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更新日:2024年2月28日
これまで浜松市上下水道事業は、市勢の発展に伴い普及拡大を図るため積極的に建設投資を行ってまいりました。現在はほぼ一段落しており、今度は膨大な管路や施設などの耐震対策や老朽施設の改築更新に舵を切ろうとしています。今後は更新などにかなりの投資需要が見込まれる一方で人口減少等に伴う料金収入の減少や職員の技術の継承などの経営課題を抱えており、経営状況は厳しくなると想定しています。このようなことから、市も公共としてできる経営改善に最大限取り組んでおりますが、将来的に市民の皆様の料金などの負担増は避けられないと見込んでいます。市民の皆様に現世代、次世代を通じて末永く、安価で安全安心な上下水道サービスをご利用いただくために、本市がこれまで実施していた業務を分析し、職員による実施が効率的・効果的な業務と民間事業者の能力やノウハウ、創意工夫などの活力や民間資金を最大限活用することが効率的・効果的な業務を検討し、本市の技術力を維持しつつ、適切かつ効率的な官民連携のあり方を研究・検討する必要があります。
本市は上下水道施設の運転業務等の民間委託を進めてまいりました。浄化センター(下水道)では平成8年度から、浄水場(水道)では平成15年度から順次委託化を進め、現在はほぼすべての上下水道施設の運転等業務を民間事業者に委託しています。
事業 |
調査期間 |
検討内容 |
---|---|---|
水道事業 |
平成23年10月4日~ |
コンセッション方式(※1)により、SPC(※2)が市から水道事業を引き継ぐ場合の事業成立の可能性について、調査・検討を行いました。 (主な検討項目)
(調査研究の結果) 条件が整えば、「可能性あり」との結論を得ましたが、実現に向けて多くの課題が残されていることも分かりました。 |
下水道事業 |
平成23年10月20日~ |
検証の行い易い分流式(※3)処理区の2地区(舘山寺・湖東)を事例として抽出し、コンセッション方式の導入の可能性について、調査・検討を行いました。
(調査研究の結果) 条件が整えば、「可能性あり」との結論を得ましたが、実現に向けて多くの課題が残されていることも分かりました。 |
下水道事業 |
平成25年11月5日~ |
平成28年4月に静岡県から浜松市に移管された西遠流域下水道(※4)を対象に、移管後の官民連携(コンセッション方式等)のあり方について、調査・検討を行いました。 (主な検討項目)
(調査研究の結果) 効率化が見込まれるという結論を得ましたが、課題についてもあらためて浮き彫りとなりました。 |
水道事業 | 平成29年3月31日~平成30年2月28日 |
今後の経営課題を踏まえ、このまま市が経営を継続した場合とコンセッション方式を含めた官民連携導入の場合の比較やコンセッション方式を導入した場合の事業スキーム(案)、導入に向けた課題などの検討を行いました。 (主な検討項目)
(調査研究の結果) 事業費削減や技術の継承などの観点から、コンセッション方式は有効との結論を得ましたが、市民に安全で安心な水道サービスの提供が可能な事業スキームの決定に向けては、地元事業者との連携や事業監視(モニタリング)をはじめとした市の関与の方法など、引き続き検討しなければならないことが多く存在することも分かりました。 |
<水道事業>
平成23年度 浜松市水道事業官民連携検討調査報告書(PDF:992KB)
平成29年度 浜松市水道事業へのコンセッション導入可能性調査業務報告書(概要版)(PDF:1,262KB)【平成30年3月28日公表】
平成29年度 浜松市水道事業へのコンセッション導入可能性調査業務報告書(全体版)(PDF:7,298KB)【平成30年4月10日公表】
フランス水道分野における官民連携現地調査報告書(PDF:2,259KB)【平成31年4月26日公表】
<下水道事業>
平成23年度 公共下水道における包括的民間委託・公共施設等運営権活用検討業務報告書(PDF:2,819KB)
平成25年度 西遠流域下水道事業調査業務報告書【概要版】(PDF:412KB)
今後も、市民の皆様に安全・安心な上下水道サービスを安定的に提供していけるよう、官民連携について引き続き議論を深め、検討を重ねていきます。
※1コンセッション方式
公共が施設を所有した上で、民間事業者に対して公共施設等運営権(公共の所有する公共施設の運営権)を設定し、民間事業者が料金収入等によって施設の運営等を行う方式。水道事業においては、SPCが水道料金を自らの収入とし、これを原資として水道事業の運営(施設の維持管理や更新等)を行っていく。
※2SPC(SpecialPurposeCompany)
特別目的会社。本報告書では、水道事業を運営するために市と民間会社の共同出資で設立する株式会社を想定している。
※3分流式
雨水と家庭などから排出される汚水を、別々の管路で浄化センターまで送水する方式。(⇔合流式)
※4流域下水道
複数の市町村にまたがる下水を効率的に排除・処理するため、原則として都道府県が運営するもの。
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