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更新日:2017年4月7日

浜松市鳥獣被害防止計画

はじめに

~鳥獣による農林産物の被害防止活動に総合的に取組む~

浜松市は、市域における野生鳥獣による農林産物の被害の軽減や市民生活に対する被害の回避及び野生鳥獣との共生を図ることを目的として、総合的な被害防止活動を推進するため、「浜松市鳥獣被害防止計画」を策定いたしました。

この計画には、被害の現状、被害の軽減目標、今後の主な取組方針、捕獲及び侵入防止柵に関する事項、被害防止対策の主な実働組織である浜松地域鳥獣被害対策協議会等について示され、今後はこの計画の着実な実現を図るための積極的な施策の展開に取組みます。

本文(PDF:159KB)

1.対象鳥獣の種類、被害防止計画の期間及び対象地域

対象鳥獣 イノシシ、ニホンザル(以下サル)、ニホンジカ(以下シカ)、
カモシカ、ハクビシン、タヌキ、アライグマ、アナグマ、
ノウサギ、カラス
計画期間 平成28年度~30年度
対象地域 浜松市

2.鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本的な方針

(1)被害の現状(平成26年度)
【1】農業
鳥獣の種類 品目 被害面積(a) 被害量(kg) 被害金額(千円)
イノシシ
麦類
豆類
雑穀
果樹
野菜
いも類
工芸作物
その他
合計
407
6
3
2
5,373
84
378
312
116
6,681
17,681
150
45
170
58,877
10,741
22,239
3,430
3,190
116,523
3,952
12
3
56
14,010
2,355
3,471
704
771
25,334
サル

豆類
雑穀

果樹
野菜
いも類
その他


合計

34

2
2
7

15
23
10


93

1,531

79
35

262
1,804
4,063
2,720


10,494

481

47

9
63
402
615
2,600


4,217

シカ

豆類

雑穀

果樹
野菜
いも類
その他


合計

97

78

358

7

48
32
40


660

4,767

4,166

1,447

200
11,273
5,285
603


27,741

1,021

2,436

582

97
2,181
819
580


7,716

カモシカ

豆類


合計

6


6

200


200

15


15

ハクビシン
タヌキ
アライグマ
アナグマ

 

豆類
雑穀
野菜
いも類
その他


合計

9

2
43
150
1
10


215

480
5
3,260
8,929
150
1,320
14,144
100
1
1,576
4,076
21
1,311
7,085
ノウサギ

果樹

野菜


合計

2
3
5
500
96
596
122
8
130
カラス

雑穀
野菜


合計

3

30
2


35

100

1,400

20


1,520

29

200

6


235

※被害作物や防除対策が類似しており、一つのグループとして取り扱う。

【2】林業(平成26年度)
鳥獣 スギ・ヒノキの被害面積(a)
シカ 1,500
カモシカ 8,073
(シカ:「森林被害報告年報」、カモシカ:「カモシカ保護管理計画(各地区)」より)

(2)被害の傾向
イノシシ 被害作物は、果樹、いも類、稲、野菜などであり、直接的な農作物被害のほか、圃場の掘り起しが農作業中の事故やけがの原因にもなっている。
防護柵の整備が進んだことから被害の全体量は抑制されつつあるが、防護柵未整備の圃場については甚大な被害が出ている。市街地に近い人家周辺の圃場や家庭菜園にも被害が発生している。

○生息地域:西区、北区、浜北区、天竜区
サル

中山間部を中心に、いも類、野菜、穀物などに被害がある。市街地においてもはぐれザルが出没する。人馴れに伴い、市民への威嚇や家屋破壊行為も見られ、登下校時の児童、生徒への安全性確保が必要となっている。

○生息地域:北区、浜北区、天竜区
○出没地域(群れではなく、はぐれサルが出没する地域):南区、西区

シカ・カモシカ 被害面積・量とも年々増加しており、生息域の拡大・個体数の増加が推測される。特に林業における苗木の被害は顕著であり、川岸や公園に植えられる苗木にも被害の発生が見られる。苗木の被害は、持続可能な森林管理・経営を目指す当市の懸念材料である。

○生息地域:北区、浜北区、天竜区
ハクビシン・タヌキ・アライグマ・アナグマ 近年は、アライグマの出没が頻繁に確認され、生息域の拡大・個体数の増加が推測される。農産物被害に限らず、人家等への建物被害も拡大している。

○生息地域:市内全域
ノウサギ 平成24年から、当市の主要農産物である「みかん」の苗木の被害が確認され始めた。苗木での被害は、経済的損失が甚大となる可能性がある。

○生息地域:西区、北区、浜北区、天竜区
カラス 農作物全般にわたる損失をもたらし、その対策にも苦慮している。生息・活動域が市街地から山間部までと幅広い。

○生息地域:市内全域

(3)被害の軽減目標
被害面積、金額とも現状値から2割の減少を目標値とする。
鳥獣 現状値
(面積/金額)
目標値
(面積/金額)
イノシシ 農業:6,681a/25,334千円 農業:5,345a/20,268千円
サル 農業:93a/4,217千円 農業:75a/3,374千円
シカ 農業:660a/7,716千円
林業:1,500a
農業:528a/6,173千円
林業:1,200a
カモシカ

農業:6a/15千円

林業:8,073a

農業:5a/12千円

林業:6,459a

ハクビシン・タヌキ・アライグマ・アナグマ

農業:215a/7,085千円

農業:172a/5,668千円
ノウサギ 農業:5a/130千円 農業:4a/104千円
カラス 農業:35a/235千円 農業:28a/188千円

シカ、カモシカに関する林業被害金額は算出困難なため計上せず。


(4)従来講じてきた被害防止対策
捕獲に関する取組

従来講じてきた被害防止対策

【浜松市の活動】

捕獲奨励金の交付

猟友会又は有害鳥獣捕獲を目的として結成された団体に捕獲奨励金を交付。市民から依頼があった場合は、猟友会等が市から許可を得た後に駆除をする。
・浜松市アライグマ防除実施計画による活動(平成27年5月から)

 

【浜松地域鳥獣被害対策協議会の活動】
・捕獲技術研修会
・センサーカメラ活用罠猟調査
・効率的な止め刺しや搬送方法の検討
・イノシシ捕獲効率化の検討
課題 猟友会員の減少や高齢化により、今後の駆除事業の継続が懸念される。特に、銃猟免許の所有者の高齢化は著しい上、新規免許取得者が非常に少ない。銃猟免許保持者の技術維持、向上のための支援と併せて、罠猟と銃の効率的な組み合わせを考慮した対策の検討が必要。

防護柵の設置等に関する取組
従来講じてきた被害防止対策

【浜松市の活動】

・防護柵等資材購入補助

農林業用電気柵や防護用施設の設置、忌避剤の購入に対する補助金を交付。

【浜松鳥獣被害対策協議会の活動】
・集落環境診断

・防除技術研修会

・サル追い払い演習

・児童鳥獣被害対策勉強会(寸劇活用)

・モンキードッグ導入
・出没・被害状況アンケート調査 等

課題

不適切な防護柵の設置・管理が見受けられる。また、防護柵の設置経費が高価であり、普及の妨げとなっている。

各種取組の効果を周辺集落住民に波及させるには、浜松地域集落鳥獣被害対策アドバイザー(以下「集落アドバイザー」という。)等を核とした連携の体制整備が重要。


(5)今後の取組方針
1 捕獲及び防除の推進
・集落ぐるみによる防護柵の設置・管理、緩衝帯の設置、追上げ・追払い活動、放任果樹の除去、耕作放棄地の解消、農地等の作物残さや未収穫野菜の適正処分等、集落が主体となった有害鳥獣を寄せ付けない総合的な環境づくりのための体制整備を推進する。
・静岡県鳥獣被害対策総合アドバイザー(以下「県アドバイザー」という。)や集落アドバイザーによる集落巡回指導(集落環境診断、防護柵の設置・管理方法指導等)を継続して推進する。
・平成27年度から有害鳥獣捕獲従事者狩猟税が減額措置(2分の1減税)となったことから、関係機関と連携を密にし、捕獲の担い手育成を推進する。


2 被害防止対策の担い手の育成
・狩猟免許の新規取得者増加のための広報活動(狩猟免許試験等の案内)を行う。
・県アドバイザーや集落アドバイザー等の育成を関係機関及び集落において行う。
・被害地域における持続性のある対策の実践には、あらゆる世代において鳥獣被害対策が身近な問題として自然に意識できるようにすることが必要である。そのため、特に幼年期を含めた子どもを対象とした「被害地域児童鳥獣被害対策勉強会(寸劇等の活用)」を継続して行う。

3 被害防止対策の情報の提供及び収集
・個人及び集落を対象に、PRパンフレット、被害防止対策マニュアル等を活用して、鳥獣被害に関する防止対策等の知識の普及、啓発を行う。
・被害対策先進地事例や有識者等から効果的な対策に関する情報収集を行う。


4 被害状況の把握
・アンケート調査、市民による目撃、猟友会からの情報及び現場確認により、被害の実態を適切に把握する取り組みを行う。
・被害対策先進地事例や有識者等から効果的な対策に関する情報収集を行う。

 

5捕獲獣の資源活用
・イノシシ、シカの地域資源としての有効活用について、調査検討を行う。

3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項

(1)対象鳥獣の捕獲体制

平成28~30年度

捕獲体制

  • 静岡県西部猟友会
    浜松東分会
    浜松西分会
    浜松南分会(南支部、雄踏支部、舞阪支部)
    浜松北分会
    浜松中央分会
    浜北分会
    引佐分会(引佐支部、細江支部、三ヶ日支部)
    天竜分会(天竜支部、龍山支部)
    春野分会
    佐久間分会
    水窪分会
  • 三ヶ日町有害鳥獣駆除対策協議会

浜松市内の農協や、市民からの依頼を受けて、各地区の猟友会または有害鳥獣駆除を目的とした団体に、対象鳥獣の捕獲を依頼。捕獲後、実績に対して奨励金を支出。


(2)その他捕獲に関する取組
平成28~30年度

対象鳥獣 イノシシ、サル、シカ、カモシカ、ハクビシン、タヌキ、アライグマ、アナグマ、カラス
取組内容

・鳥獣被害対策実施隊を平成29年度に設置し、生態調査等の効率的な捕獲に資する活動に取り組む。

・被害状況の調査結果に基づき、地域間の優先度を検討し、被害地域との連携のもと、迅速かつ安全に有害鳥獣捕獲を実施する。
・カモシカは被害状況及び生息状況を継続して調査し、防除対策のみでは被害防止が図れない場合、「静岡県第二種特定鳥獣保護管理計画」に基づき、個体数調整を実施する。


(3)対象鳥獣の捕獲計画
捕獲計画数等の設定の考え方
イノシシ:これまでの対策で一定の効果が表れていると判断し、前計画(平成25~27年度防止計画(当初))の80%程度とする。
サル:市民の出没通報、農家の被害報告などから生息域が市街地近辺まで拡大していることが推測され、人なれ等による被害拡大を防ぐため、前計画の150%とする。
シカ:生息域の拡大が推測され、被害額も増えているため、捕獲圧を引き続き強化する。
その他獣種:被害額及び捕獲実績の推移を踏まえ、各々設定する。
捕獲実績(単位:頭)
鳥獣

平成24年度

平成25年度 平成26年度 合計 平均
イノシシ 1,281 1,091 1,317 4,089 1,363
サル 152 99 212 463 154
シカ 651 797 726 2,174 725
ハクビシン 178 230 153 561 187
タヌキ 117 117 66 300 100
アライグマ 0 5 2 7 2
アナグマ 0 41 26 67 22
カラス 125 273 342 740 247
※頭数は、市の捕獲に関連した補助事業の実績に基づいている。

捕獲計画数等(単位:頭)
鳥獣 平成28年度 平成29年度 平成30年度
イノシシ 934 934 934
サル 180 180 180
シカ 784 784 784
ハクビシン・アライグマ・アナグマ・タヌキ 219 219 219
カラス 189 189 189
※カモシカについては、被害状況等確認のうえ県カモシカ保護管理検討会での審議を経て捕獲数を決定する。
ノウサギについては、防除による対策を主に推進する。

捕獲等の取組内容
イノシシ 銃、わな通年
箇所市内全域
1回の申請上限100頭、6ヶ月以内
サル 銃、わな通年
箇所市内全域
1回の申請上限40頭、6ヶ月以内
シカ 銃、わな通年
箇所市内全域
1回の申請上限300頭、6ヶ月以内
ハクビシン 銃、わな通年
箇所市内全域
1回の申請上限30頭、3ヶ月以内
タヌキ 銃、わな通年
箇所市内全域
1回の申請上限30頭、3ヶ月以内
アライグマ 銃、わな通年
箇所市内全域
1回の申請制限なし、12ヶ月以内
アナグマ 銃、わな通年
箇所市内全域
1回の申請上限30頭、3ヶ月以内
ノウサギ 銃、わな通年
箇所市内全域
1回の申請上限150頭、3ヶ月以内
カラス 銃、わな通年
箇所市内全域
1回の申請上限600羽、3ヶ月以内

※カモシカは県カモシカ保護管理検討会での審議に基づき決定。


(4)許可権限委譲事項
浜松市内:カモシカ以外は権限委譲済み

4.防護柵の設置その他の対象鳥獣の捕獲以外の被害防止施策に関する事項

(1)侵入防止柵の整備計画
対象鳥獣 平成28年度 平成29年度 平成30年度
イノシシ、サル、シカ、カモシカ、
ハクビシン、タヌキ、アライグマ、
アナグマ、ノウサギ
7,800a 7,800a 7,800a

※各年度における防護柵(電気柵、ネットフェンス等)の新設による整備面積の合計

(2)その他被害防止に関する取組

平成28~30年度

対象鳥獣 取組内容

イノシシ、サル、シカ、カモシカ、
ハクビシン、

タヌキ、

アライグマ、
アナグマ、

ノウサギ

・集落が主体となった有害鳥獣を寄せ付けない総合的な集落環境づくりの取組(防護柵等の設置・管理、緩衝帯の設置、追上げ・追払い活動、放任果樹の除去、耕作放棄地の解消※、農地等の作物残渣や未収穫野菜の適正処分等)を、集落での勉強会の開催などを通じて広めする。
・県アドバイザー及び集落アドバイザーの育成を行い、両アドバイザーによる集落環境診断を推進するとともに、防護柵等の設置や管理方法を指導する。
・アンケート調査、市民による目撃、猟友会からの情報及び現場確認により被害の実態を適確に把握する。

※耕作放棄地再生利用緊急対策交付金(国の交付金事業)等を活用し、効果的な解消を図る。

5.対象鳥獣による住民の生命、身体又は財産に係る被害が生じ、又は生じるおそれがある場合の対処に関する事項

(1)関係機関等の役割
関係機関等の名称 役割
浜松市
農業振興課
林業振興課
水窪協働センター(水窪町)
佐久間協働センター(佐久間町)
龍山協働センター(龍山町)
春野協働センター(春野町)
連絡窓口及び捕獲等実際の対応

(2)緊急時の連絡体制
連絡体制図。市民の通報→浜松市→各管轄警察署、猟友会等有害鳥獣捕獲団体、静岡県
※休日・夜間については、守衛を経由して関係各課の担当に連絡がいく。

6.被害防止施策の実施体制に関する事項

(1)協議会に関する事項
協議会の名称:浜松地域鳥獣被害対策協議会
※事務局:浜松市産業部農業振興課

構成機関の名称 役割
林野庁関東森林管理局天竜森林管理署 鳥獣被害防止に関する連携
静岡県西部農林事務所 鳥獣被害防止に関する連携

浜松市産業部農業振興課、林業振興課

各協働センター

鳥獣被害防止に関する連携
農林技術研究所森林・林業研究センター 専門的アドバイス、助言
鳥獣被害防止に関する連携
静岡県西部猟友会 専門的アドバイス、助言
鳥獣保護管理員 専門的アドバイス、助言
天竜森林組合
春野森林組合
龍山森林組合
佐久間森林組合
水窪町森林組合
引佐町森林組合
森林被害対策の情報提供並びに協力体制の強化
とぴあ浜松農業協同組合
三ヶ日町農業協同組合
遠州中央農業協同組合天竜営農センター
農作物被害対策の情報提供並びに協力体制の強化
三ヶ日町有害鳥獣駆除対策協議会 農作物被害対策の情報提供並びに協力体制の強化

※関係構成機関に所属する県アドバイザーや集落アドバイザーについても、専門的アドバイス、助言の役割を担うこととする。

(2)関係機関に関する事項
該当なし

(3)鳥獣被害対策実施隊に関する事項
平成29年度の設置を目標とする。


(4)その他被害防止施策の実施体制に関する事項
被害防止対策に関する意識啓発のため、個人規模から集落単位までを対象として、講習会・研修会等を実施し、被害を軽減できる集落環境づくりのための体制整備を推進する。

7.捕獲等をした対象鳥獣の処理に関する事項

埋設または利活用
・捕獲した対象鳥獣は速やかに埋設処分することを原則とするが、学術研究または食用等として関係法令を遵守し、「静岡県の野生動物肉の衛生及び品質確保に関するガイドライン」等を参考として食用等として利活用する場合は、この限りではない。
・捕獲した鳥獣を資源として有効活用するための情報収集及び提供を行う。

8.その他被害防止施策の実施に関し必要な事項

静岡県農林産物野生鳥獣被害対策連絡会に加盟(参加)しており、県内の各関係団体との連携を図っている。

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お問い合わせ

浜松市役所産業部農業振興課

〒430-8652 浜松市中区元城町103-2

電話番号:053-457-2332

ファクス番号:050-3737-9278

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