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更新日:2023年2月14日

平成20年度 下水道事業会計決算について

1 経営の基本方針について

下水道は都市に欠くことのできない生活基盤施設であり、本市としても下水道事業を市政の重要施策に位置づけ、積極的な整備促進を図ってまいりました。
しかし一方で、人口減少社会の到来や環境保全意識の高まりなどの社会環境の変化、昨年秋以降の経済情勢の大幅な悪化、さらには東海地震や局地的ゲリラ豪雨など自然災害への対応など、下水道事業を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。
このため、本年3月には今後10年間の下水道事業の方向性と事業展開を示した「浜松市下水道ビジョン」を策定しました。今後は、本ビジョンに基づき、総合的な汚水処理の推進や経営の効率化などを図ってまいります。
このような中、財政運営面では、施設の維持管理体制の見直しなどによる職員数の削減や建設コストの縮減に努めたほか、国が平成19年度から21年度までの臨時的公債費負担軽減対策として制度化した公的資金補償金免除繰上償還制度により、6%~7%の高金利の企業債を繰上償還し、低金利の企業債に借換え、将来の金利負担の軽減を図りました。

2 平成20年度事業実施状況

(1)主な取組状況

  • 中ポンプ場の民間委託化や事務事業の合理化などにより、前年度と比較して20名の職員を削減しました。
  • 下水道の効率的な整備の推進や建設コストの縮減により建設事業費を削減し、建設投資にかかる企業債残高の削減を図りました。
  • 管きょの整備では、公共下水道事業及び特定環境保全公共下水道事業とも各処理区の汚水管きょの整備を推進し、普及率では前年度と比較して1.2ポイント増の75.9%となりました。また、北裏5号及び6号雨水幹線などの雨水管きょの整備も推進しました。
  • 施設の整備では、中部浄化センターの水処理電気設備改築工事や第1ポンプ場電気設備改築工事などを実施し老朽施設の機能向上を図るとともに、細江地区の浸水対策のため山後川雨水ポンプ場の建設を進めています。

(2)主な建設改良事業の実施状況

公共下水道事業

管きょの整備

中部処理区、西遠処理区、舘山寺処理区、細江処理区、井伊谷処理区、三ヶ日処理区の汚水管きょの整備
北裏5号及び6号雨水幹線、八幡川第4排水区等雨水管きょの整備

施設の整備

中部浄化センターの水処理電気設備改築工事、第1ポンプ場電気設備改築工事、中ポンプ場自家発電設備改築工事、山後川雨水ポンプ場築造工事

特定環境保全公共下水道事業

管きょの整備

西遠処理区、湖東処理区、井伊谷処理区、気田処理区、城西処理区の汚水管きょの整備

3 平成20年度業務実績表

現在排水人口は60万1,383人となり、住民基本台帳人口79万2,104人に対する普及率は前年度と比較して1.2ポイント増の75.9%となっています。
また、未水洗化世帯に対する戸別訪問事業の実施などにより、水洗化戸数は前年度と比較して8,915戸増の25万5,889戸となり、水洗化率は1.0ポイント増の92.4%となっていますが、事業所の廃業などにより、有収水量は284,800立方メートル減の71,573,506立方メートルとなっています。

項目

単位

平成18年度

平成19年度

平成20年度

前年度比(%)

計画排水面積

ha

13,543

16,550

16,550

100.0

現在排水面積

11,484

12,513

12,866

102.8

計画排水人口

617,569

667,745

667,745

100.0

現在排水人口

577,857

590,539

601,383

101.8

普及率

73.3

74.7

75.9

(1.2)

水洗化可能戸数

262,088

270,087

276,844

102.5

水洗化戸数

238,225

246,974

255,889

103.6

水洗化率

90.9

91.4

92.4

(1.0)

管きょ延長

km

3,127

3,227

3,291

102.0

処理水量

立方メートル

100.0%

100.0%

100.0%

 

92,729,233

88,497,447

89,843,153

101.5

汚水量

立方メートル

91.2%

93.9%

94.1%

 

84,526,135

83,093,405

84,513,231

101.7

雨水量

立方メートル

8.8%

6.1%

5.9%

 

8,203,098

5,404,042

5,329,922

98.6

有収水量

立方メートル

71,350,186

71,858,306

71,573,506

99.6

有収率

84.4

86.5

84.7

(△1.8)

職員数

183

161

141

87.6

有収水量1立方メートル当たり

使用料単価

119.66

119.73

122.36

102.2

処理原価

124.25

121.02

122.85

101.5

差引

△ 4.59

△ 1.29

△ 0.49

38.0

4 平成20年度決算状況

(1)収益的収支

収入では、営業収益と営業外収益における他会計負担金が292,329千円の減となるなど、合計で15,957,703千円となっています。
支出では、補償金免除繰上償還制度を活用した低金利債への借換などにより企業債利息が439,746千円の減となるなど、合計で15,706,911千円となっています。
この結果、収支差引(税抜)で損失額が74,657千円減少し、当年度純損失は22,091千円となりました。

(税込 単位:千円)

区分

平成18年度

平成19年度A

平成20年度B

増減(B-A)

収入

下水道使用料

8,964,316

9,033,786

9,195,343

161,557

他会計負担金(営業収益)

4,550,908

3,527,758

3,438.634

△89,124

他会計負担金(営業外収益)

2,542,477

3,472,564

3,269,359

△203,205

その他

74,363

80,471

54,367

△26,104

収入合計

16,132,064

16,114,579

15,957,703

△156,876

支出

人件費

1,192,663

1,009,363

875,020

△134,343

維持管理費

3,225,112

3,259,484

3,471,791

212,307

減価償却費等

5,897,777

5,941,443

6,130,424

188,981

企業債利息

5,808,626

5,669,422

5,229,676

△439,746

支出合計

16,124,178

15,879,712

15,706,911

△172,801

収益的収支差引(税込)

7,886

234,867

250,792

15,925

収益的収支差引(税抜)

△319,069

△96,748

△22,091

74,657

(2)資本的収支

収入では、企業債において、補償金免除繰上償還に伴う借換債の増により1,564,400千円増となるなど、合計で20,659,139千円となっています。
支出では、補償金免除繰上償還や定期償還の増加に伴い企業債償還金が3,054,221千円増となるなど、合計で27,319,762千円となっています。
この結果、6,660,623千円の収支不足を生じましたが、損益勘定留保資金などで補てんしました。
なお、企業債残高につきましては、建設改良分において、前年度と比較して2,884,136千円減の181,925,495千円となっています。

(税込 単位:千円)

区分

平成18年度

平成19年度A

平成20年度B

増減(B-A)

収入

企業債

8,747,500

13,751,400

15,315,800

1,564,400

国庫支出金

3,412,470

3,137,177

4,120,050

982,873

受益者負担金

868,276

605,212

563,464

△41,748

その他

162,245

566,684

659,825

93,141

収入合計

13,190,491

18,060,473

20,659,139

2,598,666

支出

建設改良費

11,015,183

10,805,981

10,606,622

△199,359

流域整備事業費

609,275

673,600

484,600

△189,000

企業債償還金

8,177,734

13,135,679

16,189,900

3,054,221

出資金

0

0

38,640

38,640

支出合計

19,802,192

24,615,260

27,319,762

2,704,502

資本的収支不足補てん額

6,611,701

6,554,787

6,660,623

105,836

企業債残高

190,375,784

190,991,506

190,117,406

△874,100

(うち建設改良分)

186,258,284

184,809,631

181,925,495

△2,884,136

5 損益計算書比較表

収益につきましては、合計で前年度と比較して128,185千円減の15,518,540千円となっています。このうち、下水道使用料は、事業所の廃業などによる減少がありましたが、水洗化戸数の増加や料金改定などによる増加がこれを上回り、前年度と比較して153,864千円の増となっています。また、営業収益と営業外収益における他会計負担金は、292,329千円の減となっています。
費用につきましては、合計で前年度と比較して202,842千円減の15,540,631千円となっています。このうち、浄化センター費は城西浄化センターの供用開始や原油価格の高騰を受けて58,539千円の増となりましたが、企業債利息は、補償金免除繰上償還制度を活用した低金利債への借換などにより439,746千円の減となりました。
この結果、当年度純損失は22,091千円となりました。

(単位:千円)

区分

平成18年度

平成19年度A

平成20年度B

増減(B-A)

営業収益

13,088,352

12,131,364

12,196,104

64,740

下水道使用料

8,537,444

8,603,606

8,757,470

153,864

他会計負担金

4,550,908

3,527,758

3,438,634

△89,124

営業外収益

2,582,139

3,515,361

3,321,605

△193,756

他会計負担金

2,542,477

3,472,564

3,269,359

△203,205

国庫補助金

467

7

0

△7

農業集落排水
業務費負担金

15,324

22,066

21,971

△95

その他営業外収益

23,871

20,724

30,275

9,551

特別利益

0

0

831

831

固定資産売却益

0

0

831

831

収益計

15,670,491

15,646,725

15,518,540

△128,185

営業費用

10,104,892

10,006,749

10,249,821

243,072

管きょ費

340,333

344,085

324,547

△19,538

ポンプ場費

447,779

380,295

321,405

△67,890

浄化センター費

1,123,484

1,124,864

1,183,403

58,539

業務費

349,393

264,472

256,009

△8,463

西遠流域処理負担金

1,487,106

1,577,180

1,657,951

80,771

総係費

459,020

374,533

385,081

10,548

減価償却費

5,850,560

5,903,262

6,078,162

174,900

資産減耗費

47,217

38,058

52,263

14,205

営業外費用

5,843,130

5,712,165

5,272,922

△439,243

企業債利息

5,808,626

5,669,422

5,229,676

△439,746

農業集落排水業務費

16,082

23,163

23,065

△98

その他営業外費用

18,422

19,580

20,181

601

特別損失

41,538

24,559

17,888

△6,671

過年度損益修正損

41,538

24,559

17,888

△6,671

費用計

15,989,560

15,743,473

15,540,631

△202,842

当年度純利益(△純損失)

△319,069

△96,748

△22,091

74,657

6 貸借対照表比較表

資産につきましては、建設投資に伴う有形固定資産の増などにより、合計で前年度と比較して4,118,203千円増の372,654,192千円となっています。
負債につきましては、資本費平準化債の借り入れに伴う企業債の増や、退職給与引当金の新規計上に伴う増などにより、合計で前年度と比較して2,542,505千円増の12,946,207千円となっています。
資本につきましては、国庫補助金や工事負担金の増により資本剰余金が増となるなど、合計で前年度と比較して1,575,698千円増の359,707,985千円となっています。なお、借入資本金(建設改良分の企業債残高)は、建設事業費の削減に伴う企業債借入額の抑制などにより、2,884,136千円の減となっています。
この結果、負債及び資本の合計は、前年度と比較して4,118,203千円増の372,654,192千円となっています。

(単位:千円)

区分

平成18年度

平成19年度A

平成20年度B

増減(B-A)

固定資産

355,733,590

363,111,122

366,976,263

3,865,141

有形固定資産

338,109,909

345,316,832

349,165,555

3,848,723

無形固定資産

17,620,281

17,790,890

17,768,668

△22,222

投資

3,400

3,400

42,040

38,640

流動資産

5,993,276

5,424,867

5,677,929

253,062

現金預金

4,517,870

3,603,832

3,933,893

330,061

未収金

1,474,105

1,819,654

1,742,658

△76,996

前払費用

0

78

78

0

立替金

1

3

0

△3

その他流動資産

1,300

1,300

1,300

0

資産合計

361,726,866

368,535,989

372,654,192

4,118,203

固定負債

4,117,500

6,181,875

8,224,979

2,043,104

企業債

4,117,500

6,181,875

8,191,911

2,010,036

引当金

0

0

33,068

33,068

流動負債

4,409,171

4,221,827

4,721,228

499,401

未払金

4,368,643

4,191,495

4,704,108

512,613

その他流動負債

40,528

30,332

17,120

△13,212

負債合計

8,526,671

10,403,702

12,946,207

2,542,505

資本金

212,619,244

211,348,049

208,766,366

△2,581,683

自己資本金

26,360,960

26,538,418

26,840,871

302,453

借入資本金

186,258,284

184,809,631

181,925,495

△2,884,136

剰余金

140,580,951

146,784,238

150,941,619

4,157,381

資本剰余金

140,733,633

147,033,668

151,213,140

4,179,472

欠損金

152,682

249,430

271,521

22,091

資本合計

353,200,195

358,132,287

359,707,985

1,575,698

負債資本合計

361,726,866

368,535,989

372,654,192

4,118,203

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お問い合わせ

浜松市役所上下水道部上下水道総務課

〒430-0906 浜松市中央区住吉五丁目13-1

電話番号:053-474-7011

ファクス番号:053-474-0247

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