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更新日:2020年12月7日

【今月の特集】鍛冶屋一筋の人生

今も衰えぬ技術

天竜区佐久間町で鍛冶屋を営む片桐保雄さん。鎌や鉈(なた)、包丁などのさまざまな作品を作っています。「親父の代からここではじめて、自分は長男だし、下に兄弟も多かったから、自分が継ぐと思っていたね」と語る片桐さん。14歳から父親の鍛冶屋で働きだし、今年で鍛冶屋一筋75年になります。

片桐さんは89歳となった今でも現役です。体力的な面では「長時間同じ姿勢でする作業はきつい」と、鍛冶仕事がつらくなってきた部分もありますが、まだまだハンマーを振り下ろす腕には力がこもります。「体力は衰えたけど、技術は少しも衰えないね」と笑顔で語る片桐さん。包丁の製作工程を説明しながら「鋼と地鉄をくっつける作業があってね、これだけはほかの人に負けない自信があるんだ」と誇らしげに語ります。鋼と地鉄をつなげる『鍛接』は、鍛冶仕事のなかでも最も難しい作業の一つですが、長年の経験と勘に裏打ちされた技術をもって、片桐さんは事もなげにこなします。

貴重な鍛冶屋として

片桐さんは、今では県内に数少ない貴重な鍛冶屋です。全国的に減少傾向にある鍛冶屋ですが「鍛冶屋は今の時代じゃ食っていけないから」と弟子は取っていません。しかし「鍛冶屋は楽しい」とも語る片桐さん。「よく切れる」と長く作品を愛用してくれる人の声や、片桐さんの作品の魅力を全国に広めてくれるお客さんの存在が片桐さんの背中を押します。今日も鍛冶場では、片桐さんのハンマーをたたく音が響いています。

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