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更新日:2023年12月1日

災害対策について【災害からみんなを守ろうグループ】

質問

 私たち「災害からみんなを守ろう」グループから質問します。

 先月発生した西日本豪雨によって、多くの被害が出ました。近年の異常気象によって、河川の氾濫や土砂崩れなどが、全国各地で頻繁に起こっています。テレビでは、被害のあった地域の中には、自治体が早めの避難を勧めていたところもあったと言っていました。それにも関わらず、死者や行方不明者がたくさん出てしまうのはなぜだろうと考えました。

 浜松でも台風が接近した時などは、早めの避難を呼びかける避難勧告が出ます。しかし、私たちの周りでは、「避難勧告が出たね」とひとごとのように言うだけで、避難するための準備をしたり、実際に避難したりする人はなかなかいないという状況です。恐らく「自分たちは大丈夫」、「自分たちの住んでいるところは、大きな被害を受けるはずがない」と、勝手に思い込んでいる人が多いからです。

 中学生には、市から「防災ノート」が配布されました。授業でこの「防災ノート」を使っている学校もあれば、まだ十分に活用されていない学校もあります。私たち中学生が正しい防災知識を学ぶことは、避難しない家族や地域の人たちを救うことにつながりますし、地域の防災力向上につながるのではないかと思います。

 そして、災害が起きたときのもう1つの課題が避難所での生活です。西日本豪雨の被害を受けて、避難所で生活をしている人たちはとても大変だと思います。

 南海トラフの大地震が来ると言われている私たちの地域ではひとごとではありません。避難所には、全国各地から避難物資が届いているとテレビで見ましたが、南海トラフ大地震のように、日本全国で被害が出る大規模災害が発生した場合には、もし浜松市の被害が大きかったとしても、どこからも支援物資が届かない可能性があること、そして避難所での生活が長期化することを想定して、準備しておくことが必要だと考えました。

 そこで、私たちのグループからは、次の2点を質問させていただきます。

  1. 「防災ノート」を活用した中学生に対する防災教育を、市内すべての中学校で行う必要があると思いますが、いかがでしょうか。
  2. 大震災が発生した場合、避難所での生活が長くなります。暑さ、寒さへの対策など、避難所設備を充実させる必要があると思いますが、いかがでしょうか。

 以上、2点について、ご答弁をお願いします。

答弁 伊熊学校教育部長

 「災害からみんなを守ろう」グループのご質問にお答えします。

 ご質問の1点目、「防災ノート」を活用した防災教育をすべての中学校で行う必要性についてお答えします。浜松市は1つの市でありながら、伊豆半島よりも大きな面積を持ち、沿岸部、都市部、山間部という多様な地域特性があるため、地震や津波、土砂災害、洪水等、さまざまな災害に備えておくことが大切です。

 そのため、教育委員会は、防災教育の教材として「防災ノート」を作成し、すべての市立小中学校に配布しました。防災ノートにはイラストや写真、被災体験談等の資料が掲載されていて、自然災害の特性や身の守り方、災害に対する心構えについて学ぶことができます。

 本年度からすべての市立小中学校において、学校ごとの計画に基づきながら「防災ノート」を活用することになっていますが、改めて避難訓練の前後や朝の会などの時間を利用して、「防災ノート」を有効活用するよう呼びかけていきます。

 また、本年12月から、旧北小学校跡地に「浜松市防災学習センター」が開館します。この施設では、全ての市民の皆さんが映像やタブレット等を活用しながら、「防災ノート」に掲載されているような内容を体験的に学ぶことができます。

中学生の皆さん、「防災ノート」や「防災学習センター」の活用を通して、災害から自分や家族の命を守る力を、ぜひ身に付けてください。そして、将来、地域の一員として、浜松市の防災、減災を担っていただくことを大いに期待しています。

答弁 宮城危機管理監

 ご質問の2点目、暑さ対策など、避難所設備の充実についてお答えします。

 浜松市では、小中学校を中心に現在184カ所の避難所を指定しています。避難所の中心は体育館となりますが、暑さ対策などについては、市内のホームセンターなど、企業と協定を結び、速やかに扇風機などを設置できるようにしています。

 また、今後、小中学校の教室にエアコンを設置する予定です。体育館の避難生活で体調を崩された避難者の皆さんには、空調が効く校舎内に移動していただくことも考えています。なお、災害直後はどこからも支援物資が届かないことも想定されますので、避難所に食糧、飲料水、トイレなどを備蓄し準備をしています。

 しかし、避難所での生活は、プライバシーの保護や衛生環境が十分ではなく、決して快適なものではありません。このため大きな災害が起きても、住み慣れた自宅での避難生活ができるように、家の耐震化や家具の固定、食糧の備蓄など、個人ができること「自助」をしっかりと行い、事前の備えをしていくことが重要です。

 皆さんも自宅に帰って、家族の防災リーダーとなって、家族の皆さんとわが家の防災対策について話し合い、点検をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。

感想

 私たちの質問に答えていただきありがとうございました。

 答弁の中に「本年度からすべての市立の中学校において、学校ごとの計画に基づきながら防災ノートを活用することになっている」というお答えがありました。また、「浜松市防災学習センターも開館する」というお答えがありました。私たちも「防災ノート」で学習したり、防災学習センターを利用したりして、命を守る力を身に付けていきたいと思いました。

 また、浜松市はエアコンを設置したり、避難所に最低限の食糧、飲料水、トイレなどを備蓄したり、避難所での生活が少しでも快適になるようにしているというお答えがありました。私たちも個人や家族でできることを話し合い、点検などをしていきたいです。

 以上で、「災害からみんなを守ろう」グループからの質問を終了します。ありがとうございました。

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浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

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