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更新日:2025年6月11日
百日咳とは百日咳菌の感染によって引き起こされる急性呼吸器感染症で、長引く咳などの呼吸器症状を発症します。発症早期(1~2週間)の患者の感染力は非常に強く、主には患者の咳のしぶきなどを吸い込む(飛沫感染)ことで、ヒトからヒトの感染が起こります。
熱はなく、風邪様症状からしだいに咳が著明になり、典型的には連続性の咳が認められますが、新生児や乳児では無呼吸発作で始まることもあり、特に生後6か月未満の新生児や乳児では、重症化しやすいため注意が必要です。年長児や成人では典型的な連続的な咳は認められず、長引く咳だけのことも多いですが、症状が軽いため、百日咳にかかっていることに気づかず、新生児や乳児の感染源となっていることがあります。
百日咳はワクチンで予防ができます。
三種混合ワクチン・四種混合ワクチン・五種混合ワクチンには百日咳ワクチンが含まれており、重症化を予防する効果が期待できます。
一度百日咳にかかった人でも終生の免疫(一度感染すると、生涯その病気にかかることがない)はつきませんので、百日咳に再び感染することがあります。また、定期接種の4回で獲得した免疫は、4~7年で低下してしまうため、学童期~成人では百日咳の抗体が低下しています。
手洗いやマスク着用等の感染対策も一定の効果がありますが、百日咳は感染力が非常に強いためこれだけでは十分ではありません。以下の対応が重要です。
赤ちゃんのケアをする家族、医療従事者、保育関係者が百日咳の感染源にならないことが重要です。長引く咳は、可能な限り早く百日咳の検査を受けましょう。
咳がある間は、手洗いをしっかりし、マスクをして赤ちゃんと接しましょう。
小中学校等で百日咳が流行し、家庭に持ち込まれ赤ちゃんに感染します。長引く咳がある児童・生徒は、早めに診察を受けましょう。咳がある間は、手洗いをしっかりし、マスクをして赤ちゃんと接しましょう。
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