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更新日:2023年12月4日

第6回阿多古川「水生生物の調査・観察会」(水心・天竜区振興課)

清流のまち浜松魚心水心6-1

「カニとったぞー」「なんだこれ!?見たことないのがいるー」
子供たちの興奮した声と、キラキラ輝く目。子供たちは本当によく観察しています。

 

 

 

 

今回は「水心」担当の天竜区から、下阿多古小学校前の川で行われた水生生物の調査・観察会の様子をお伝えします。

6月末の日曜日、この日はちょうど梅雨の中休み。
水生生物の観察は、子供たちが川の中にも入って行うと聞いていたので、朝から天気がよくてホッとしました。今回は下阿多古小学校の3、4年生が対象。水着姿にサンダル、赤白帽をかぶった子供たちが列になって河原に集まります。
観察会の講師、野澤さんは地元にお住まいで、県と市の環境学習指導員としても活動されています。「水生生物のことなら何でも知っている人」と子供たちに紹介されていましたが、その知識の豊富さには本当に驚きました。子供たちの質問に何でもスラスラと答えてくれるのです。

小学生「先生、この魚ですか?」
野澤さん『それはカワヨシノボリ』
小学生「これは?」
野澤さん『それはシマヨシノボリ』といった具合に。

清流のまち浜松魚心水心6-2 清流のまち浜松魚心水心6-3 清流のまち浜松魚心水心6-4

近くで見守っていた保護者の皆さんからも「へぇー、すごい」と感心する声が聞こえてきました。

観察会は30分間、子供たちが川の中や、石の下、川そばの草むらなどから生き物を捕まえることから始まります。子供たちは網とバケツを片手に思い思いの場所へ。魚を捕まえようとする子もいれば、川岸でせっせと石をひっくり返して小さな生物をバケツいっぱいに集める子も。ときおり「カニとったぞー」とか「なんだこれ!?見たことないのがいるー」とか子供たちの興奮する声が聞こえてきました。こういうときの子供たちの目は、キラキラと輝いて見えるものですね。

30分後、子供たちが捕まえた水生生物は、種類別にトレーに仕分されました。その数18種類。一番大きなものはモクズガニ、その他にも足がいっぱい生えている生物や平たくなったダンゴムシのようなものも。普段、何気なく見ている川に、これほど多くの生き物が住んでいることに正直びっくりしました。

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野澤さんは、捕まえた生き物たちの名前の由来や、生態などをそれぞれ詳しく説明。小学生からは「阿多古川に一番多く住んでいるのは何ですか」「川の中にクモみたいなのがいたけど何ですか」など、いろいろな質問がぶつけられました。
子供たちは、本当によく観察していますね。野澤さんも感心していました。

ちなみに阿多古川に一番多いのは、トビケラという種類の水生生物なのだとか。
この日もヒゲナガカワトビケラがおよそ50匹。
この生き物はきれいな川に多く住んでいるそうです。さすが清流・阿多古川。
子供たちからや保護者の皆さんからは、ここでも「へぇー」との声が聞こえてきました。

最後に、野澤さんが「環境が悪くなっていったん生き物がいなくなってしまうと、元に戻るのに10年以上かかります。みんなでこの環境を大切にしましょう」と呼びかけると、子供たちは大きくうなずいていました。
現在、さまざまなかたちで環境に関する教育が行われていますが、身近な生活の中でこうした経験や発見ができることは、自然豊かな天竜区の特権です。この日の観察会も、小学生たちにとって、自分たちのまちや、まちの自慢である阿多古川のことを知るよい機会になったのではないでしょうか。

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