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更新日:2023年4月13日
過去の取材記事を掲載したものです。農業者の連絡先や購入方法等はご紹介できません。
僕にとっての根本は、生まれ育ったこの町が大好きなこと、そしてここで働ける幸せ。 |
Q.「就農したきっかけ(動機)を教えてください」 A.「僕は元々春野育ちですが、大学進学の際に上京し、その後8年東京で暮らしました。大学院を修了後は東京のベンチャー企業に勤め、小規模な会社だったことから様々な業務を任せてもらってはいたのですが、そういった生活の中でやはり自分は春野が大好きで、ここに戻って暮らしたいという気持ちが大きくなったんです。こちらで勤め人になることも考えましたが、どうせ春野に帰るなら農業経営に携わりたいと、就農を決めました。地元の農家さんや県のサポートなどもあり、農業研修を経て、最終的に農業生産法人アトップさんの助けを借り葉ねぎの生産をしていくことになりました。」 |
Q.「農業の魅力ややりがいを感じるところはどんなところですか?」 A.「一つは、やはり自分のやった仕事がそのまま結果につながることだと思います。自然には逆らえないですし、結果が出ないこともありますが、そんなギャンブル的な面も少し自分の性分にあってるかもしれません(笑)全て自己責任できますしね。 また、僕にとっての根本は、生まれ育ったこの町が大好きなこと、そしてここで働ける幸せです。地域の方々が見てくれていて、支えてくれて、声を掛けあえる暮らしはとても豊かです。葉ねぎって、出荷までに色々と必要な作業があって人手が必要なんです。なので、周りのおじいちゃんやおばあちゃんにパートをお願いするんですが、みんなすごく喜んでくれていて。仕事ひとつで、生活の張り合いが出るみたいです。僕の農業が大きくなっていけば、お願いできる仕事もそれだけ多くなっていきます。そんな風に春野に少しでも、何かを返していければと思っています。」 |
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Q.「反対に、苦労した又は苦労しているところはどんなところですか?」 A.「農業の経験がなく就農しましたから、特に最初のうちは知識不足に悩まされました。いろいろな方からのアドバイスを吸収しながら、自分なりのやり方を模索している最中ですが、劣等感を感じるときはありますね。今は、遠州中央農業協同組合の営農指導員の方からいろいろと教わっていて、こうして頼れる方が周りにいることも幸せなことです。」 |
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Q.「ズバリ、中村さんにとって農業とは?」 |
Q.「最後に、これから先の夢を!」 A.「自分が頑張ることで、春野の町をもっともっと元気にしたいと思っています。今は春野から若い世代が減ってきてしまっていて、自分の子どもの世代のことを考えたりすると余計寂しさを感じています。実は、大学では環境や都市デザインといった分野を専攻していたのですが、そういった視点で見ても、春野という町は本当に豊かな環境だと感じています。山、川、お茶や、ここに住んでいる人と暮らし。最近はジビエなども人気がありますよね。今、市内の大学生との農業交流を行っているのですが、学生さんたちには、『畑仕事だけでなくより広い視野で魅力を感じて』と、いつも伝えています。そんな春野の豊かな資源で、これからのこの町を盛り上げていきたいと思っています。」 |
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(平成27年12月取材)
浜松市では1970年代後半から葉ねぎが注目されはじめ、計画的な生産出荷が可能なことから栽培面積が拡大し、現在では大規模で企業的な経営も行われている。薬味や汁物、丼物などさまざまな料理に使われている。 |
関連ページ:春野耕作隊(別ウィンドウが開きます)
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