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更新日:2022年9月12日
9月7日(火曜日)、優れた市民活動を行う団体を表彰する「浜松市市民活動表彰」の天竜区長賞に「NPO法人こいねみさくぼ」が選ばれ区長から表彰状が贈られました。
表彰式では団体代表の中政俊理事長が袴田雄三天竜区長へ日々の活動などについて報告し歓談しました。
団体は今年、立ち上げから10年を迎えました。在来のジャガイモを特産品にしようと始まったイベント「じゃがた祭り」は7月の恒例イベントになっています。ジャガイモが国民的食べ物として普及しているドイツのビール祭りを参考にして発案されたイベント。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった今年の「第7回じゃがた祭り」には県外からのお客さんも訪れ、固定のお客さんもいることが伺えたといいます。
みさくぼじゃがたは、小ぶりで身がしまっており煮崩れしにくく味が染みやすいのが特徴です。他の土地で育てると身が大きくなりすぎてしまい、水窪独特の斜面が多く水はけがよく乾燥している土地でないとうまく育たないといいます。じゃがたという独特の呼び方は、じゃがいもの語源「ジャカルタからきたいも→じゃがたらいも」がなまって全国的にはじゃがいもになったのが、水窪だけじゃがたという呼び方が残ったのだそうです。これは水窪が他地域とは一線を画した独自の文化を持っているという例だと中さんは紹介しました。
またアワなどの在来雑穀を育て、市内の民間企業との商品開発も行っています。雑穀は食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富な健康食材です。水窪では昔、雑穀栽培が盛んでしたが、今では栽培農家は数件しかありません。もともと団体では、農作物は育てておらず、農業経験者も少数しかいませんでした。そこで「みさくぼ野菜を育てる会」や雑穀レストランを営む石本静子さんなど地元の詳しい先輩方に教えてもらいながら、休耕地を借りて一から畑を耕し進めてきたと言います。団体メンバーの皆さんは本業のかたわら休日の合間を縫っての作業。イノシシや猿による獣害にあったことも。電気柵などの対策も一苦労だそうです。今では小学生や企業の新人研修向けに収穫体験を開いています。また、これからは余った雑穀で商品を独自開発していきたいという展望があるそうです。キャンプなどで気軽に使える小分けの雑穀パックなどを考えているとか。
「活動をしていくうちにどんどんつながりが増え、やることもどんどん増えています。一時的にでも話題になって人が来れば。人口減少など難しい問題は考えずに、肩肘はらず、自分だけでなくみんなが面白いことを追及してやっていきたい。そうやって活動していくなかで自然と周りからの注目も集まってくるんじゃないか」と歓談の中で中さんは話しました。
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