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更新日:2023年12月1日
私たち「誰もが安心安全で暮らせる浜松」から質問をします。
私たちはグループ名のとおり、誰にとってもやさしい街づくりができたらと考え、どうしたら暮らしやすい街になるか話し合いました。
まず始めに、行きたいところに行きやすい交通網の整備について考えました。現在、浜松駅を中心として、放射線状になっているバス路線について、とても不便だと感じます。郊外にあるショッピングセンターやスポーツ施設などへは、浜松駅を経由しないと行くことができません。
それから、高齢ドライバーによる交通事故が社会問題になっていますが、車に替わるバスなどの公共交通機関の交通網が充実すれば、高齢者の免許返納につながる上、外出できずに家にこもってしまう高齢者が減るのではないかと思います。
また、私たちは浜松に住んでいますが、まだ行ったことがないところが多くあります。浜松には豊かな自然や歴史遺産、伝統、文化があるので、私たち中学生や高校生など、車を運転できない若者でも、これらの魅力ある地域資源に、もっと触れやすい環境になったらうれしいと思います。
次に、高齢者をはじめ、みんなが安心して生き生きと暮らしていける社会にするためには、地域で共に支え合うことが大切だと考えました。まだまだ元気な高齢者もたくさんいるので、高齢者の知識、経験、技術を活用できる機会を増やして、それを高齢者の生きがいにできればと考えます。
例えば、子育て中のお母さんたちが、高齢者にお悩み相談に乗ってもらったり、ちょっとした時間に一時的に子供を預けることができたりすれば、もっと子育てをしやすい環境になると思います。
元気な高齢者が地域で活躍することによって、知識・技術の伝承につながっていくと思います。そして、高齢者が生きがいを持ち続けることで、浜松の健康寿命1位を維持できればいいと思います。
それから、街のユニバーサルデザイン化の充実も重要と考えました。学校や図書館などの公共施設や、市役所付近の中心部では進んでいると感じる所もありますが、郊外ではまだまだ普及していないと感じます。道路と歩道の段差は、私たちにとっては小さな段差かもしれませんが、高齢者にとっては危険です。実際にメンバーの祖母がつまずいて転んだこともあったそうです。こうした危険箇所も改善していければいいと思います。街のユニバーサルデザイン化が進み、そこで暮らす誰にとってもやさしい街になったらいいと思います。
そこで、私たちのグループからは、次の3点を質問させていただきます。
以上、3点についてご答弁をお願いします。
「誰もが安心安全で暮らせる浜松」のご質問にお答えします。
ご質問の1点目の基幹となるバスターミナル整備についてですが、市では交通事業者と協力して、JR高塚駅や天竜川駅、遠州鉄道上島駅など主要な鉄道駅ではバスターミナルの整備を進めています。
また、その他の駅や複数のバス路線が交わる利用者の多いバス停では、自転車や自動車から公共交通に乗り換えるための駐輪場や駐車場を整備するなど、公共交通が利用しやすい環境づくりに向けて、ミニバスターミナルとしての整備を行っています。
こうした取り組みによって、鉄道の利用者数は増加傾向にあり、遠州鉄道では49年ぶりに、年間の利用者数が1,000万人を突破するなどの成果が表れています。
一方で、路線バスの利用者数は、近年では横ばい傾向にあるものの、皆さんが生まれた平成16年頃には年間約3,500万人でしたが、平成28年度には約2,700万人と2割以上も減少しています。
公共交通は地域の大切な財産であり、市民の皆さんに利用していただくことで守り育てることができます。市としては、バスターミナルの整備や市民の皆さんに公共交通を利用していただくためのPR活動などを通じて、暮らしやすい街づくりを進めていきます。皆さんも、家族での旅行や買い物などでお出掛けの際には、バス等の公共交通を利用してください。皆さんのご利用が、使いやすい公共交通の実現につながっていきます。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、選手村などで自動運転のバスが走るそうです。皆さんが大人になる頃には、浜松市でも自動運転のバスに乗れるようになることを期待しましょう。
次に、ご質問の2点目、高齢者の生きがいづくりについてお答えします。
質問にありました「地域で共に支えあうことの大切さ」や「元気な高齢者の活躍」などは、まさに私たち行政が取り組みを進めているところで、大変重要な視点であると思います。
さて、浜松市では、健康で長生きできること、社会参加の機会があること、希望すればいつでも働けることが、高齢者の生きがいにつながるものと考えています。生きがいづくりの取り組みの一例をご紹介しますと、地域の元気な高齢者が、介護を必要とする高齢者の施設で話し相手になる、高齢者が集うサロンで運営のお手伝いをするなどのボランティア活動に、換金できるポイントが付く「ささえあいポイント事業」というものを実施しています。
この事業は、平成26年10月から開始し、本年7月末現在、高齢者のボランティア登録者数は約3,500人となっています。ボランティア活動の場を広めるため、これまで介護を必要とする高齢者の施設に限定していましたが、本年度からは、身体障がい者等が利用する施設や保育園なども対象としました。
また、高齢者ボランティアの皆さんにいつまでもお元気に活躍いただけるよう、運動能力の低下を予防するロコモーショントレーニング教室の参加や、健康診断受診にもポイントが付くようになりました。
この「ささえあいポイント事業」のほかにも、高齢者の豊かな経験、知識、技能を生かし働く機会を提供するシルバー人材センターや、仲間づくり、地域づくり活動を担うシニアクラブを支援するなど、皆さんの地元の浜松市が、今後も健康寿命が政令市ナンバー1でいられるよう、引き続き高齢者の生きがいづくりをはじめ、さまざまな施策に取り組んでまいります。
ご質問の3点目、ユニバーサルデザイン化、バリアフリー化の拡充についてお答えします。
浜松の未来に向け、皆さんがユニバーサルデザインによるまちづくりを描いていただいたこと、本当にありがとうございました。「誰もが安心安全で暮らせる浜松」というグループ名ですが、これはまさに浜松市が進めるユニバーサルデザインのまちづくりにおける理念そのものです。
浜松市は、年齢や性別、国籍、障がいの有無に関係なく、誰もが安全で快適に暮らすことができる街づくりに、皆さんの生まれる前から取り組んでいます。平成13年度に「思いやりの心が結ぶ優しいまちづくり」に向けて「ユニバーサルデザイン計画」を策定し、平成14年度に全国初となる「ユニバーサルデザイン条例」を制定しています。
公共施設などの建築物や道路の整備については、それぞれユニバーサルデザイン指針を策定し、その指針に基づいて市内全体で優先順位をつけ、バリアフリー化を進めているところです。
ご意見をいただきました道路と歩道との段差については、高齢の人にとっては歩行を妨げるものということになりますが、目が見えない人にとっては、つえを使って車道と歩道とを区別するための大切な役割があります。ユニバーサルデザイン化を進めるにあたっては、このようにいろいろな人の立場に立って考えることが必要です。
また、街づくりには道路や施設のバリアフリー化だけでなく、車いすやベビーカーなどを使用している人への配慮として、歩道に自転車を置かないといった、自分以外の人のことを考え、思いやりの心を持って行動する「心のユニバーサルデザイン」も求められます。
これからも皆さんと一緒にユニバーサルデザインを広めて、誰にとってもやさしい街づくりを進めていきたいと考えています。
私たちの質問に答えていただきありがとうございました。
私たちの質問内容に対して、浜松市がいろいろと考え、取り組んでいることが分かりました。答弁の中に「自分以外の人のことを考え、思いやりの心をもって行動する心のユニバーサルデザイン」という言葉がありました。環境の整備や制度を整えることはとても重要ですが、市民一人一人が心のユニバーサルデザインを意識することが大切だと感じました。
誰もが安心安全で暮らせる浜松になるためにも、私たちも思いやりの心を持って行動していきたいと思います。
以上で、私たち「誰もが安心安全で暮らせる浜松」からの質問を終了します。ありがとうございました。
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