更新日：2024年1月1日

資料編1　障がいのある人の状況

この計画では「障がいのある人」を身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障がいのある人や難病患者としています。発達障がいや高次脳機能障がい等、精神障がいに含まれるものの障害者手帳を所持していない人や難病患者の実数の把握は困難であるため、ここでは目安として、身体障がい、知的障がい、精神障がいの3区分の手帳所持者数による基本的な統計数値を掲載します。

浜松市の人口は減少傾向にありますが、手帳所持者数は増加傾向にあります。重複して所持している人もいるため単純な合計数にはならないものの、浜松市民のおよそ5.0%が手帳を所持していることになります。

【障害者手帳所持者の推移（各年度4月1日現在）】

単位：人

		H28	H29	H30	R1	R2	5か年比 (H28→R2)
（A）手帳所持者		37,866	38,266	38,697	39,138	39,672	104.77%
	身体障害者手帳	26,344	26,249	26,028	25,709	25,565	97.04%
	療育手帳	6,440	6,650	6,907	7,248	7,540	117.08%
	精神障害者保健福祉手帳	5,082	5,367	5,762	6,181	6,567	129.22%
（B）浜松市人口		807,898	806,407	804,989	802,728	800,870	99.13%
（A／B）対人口比		4.69%	4.75%	4.81%	4.88%	4.95%	-

(1)身体障がい

身体障害者手帳所持者は、減少傾向にあり、令和2（2020）年4月1日現在25,565人となっています。

手帳所持者を障がい別にみると「内部障がい」が年々増加傾向にあります。また、年齢区分別にみると手帳所持者のうち65歳以上の占める割合はおよそ72.0%（令和2（2020）年値）となっています。

高齢化の進展に伴い、今後も65歳以上の手帳所持者の割合が増加していくことが予測されます。

1）障がい別身体障害者手帳所持者の推移

【障がい別身体障害者手帳所持者の推移（各年度4月1日現在）】

単位：人

障がい別		H28	H29	H30	R1	R2
手帳所持者		26,344	26,249	26,028	25,709	25,565
	視覚	1,620	1,581	1,537	1,542	1,558
	聴覚・平衡	2,057	2,070	2,076	2,059	2,029
	音声・言語、そしゃく	300	300	306	318	326
	肢体不自由	14,142	13,987	13,672	13,277	12,960
	内部障がい	8,225	8,311	8,437	8,513	8,692
対人口比		3.26%	3.26%	3.23%	3.20%	3.19%

2）等級別身体障害者手帳所持者の推移

【等級別身体障害者手帳所持者の推移（各年度4月1日現在）】

単位：人

等級別	H28	H29	H30	R1	R2
1級	7,057	8,961	8,884	8,823	8,781
2級	4,528	3,664	3,615	3,576	3,561
3級	5,258	4,423	4,404	4,343	4,338
4級	6,385	6,057	5,987	5,920	5,853
5級	1,756	1,678	1,691	1,629	1,612
6級	1,360	1,466	1,447	1,418	1,420
計	26,344	26,249	26,028	25,709	25,565

※平成28年度までは二つ以上の障がいがある場合は、主たる障害等級により集計。平成29年度からは総合等級により集計。

総合等級とは・・・同一の等級について二つの重複する障がいがある場合は、一級上の級とする。異なる等級について二つ以上の重複する障がいがある場合については、障がいの程度を勘案して当該等級より上位の等級とすることができる。

3）年齢別身体障害者手帳所持者の推移

【年齢別身体障害者手帳所持者の推移（各年度4月1日現在）】

【年齢別身体障害者手帳所持者の構成比推移（各年度4月1日現在）】

単位：人

年齢別	H28	H29	H30	R1	R2
18歳未満	548	533	535	519	507
18歳以上65歳未満	7,137	6,983	6,876	6,709	6,652
65歳以上	18,659	18,733	18,617	18,481	18,406
計	26,344	26,249	26,028	25,709	25,565

(2)知的障がい

療育手帳所持者は、平成28（2016）年から令和2（2020）年までの4年間でおよそ17.1%増加しています。

手帳所持者を等級別にみると、B（中軽度）の増加率が高くなっています。

知的障がいは発達期以降に新たに生じるものではないことから、知的障がいや発達障がいが社会的に認識されてきたことや、障がいの早期発見体制の整備により、知的障がいの判定を受ける機会が増えてきたこと等が要因として考えられます。

1）等級別療育手帳所持者の推移

【等級別療育手帳所持者の推移（各年度4月1日現在）】

単位：人

等級別		H28	H29	H30	R1	R2
手帳所持者		6,440	6,650	6,907	7,248	7,540
	A（重度）	2,404	2,422	2,444	2,467	2,511
	B（中軽度）	4,036	4,228	4,463	4,781	5,029
対人口比		0.80%	0.82%	0.86%	0.90%	0.94%

2）年齢別療育手帳所持者の推移

【年齢別療育手帳所持者の推移（各年度4月1日現在）】

【年齢別療育手帳所持者の構成比推移（各年度4月1日現在）】

単位：人

年齢別	H28	H29	H30	R1	R2
18歳未満	2,197	2,290	2,394	2,582	2,686
18歳以上65歳未満	3,883	3,994	4,128	4,268	4,432
65歳以上	360	366	385	398	422
計	6,440	6,650	6,907	7,248	7,540

(3)精神障がい

精神障がいのある人のうち、精神障害者保健福祉手帳を所持している人は、令和2（2020）年4月1日現在6,567人であり、自立支援医療（精神通院）受給者は12,592人です。自立支援医療（精神通院）は、手帳を所持していなくても受給できるため、現状を示す有効な指標となります。

自立支援医療受給者は、平成28（2016）年から令和2（2020）年までの4年間でおよそ19.4%増加しています。うつ病等の気分障がいや急性ストレス反応、適応障がい等のある人が増えており、これは生活不安等の社会的ストレスの増大が要因の一つと考えられます。

手帳所持者は、平成28（2016）年から令和2（2020）年までの4年間でおよそ1,500人増加しています。受給者及び手帳所持者ともに、統合失調症関連及びうつ病等の気分障がいの人が多数を占めています。

また、精神障がいには高次脳機能障がいや認知症等も含まれます。高次脳機能障がいは、交通事故や脳卒中等で脳が損傷され、記憶力の低下等、脳の認知機能に障がいが起こる状態をいい、認知症と同じく、精神障害者保健福祉手帳の交付対象であり、手帳所持による福祉制度やサービスを利用できます。

1）自立支援医療（精神通院）受給者の推移

【自立支援医療（精神通院）受給者の推移（各年度4月1日現在）】

単位：人

自立支援医療	H28	H29	H30	R1	R2
受給者数	10,550	10,861	11,424	11,960	12,592
対人口比	1.31%	1.35%	1.42%	1.49%	1.57%

2）等級別精神障害者保健福祉手帳所持者の推移

【等級別精神障害者保健福祉手帳所持者の推移（各年度4月1日現在）】

単位：人

等級別		H28	H29	H30	R1	R2
手帳所持者		5,082	5,367	5,762	6,181	6,567
	1級	418	404	422	440	429
	2級	3,377	3,532	3,710	3,884	4,062
	3級	1,287	1,431	1,630	1,857	2,076
対人口比		0.63%	0.67%	0.72%	0.77%	0.82%

3）年齢別精神障害者保健福祉手帳所持者の推移

【年齢別精神障害者保健福祉手帳所持者の推移（各年度4月1日現在）】

【年齢別精神障害者保健福祉手帳所持者の構成比推移（各年度4月1日現在）】

単位：人

年齢別	H28	H29	H30	R1	R2
18歳未満	94	84	107	138	132
18歳以上65歳未満	4,318	4,494	4,800	5,105	5,456
65歳以上	670	789	855	938	979
計	5,082	5,367	5,762	6,181	6,567

前頁へ 目次へ 次頁へ