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更新日:2024年2月27日
English(Castle Gate Foundation Stone)
Português(Pedras angulares do portão da torre do castelo)
浜松市では平成21年度から天守門跡の発掘調査を行い、建物の痕跡を確認した。
「安政元年(1854年)浜松城絵図」の天守門が描かれている場所からは、長軸1.0~1.4m、短軸0.7~0.9mほどの扁平な礎石が4箇所と、礎石の抜取穴2箇所が発見され、門柱の配置や門扉の大きさが確認された。
また、建物の屋根瓦や鯱瓦の一部、土塀の瓦も多数確認された。
門の両脇の石垣上部からは、壁から剥がれ落ちた漆喰の痕跡も見つかっており、江戸時代の天守門の姿を明らかにする際の参考にした。
礎石に載る門柱6本は、不整形な両脇の石垣の開きに沿うように配置される。
このような柱の配置は、桃山時代から江戸時代初期の櫓門にみられることから、天守門は、幕末まで古式な城門の特徴を継承していたことがわかる。
天守門の復元工事では、本来の礎石配置を忠実に再現し、地下の礎石のほぼ真上に、新しい礎石と門柱を配置した。
石は築城時の石垣に用いられたものと同じ浜名湖北部産の珪岩である。
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