以上縄が動かなかったことから、引き分けになりました。3本目は急遽3分間1本勝負というルールになりました。
両軍最終戦を前に息を整え、緊張感のある中、はじめの合図が鳴ります。観客も今まで以上の声援を送り会場のボルテージが上がります。
開始からしばらく再びお互い譲らない展開が続きましたが、2分を超えたあたりで水窪軍の体制が低く崩れ縄が大きく引っ張られてしまいました。
戦いは信州軍の勝利で幕を閉じました。勝利した信州軍の中には地面を叩いて勝利の雄たけびを上げる選手もいました。
試合後は両軍握手や抱擁をして健闘をたたえあいました。
中止した期間を経て、無事再開できた綱引き合戦。今年は両地域をつなぐ青崩峠トンネルの悲願の貫通が実現し、3~5年後には、通行できるようになると言われています。
両地域が欠かさず続けてきた交流は今後も途切れることなく、ますます深まっていくことが期待されます。
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