緊急情報
ここから本文です。
更新日:2023年12月25日
6月15日(土曜日)から22日(土曜日)の8日間、築160年の古民家を改築し、平成31年4月にオープンした古民家宿の「阿多古屋」において阿多古和紙展が開催されました。
展示会では、和紙の原料や紙すきの道具、阿多古和紙で作られたお面などのほか、阿多古和紙職人の大城忠治さん自らが和紙で作った人形などの作品が並びました。
来場者は、和紙で作られた繊細な作品一つ一つにじっくりと見入っている様子でした。
また、6月16日(日曜日)、17日(月曜日)には、紙すきの体験会が行われました。
体験会では、職人の大城忠治さんが講師を務め、参加者は和紙の厚さが均一になるように苦戦しながらも慎重に漉き簾(すきす)を揺すっていました。
460年の歴史を持つ阿多古和紙ですが、後継者不足の問題に直面しています。そんな危機を救おうと立ち上がったのは、大城さんの和紙作りに共感し、2年前からお手伝いをはじめた松野幸枝さんです。それまで2人に接点はありませんでしたが、偶然ホームページで大城さんを知ったのがきっかけだそうです。
松野さんは、「原料であるこうぞを育てるところから始まるので、手間がかかるけれど全部自分でやるのが楽しい。既製品にはないもので昔の人の知恵が詰まっている」と、阿多古和紙の魅力を語っていました。
職人の大城さんに松野さんのことを尋ねると、「大勢の人に教えてきたがこの人ならっていう人がなかなかいなくてね。松野さんはいい後継者だ。これから助かるよ」と笑顔で話していました。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください