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更新日:2024年1月10日
~鳥獣による農林産物の被害防止活動に総合的に取組む~
浜松市は、市域における野生鳥獣による農林産物の被害の軽減や市民生活に対する被害の回避及び野生鳥獣との共生を図ることを目的として、総合的な被害防止活動を推進するため、「浜松市鳥獣被害防止計画」を策定しています。
この計画には、被害の現状、被害の軽減目標、今後の主な取組方針、捕獲及び侵入防止柵に関する事項、被害防止対策の主な実働組織である浜松地域鳥獣被害対策協議会等を記載しており、今後はこの計画の着実な実現を図るための積極的な施策の展開に取組みます。
対象鳥獣 | イノシシ、ニホンザル(以下「サル」という)、ニホンジカ(以下「シカ」という)、カモシカ、ハクビシン、タヌキ、アライグマ、アナグマ、ノウサギ、カラス、ヌートリア |
---|---|
計画期間 |
令和4年度~令和6年度 |
対象地域 | 浜松市 |
鳥獣の種類 | 品目 | 被害面積(a) | 被害金額(千円) |
---|---|---|---|
イノシシ |
稲 合計 |
249 12,013 192 134 1 50 12,639 |
1,203 30,670 1,285 1,548 8 38535,099 |
サル |
稲 豆類 果樹 合計 |
3 1 19 19 3 4 49 |
34 34 378 123 86 79 734 |
シカ |
稲 豆類 雑穀 果樹 工芸作物 合計 |
191 18 3 402 116 55 32 14 831 |
1,189 1,008 0 3,420 2,751 946 13 182 9,509 |
カモシカ |
稲 果樹 野菜 合計 |
18 0 3 21 |
204 0 3 207 |
ハクビシン ノウサギ |
稲 果樹 合計 |
8 329 154 491 |
37 1,542 4,150 5,729 |
カラス |
雑穀 果樹 野菜 その他 合計 |
30 1 70 5 106 |
200 46 16 16 278 |
ヌートリア (※令和4年度より追加) |
稲 野菜 いも類 合計 |
― ― ― ― |
― ― ― ― |
(「令和2年度野生鳥獣による農作物の被害状況調査票」より)
鳥獣の種類 | 樹種 | 被害数値(面積) |
---|---|---|
シカ | スギ・ヒノキ | 1,930a |
カモシカ |
スギ・ヒノキ |
1,921a |
(シカ:「森林被害報告年報」、カモシカ:「カモシカ保護管理計画(各地区)」より)
イノシシ |
被害作物は果樹、稲、野菜、いも類など多岐に亘り、直接的な農作物被害のほかにも、掘り返しによる圃場の穴や法面崩壊が事故や怪我の原因になっている。 被害が多い浜名区の一部地域では、防護柵の整備が進んだことで被害量は抑制されつつあるが、未整備圃場に被害が移っている。また、市街地に近い人家周辺の圃場や家庭菜園にも被害が発生している。 ○生息地域中央区、浜名区、天竜区 |
---|---|
サル |
主な生息域は中山間部であり、一部地域では被害の減少も見られるが、市街地近辺にも出没し、果樹や野菜、いも類など多岐に亘って被害が発生している。全体的には被害面積が減少傾向にあるが、人馴れに伴い、市民への威嚇や家屋破壊行為も見られ、登下校時の児童などへの安全確保が必要となっている。
生息地域浜名区、天竜区 |
シカ・カモシカ |
被害作物は果樹、野菜、稲、豆類など多岐に亘り、被害は拡大傾向にある。また、生息区域に拡大傾向が見られ、既被害地域においても生息頭数の増加が推測される。 ○生息地域浜名区、天竜区 |
ハクビシン・タヌキ・ アライグマ・アナグマ |
ここ数年の被害は横ばいで推移している。ハクビシンによる被害が最も多いが、アライグマについても生息域の拡大が推測される。農作物被害に限らず、人家等への侵入による建物被害も拡大している。ノウサギは、改植後のミカン圃場の苗木に被害を与えており、防護柵の整備圃場であっても、わずかな隙間から侵入するため対応に苦慮している。
生息地域市内全域 |
カラス |
雑穀、果樹、野菜など農作物全般に被害が発生しているほか、市街地に営巣することによる環境被害や停電被害などが報告されている。生息・活動域が市街地から山間部までと幅広い。 ○生息地域市内全域 |
ヌートリア |
これまで、中央区や浜名区の一部地域を中心に目撃されてきたが、天竜区を除く市内全域に目撃情報が拡大している。 河川流域や水路周辺の田畑では、稲や野菜などの農作物の被害と合せて、堤防や畔の破壊などの被害が発生している。 〇生息地域市内(天竜区以外) |
被害面積及び金額について現状値から毎年度前年比5%の減少を目標値とする。
指標 | 現状値 (令和2年度) |
目標値 (令和6年度) |
---|---|---|
被害面積 | 141.4ha | 115.2ha |
被害金額 | 5,157万円 | 4,201万円 |
従来講じてきた被害防止対策 |
【浜松市の活動】
【浜松地域鳥獣被害対策協議会の活動】
【鳥獣被害対策実施隊の活動】
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課題 |
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従来講じてきた被害防止対策 |
【浜松市の活動】
【浜松地域鳥獣被害対策協議会の活動】
【鳥獣被害対策実施隊の活動】
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課題 |
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生息環境管理その他の取組 |
【鳥獣被害対策実施隊の活動】
【課題】
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令和4年度~令和6年度
捕獲体制
浜松市内の農協や、市民からの依頼を受けて、各地区の猟友会または有害鳥獣駆除を目的とした団体に、対象鳥獣の捕獲を依頼。捕獲実績に対して奨励金を支出。
令和4年度~令和6年度
対象鳥獣 | イノシシ、サル、シカ、ハクビシン、タヌキ、アライグマ、アナグマ、ノウサギ、カラス |
---|---|
取組内容 |
|
防護柵の整備と捕獲圧の強化、さらに豚熱の影響により、令和2年度から捕獲頭数の減少がみられる。しかし、防護柵未設置圃場へ被害がシフトしていることや豚熱拡散防止のための捕獲圧強化の継続が必要なことを踏まえ、防護対策と捕獲圧を強化する。
被害状況が横ばい傾向にあることから、防護対策と捕獲圧を継続する。
被害額は拡大傾向にあり、さらに生息域の拡大が推測されることから、捕獲実績と現状を踏まえて設定する。
鳥獣 |
平成30年度 |
令和元年度 | 令和2年度 | 合計 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
イノシシ | 1,040 | 1,210 | 511 | 2,761 | 920 |
サル | 108 | 155 | 105 | 368 | 123 |
シカ |
548 |
620 | 718 | 1,886 | 629 |
ハクビシン | 213 | 177 | 197 | 587 | 196 |
タヌキ | 64 | 118 | 95 | 277 | 92 |
アライグマ | 4 | 2 | 7 | 13 | 4 |
アナグマ | 38 | 61 | 52 | 151 | 50 |
ノウサギ | 5 | 6 | 0 | 11 | 4 |
カラス | 157 | 102 | 130 | 389 | 130 |
頭数は、市の捕獲に関連した補助事業の実績に基づいている。
鳥獣 |
令和4年度 |
令和5年度 | 令和6年度 |
---|---|---|---|
イノシシ | 900 | 900 | 900 |
サル | 120 | 120 | 120 |
シカ | 930 | 930 | 930 |
ハクビシン・タヌキ・アライグマ・アナグマ | 360 | 360 | 360 |
カラス | 140 | 140 | 140 |
イノシシ | 銃、わな:通年 箇所:市内全域 1回の申請:上限600頭、12ヶ月以内 |
---|---|
サル | 銃、わな:通年 箇所:市内全域 1回の申請:上限40頭、6ヶ月以内 |
シカ | 銃、わな:通年 箇所:市内全域 1回の申請:上限600頭、12ヶ月以内 |
ハクビシン | 銃、わな:通年 箇所:市内全域 1回の申請:制限なし、12ヶ月以内 |
タヌキ | 銃、わな:通年 箇所:市内全域 1回の申請:上限30頭、3ヶ月以内 |
アライグマ | 銃、わな:通年 箇所:市内全域 1回の申請:制限なし、12ヶ月以内 |
アナグマ | 銃、わな:通年 箇所:市内全域 1回の申請:上限30頭、3ヶ月以内 |
ノウサギ | 銃、わな:通年 箇所:市内全域 1回の申請:上限150頭、3ヶ月以内 |
カラス | 銃、わな:通年 箇所:市内全域 1回の申請:上限600羽、3ヶ月以内 |
カモシカは県カモシカ管理検討会での審議に基づき決定。
浜松市内:カモシカ以外は権限委譲済み
対象鳥獣 |
令和4年度 |
令和5年度 |
令和6年度 |
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イノシシ、サル、シカ、 カモシカ、ハクビシン、 タヌキ、アライグマ、 アナグマ、ノウサギ、 カラス、ヌートリア |
大規模防護柵 WM柵:15.4km その他電気柵等 |
大規模防護柵 WM柵:15.4km その他電気柵等 |
大規模防護柵 WM柵:15.4km その他電気柵等 |
WM柵:ワイヤーメッシュ
年度 |
対象鳥獣 |
取組内容 |
---|---|---|
令和4~6年度 |
イノシシ、サル、シカ、カモシカ、 ハクビシン、タヌキ、アライグマ、 アナグマ、ノウサギ、カラス、ヌートリア |
県アドバイザー及び鳥獣被害対策実施 隊員の育成を行い、環境診断に基づい た防護柵等の設置や管理を集落自らが できるよう誘導する。 |
年度 |
対象鳥獣 |
取組内容 |
---|---|---|
令和4~6年度 |
イノシシ、サル、シカ、カモシカ、 ハクビシン、タヌキ、アライグマ、 アナグマ、ノウサギ、カラス、ヌートリア |
緩衝帯の設置、追上げや追払い活動、 放任果樹の除去、作物残さや未収穫 野菜の適正処分など、集落が主体と なった有害鳥獣を寄せ付けない総合 的な環境づくりのための体制整備を 推進する。 |
関係機関等の名称 | 役割 |
---|---|
浜松市 林業振興課 農業振興課 水窪支所(水窪町) 佐久間支所(佐久間町) 龍山支所(龍山町) 春野支所(春野町) |
連絡窓口及び捕獲等実際の対応 |
食品 |
現在は、自家消費あるいはジビエなど食肉利用が中心であるが、様々な利活用のニーズを把握し、有効活用に向けた調査及び研究を進める。 |
ペットフード | |
皮革 | |
その他 (油脂、骨製品、角製品、動物園等でのと体給餌、学術研究等) |
処理加工施設運営管理上の課題や処理肉の販売ルートの開拓方法等について情報収集を行う。
処理加工に携わる者に対して「静岡県の野生動物肉の衛生及び品質確保に関するガイドライン」等を参考として衛生管理を行うよう周知徹底を図る。
構成機関の名称 | 役割 |
---|---|
林野庁関東森林管理局天竜森林管理署 | 鳥獣被害防止に関する連携 |
静岡県西部農林事務所 | 鳥獣被害防止に関する連携 |
浜松市産業部農業振興課、林業振興課 各協働センター |
鳥獣被害防止に関する連携 |
農林技術研究所森林・林業研究センター | 専門的アドバイス、助言及び鳥獣被害防止に関する連携 |
静岡県西部猟友会 | 専門的アドバイス、助言及び鳥獣被害防止に関する連携 |
鳥獣保護管理員 | 専門的アドバイス、助言及び鳥獣被害防止に関する連携 |
天竜森林組合 春野森林組合 龍山森林組合 佐久間森林組合 水窪町森林組合 引佐町森林組合 |
森林被害対策の情報提供及び協力体制の強化 |
とぴあ浜松農業協同組合 三ヶ日町農業協同組合 遠州中央農業協同組合天竜営農センター |
農作物被害対策の情報提供及び協力体制の強化 |
三ヶ日町有害鳥獣駆除対策協議会 | 農作物被害対策の情報提供及び協力体制の強化 |
構成機関に所属する県アドバイザーについても、専門的アドバイス、助言の役割を担うこととする。
該当なし
活動内容
被害防止対策に関する意識啓発のため、個人規模から集落単位までを対象として、講習会・研修会等を実施し、被害を軽減できる集落環境づくりのための体制整備を推進する。なお、平成29年度からはこの一環として鳥獣被害対策実施隊員がより身近な講師として努めている。
静岡県農林産物野生鳥獣被害対策連絡会に加盟(参加)しており、県内の各関係団体との連携を図っている。
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