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更新日:2024年8月8日
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、SFTSウイルスを有するマダニ類に咬まれることで感染します。
国内では2013年に山口県で初めて発生が確認されて以降、西日本を中心に、毎年60~100名程度の患者が確認されています。
SFTSウイルスを有するマダニ類に咬まれることで感染します。ウイルスの保有率は地域や季節によりますが、「0から数%」といわれています。
マダニ類は、主に森林や草地などの屋外に生息しており、家庭内(衣服、寝具、食品など)に生息するダニとは種類が異なります。
参考:フタトゲチマダニ(国立感染症研究所のホームページより)
マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型(種類にもよりますが吸血前で3~8mm、吸血後で10mm~20mm程度)のダニです。
マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て、主に原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現します。時に、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こします。
SFTSに直接有効な薬剤やワクチン等はなく、症状に応じた対症療法が主体となります。
SFTS等マダニが媒介する感染症を予防するためには、マダニに咬まれないようにすることが重要です。(特に、マダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意が必要です。)
農作業、レジャーや庭仕事など野外で活動する際には、次のことを参考にしてください。
吸血中のマダニを見つけた場合は、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したりマダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあるので、できるだけ医療機関(皮膚科)で処置してください。また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は、医療機関で診察を受けてください。
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