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更新日:2025年1月5日
市では、行政・地元企業・地域住民などが連携して、移住希望者からの相談に、浜松ならではの方法で対応を行い、受け入れを進めています。今回は、浜松での充実した暮らし「ハマライフ」を送る移住者と、移住者を受け入れてきた人たちへのインタビューを通じて、「選ばれているまち浜松」について深掘りします。
認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが発表した2023(令和5)年移住希望地ランキングで、静岡県が4年連続「窓口相談者が選んだ移住希望地」第1位に輝きました。
静岡県の中でも、浜松市への移住者数(※)は年々増えており、静岡県が発表した2023(令和5)年度における県外から市への移住者数では、県内最多の545人でした。また、移住者数と同様に、市への移住相談件数も年々増加し、2023(令和5)年度は、市の窓口に1,846件の相談が寄せられました(グラフ「浜松市の移住者数と相談件数の推移」参照)。
浜松市の移住者数と相談件数の推移
※ここでの移住者とは、県および市町の移住窓口、移住促進施策などを利用して県外から移り住む人のことを指します
浜松市への移住を検討している人の特徴として、働き盛りの年代が多いことから(グラフ「移住者(世帯主207人)の年代別割合」参照)、住む地域だけではなく転職先も探す人が少なくありません。
移住者(世帯主207人)の年代別割合
そこで市は、移住に関する総合的な窓口「浜松移住センター」を設置し、移住希望者一人一人の状況や希望に応じた支援を実施しています。
移住希望者の個別相談や現地案内などは市が委嘱した「浜松移住コーディネーター」が、就業支援は浜松商工会議所が主に担当し、相互に連携をとっています。移住と就職の相談が同時にできる浜松の特徴的な体制も、移住者数や移住相談件数の増加につながっています。
市内各地でも、地域一体となった移住者の受け入れに取り組んでいます。中でも、中山間地域では、「Welcome(ウエルカム)集落」として自治会などが市に登録し、地域住民が主体となって、移住希望者に地域を案内したり、親身に相談に乗ったりする制度もあります。
行政・民間・地域が一体となって「浜松に移住してみたい」という人を応援しています! 身近に移住を検討している人がいたら、まずは浜松移住センターをご紹介してください。
移住について相談したいことがあったら、まずはこちらへ!
浜松市への移住について、総合的に支援しています
場所:市民協働・地域政策課(市役所本館3階)
問合せ:【電話】053-457-2243
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamalife/madoguchi.html
浜松商工会議所は、2017(平成29)年から移住と就職を一体的に支援する「はままつUIJターン就職寄り添い相談」を開始しました。LINEで移住希望者とつながり、浜松移住コーディネーターと連携しながら企業紹介や職場見学、面接の日程調整などのサポートを行っています。
浜松移住コーディネーター
宮嶋 千恵美さん(写真左)
岩倉 万友美さん(写真中央)
浜松商工会議所人材支援課長
深津 正樹さん(写真右)
浜松商工会議所の深津さんと、浜松移住コーディネーター(宮嶋さん・岩倉さん)に、「はままつUIJターン就職寄り添い相談」について聞きました。
宮嶋さん 移住後も、テレワークで移住前の仕事を続ける人もいますが、移住を機に転職する人が全体の6~7割を占めています。
深津さん 浜松商工会議所では、そういった移住希望者を対象に、会員企業1万3,500社から、希望に合った企業を紹介しています。特に、製造業の企業は充実していますね。浜松は、第2次産業に従事する人が、全国平均より10%ほど多いですし、「ものづくりのまち」ならではの紹介が可能です。
採用人数が少ない企業や現在募集をしていない企業も、「この人にぴったりだ!」と思えば案内していますよ。
岩倉さん 地元企業とのつながりが深いからこそできるサポートですよね!
大手就職サイトには求人情報が載っていなくても、業界内で名の知れた企業が市内にはたくさんありますし。
深津さん 移住希望者は「こんなことをやってみたい」など、目標がはっきりしていて、企業の規模にこだわらず、やりがいを大切に就職先を選ぶ人が多い印象があります。
深津さん 「就職相談」と聞くと、お堅いイメージがあるかもしれませんが、楽しく、和やかな雰囲気で、本音を話すことを大切にしています。
宮嶋さん 企業の皆さんも移住者を温かく受け入れていますよね。
深津さん 人材確保や事業承継に悩んでいる企業も多いので、市外で経験を積んだ移住者は即戦力として喜ばれているんです。企業側は「うちでその人のやりたいことが実現できるかな」「住む家はちゃんと見つけられるかな」と心配してくれて…。
浜松は優しくて温かい人が多いなとつくづく感じますね。浜松移住コーディネーターの皆さんには、市内案内や先輩移住者・地域の人との橋渡しをお願いしています。
宮嶋さん 浜松移住コーディネーターは、都市部と中山間地域それぞれに担当がいるので、自分のイメージするライフスタイルに添った案内ができるんです。
深津さん 実は、Uターンの相談も多いんですよ。昨年度は、内定者136人のうち、44人がUターンでした。
岩倉さん 本人はもちろん、親世代からも相談が寄せられているんですよね。
深津さん それぞれと話してお互いの気持ちを聴きつつ、親子間を取り持ちながら今後について一緒に考えることもありました。
浜松に初めて来る人はもちろん、Uターンを考えている人からの相談もお待ちしています!
「浜松を訪れる前から、LINEで密に連絡が取れたのがよかったです。夫婦で利用したのですが、「こんな企業に就職できたらいいな」という希望を伝えたら、すぐに30社ほどおすすめ企業のリストをもらうことができました。
オンラインで顔を見ながら相談をした後に、実際に浜松を訪れて市内案内などをしてもらったので安心して移住できました。」
(東京都から浜名区に移住した夫婦の声)
まずは下のLINEの友だち追加をして、ご相談ください!
https://page.line.me/oqy8792b?openQrModal=true(別ウィンドウが開きます)
中橋 辰也さん、渚さん【神奈川県川崎市→浜松市中央区】
2023(令和5)年に浜名区引佐町川名に移住し、本業であるコンサルティングの仕事を軸に、養鶏や米作り、子育てをしながら浜松での暮らし「ハマライフ」を送っている中橋辰也(たつや)さん、渚(なぎさ)さんにお話を伺いました。
東京で、地方創生事業のコンサルティングの仕事をしていたのですが、会社で人事異動があり、自分が思う仕事と違う部署への配属が決まりました。ちょうどその時、「浜松を活性化するために働いてみないか」と声を掛けてくれた会社があったのです。
浜松は全く知らない土地でしたが、もともと自然に近いところへ移住したい願望があったので、浜松への移住を決心しました。
移住コーディネーターから、地域の人たちが集まって談笑する場「ふれあい喫茶」を紹介してもらいました。そこへ5回ほど通いましたが、地域の皆さんは移住してきた私たちを受け入れて、いろいろなことを教えてくれたんです。今の家主さんが、私たちが移住したがっていることを聞き、「とりあえず、うちに来たら?」と声を掛けてくれました。
最初は不安でしたが、その不安はどんどん消えていきました。子育てをしている同世代とつながることができたのが大きかったですね。
地域の皆さんが、子供を「地域の孫」のように見守ってくれる温かさに、いつも感謝しています。
ここへ移住してきた人と一緒に、前回から参加しました。炎を浴びて熱かったのですが、私のような移住者を地域の伝統的な行事に参加させてくれてうれしく思いましたね。
次回も参加予定です。多くの皆さんに「川名のひよんどり」を知ってもらうための取り組みも進めたいと思っています。
国の重要無形文化財「川名のひよんどり」の見どころの一つ、若者がたいまつと向かい合う「もみあい」(写真:奥浜名湖観光協会提供)
羊と暮らすことが、現実になりました。家主さんから「鶏を飼ってみない?」と持ちかけられ、「いつか羊も飼ってみたい」と伝えたところ、さっそく隣町で生まれた子羊2頭を譲り受けることができました。羊小屋も造ってくれて、とんとん拍子に夢がかなってしまいました(笑)。
羊と鶏は草を食べるので、休耕田の除草につながらないかと、敷地内で試験中です。
子供が環境が変わって戸惑いを感じないか心配だったのですが、自分のアイデアを形にする経験ができていると思います。子供のアイデアで、年に数回「餌やり体験動物園」を企画していて、今は次回の開催に向けて作戦会議中!
子供は少ない地域ですが、いろいろな人と関わって、本人らしく楽しんで過ごしているようです。
地域を盛り上げていきたいです。そのためには地域の環境を維持していくことが重要だと思っています。
先日、米の収穫を前にして田がイノシシに荒らされました。地域に広がる耕作放棄地や鳥獣被害などの課題を解決しながら、10年後の地域のイメージをみんなで創り上げ、今、私ができることに取り組んでいきたいです。自分が魅力を感じている川名が、10年後も同じように愛される場所であってほしいと思います。
移住は、自分の暮らしのスタイルをチェンジするものですが、一人で何か新しいことを始めようとするとなかなかうまくいきません。でも、川名は地域全体でそんな人を応援してくれる場所。ぜひ一度来てみませんか。
2020(令和2)年度から「Welcome(ウエルカム)集落」として5組の移住者を受け入れてきた、浜名区引佐地区の川名自治会長である西澤さんに、浜松移住コーディネーターの井上さんが移住者の受け入れについて聞きました。
川名自治会長
西澤 章司(しょうじ)さん(写真左)
浜松移住コーディネーター
井上 紗由美(さゆみ)さん(写真右)
井上さん Welcome集落に登録したきっかけは何ですか?
西澤さん 川名地区では若い人たちが外に出てしまって、高齢者世帯や空き家が増えていたんです。移住者が来てくれたら、地域が活気づくでしょうし、住むのにちょうど良い空き家を紹介できればとの思いで登録しました。
井上さん 心強い存在となる移住者が、たくさん来てくれましたよね。
西澤さん 川名地区は移住者の皆さんが、自治会の活動などに積極的に参加してくれて助かっています。地域の集まりで、飲み食いしながら語り合えば、すぐに仲良くなれます。
井上さん 地域の伝統芸能「川名のひよんどり」にも移住者が参加してくれたと聞きました。
西澤さん 「川名のひよんどり」を支える若者の集まり「若連」が解散してしまいまして…。大学生や「浜松山里いきいき応援隊(地域おこし協力隊)(※)」と協力して何とかやっていたところ、移住者が「参加するよ!」と言ってくれてうれしかったですね。しかも2人も!
※都市部などにいる人材を、中山間地域に招いて、居住してもらい、地域協力活動を通じて地域維持や活性化を図る制度
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/shiminkyodo/tyusankan/yamazatoikiikiouentai.html
井上さん 川名地区は移住者の皆さんを温かく迎え入れてくれる人ばかりですよね。
西澤さん 井上さんが「なじむためには地域の集まりに行くといいよ」と、アドバイスをしてくれているので、地域の人もさらに移住者を受け入れる意識が高まってきました。
井上さん 川名地区への移住に興味を持った人には、地域の人が旧川名小学校の校舎で交流する場「ふれあい喫茶」などを紹介しています。地域の人に顔を知ってもらうことで、より早く打ち解けて、移住後もサポートしてもらえると思います。
西澤さん 初めて川名に来る人はもちろん、「地元に戻ってもいいかな」と思う人もウエルカムです!
市の概要や、移住に関する補助金制度、「ハマライフ」を送る移住者へのインタビューなどを掲載しています
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamalife/guidebook.html
「ハマライフ」をイメージできる動画を370本以上投稿しています
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/hamalife/ijudouga.html
この特集に関するお問い合わせは、市民協働・地域政策課へ(【電話】053-457-2243)へ。
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