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更新日:2023年12月1日

活気あふれる街づくりについて【浜松のいいところPRグループ】

質問

 私たち「浜松のいいところPR」グループから質問をします。

 今、日本は人口減少社会を迎えています。これは浜松市だけに限らず、一部の大都市以外、すべての市町村が抱えている問題です。浜松が将来に向けても活気あふれる街でいるために、私たちは、観光客を増やすこと、浜松に移住してくる人を増やすこと、浜松に住み続けたいと思う若い人たちを増やすことの3つが大切だと考えました。

 浜松にはいいところがたくさんあると思います。遠州灘、天竜川、浜名湖など、自然が豊かで、それによって多くの特産品やレジャーが生み出されています。また、徳川家康や井伊直虎を輩出した「出世の街」の歴史や、浜松まつりを代表とする伝統行事、「音楽のまち」と呼ばれる音楽文化などの魅力もたくさんあります。

 さらに、東京と大阪のほぼ真ん中にあり、空港も近くにあることから、交通の便が大変良いことも、浜松のメリットの1つだと思います。

 しかし、こうした魅力は、まだ十分に国内、海外に発信できているとは言えないと思います。県外のいとこに「浜松って名前も聞いたことがないし、印象が薄いよね」と言われたというメンバーもいました。

 たくさんの魅力をもっと発信して、国内だけでなく海外からの観光客も増えて活気あふれる街になれば、テーマパークができたり、人気のお店が中心街に出店したりして、にぎわいにつながるのではないかと思います。

 また、外国からの移住者を受け入れ、多文化共生社会とすることも、活気あふれる街づくりの1つの手段なのではないでしょうか。それには、交通の便がいいことを有効に活用できるのではないかと思います。

 一方で、文化の違いを克服したり、外国語看板を整備したりするなどの取り組みもしなければなりません。

 ほかにも、浜松は自動車や楽器などを製造する企業や工場も多く、産業面での強みを持っていますが、私たち若い世代は、浜松が「ものづくりのまち」であることを、普段あまり意識していません。今、浜松に住んでいる自分たちが、将来の就職を考えた時に、このことをもっと知っていれば、浜松に住み続けたいと思う人は増えるのではないでしょうか。

 そこで、私たちのグループからは、次の3点を質問させていただきます。

  1. 浜松まつりなどで観光客がたくさん浜松を訪れる時が、浜松をさらにPRするチャンスだと思いますが、どのような取り組みをしていますか。
  2. 外国人の移住をもっと増やして、多文化共生社会としていくために、どのような取り組みをしていますか。
  3. 若い人たちに「ものづくりのまち」をもっとPRすれば、就職するときに浜松に住み続けるという選択肢も増えると思いますが、いかがでしょうか。

 以上3点について、ご答弁をお願いします。

答弁 鈴木康友市長

 それでは、「浜松のいいところPR」グループのご質問にお答えします。

 1点目は、浜松まつりのような大きな集客行事で、浜松をいろいろとPRをしたらどうかというご提案、ご質問だったと思います。

 私たちも、市内にたくさんの人が集まるイベントは、浜松をPRする絶好の機会と思っていて、浜松まつりの時も、もちろんお祭り自体の良さを知ってもらうと同時に、浜松の名産、食べ物であればウナギや浜松餃子などを、来られた方にPRしています。最近は、浜名湖や太平洋、広大な砂浜を使って、あらゆるマリンスポーツ、ビーチスポーツができることから、「マリンスポーツ、ビーチスポーツの聖地」にしようという取り組みをしています。そのような、浜松が力を入れている取り組みなども、大きな観光行事のときにPRをしていますので、皆さんからもいろいろなアイデアをいただきたいと思います。

 このように、来られた方にPRすると同時に、これからは積極的にこちらからPRをしていかなければいけませんので、市外で行われる大きなイベントでも浜松をPRしています。浜松出身でやらまいか大使の百田夏菜子さんが所属する「ももいろクローバーZ」のコンサート会場で浜松のPRをしたり、テレビや新聞や雑誌などの媒体を使って浜松をPRしたりすることも大事で、いろいろと工夫しながら、さまざまな浜松の取り組みやネタを提供して、番組にしてもらったり記事にしてもらったりする取り組みもしています。

 これから力を入れていきたいのはSNSです。フェイスブックやインスタグラムなど、こうしたもので、今はもう国境を越えて全世界に発信できますので、とてもいいPR媒体だと思います。私からのお願いは、このSNSを使った発信は皆さんにもできます。これは皆さんがPRの主体になれるということなので、どんどんそういった媒体を使って、全世界へ浜松の良さをPRしていただきたいと思います。1点目は以上です。

 2点目は、多文化共生ですね。外国の人にたくさん来てもらって、街を活性化していきたいということでした。実は今、国もそのような方針で、これから外国の人材にどんどん日本に来てもらって、そのような人たちの活力を借りながら、人口減少社会を克服していこうという方針があります。

 浜松はご存じのように、以前から外国人の皆さんと共生をする多文化共生に取り組んできました。外国人を受け入れる「入国管理法」という法律がありますが、それが1990年に改正され、(日本をルーツにしている)日系人であれば、条件なしで日本に来ていいですよということになり、その頃から日系ブラジル人や日系ペルー人が日本にやって来て、特に働き口の多かった浜松にたくさん集まりました。私たちはそのような人たちと共生していくために、多文化共生センターという組織をつくり、多言語での発信や相談、生活支援、あるいは子供たちの教育が一番大事なので、ポルトガル語ができる人を市で雇って、学校に派遣をし、日本語が未熟な子供たちの学習支援をしています。

 また、外国人学習支援センターでは、外国の人たちへ日本語を教えるという取り組みや、日本人の皆さんにポルトガル語やスペイン語を勉強してもらうような取り組みもしています。

 それから今は国際連携の中で、多文化共生に取り組んでいこうと考えています。実はヨーロッパは、ずっと昔から外国人を受け入れて、多文化共生に取り組んできた地域です。EU(欧州連合)というのを聞いたことがあると思いますが、そのEUに評議会があり、人権や民主主義について議論しています。そこが「インターカルチュラル・シティネットワーク」という都市の連合体を主体にしていて、これがどのようなものかというと、外国人を恐れず、外国人の皆さんの持つ能力、あるいは多様性を都市の活力に生かして積極的な多文化共生をしていきましょうという都市の連合体ですが、これが今、浜松が出している多文化共生の方針とぴったりなので、浜松はアジアで初めて、この「インターカルチュラル・シティネットワーク」に昨年加盟をしました。

これからはヨーロッパの都市とも連携しながら、多文化共生をこの日本の中で広めていきたいと思い、浜松は今、ある意味で世の中の先頭を切って、多文化共生に取り組んでいます。これから外国人を積極的に受け入れていく時代になった時に、浜松が日本の先頭を切っていければと考えています。

 そして3点目、「ものづくりのまち」であることを、もっと若い人たちにも知ってもらったほうがいいのではというご質問です。

 浜松はものづくりの力でここまで成長、発展をしてきました。今、政令指定都市は20ありますが、そのうちの15が県庁所在地です。静岡県で言うと静岡市が県庁所在地です。やはり県庁所在地はうらやましいですね。多くの大きな会社の支店は静岡市に集まり、テレビ局の本社もすべて静岡市にあります。浜松には何もありません。それほど県庁所在地には「ヒト・モノ・カネ」が集まって発展します。ですから、政令指定都市の中の15が県庁所在地です。

 県庁所在地ではない政令市は5つ、そのうちの3つは川崎市、相模原市、堺市など、東京や大阪の近郊で、巨大な都市の近隣で発展した街で、これもうらやましい条件がそろっています。そうではない都市が2つあります。1つは北九州、1つは浜松で、両者に共通するのは産業都市ということです。

 特に浜松の場合は、ホンダ、スズキ、ヤマハ、カワイなど、民間の力で世界的な企業になった企業もありますし、それだけでなく、たくさんのものづくり企業があって、その産業の力でここまで発展してきました。このような自立的な発展を遂げた所は他にないです。それだけものづくりのいい会社がたくさんあります。

 このようなことを若い皆さんにも知っていただきたいと、今、積極的にウェブを使って企業を紹介したり、皆さんくらいの世代には、浜松の企業について知ってもらって触れてもらいたいと、平成14年から浜松の起業家や経営者の方に、市内の小中学校へ出かけて行ってもらい、いろいろな体験談をお話ししていただいたりしています。これからそのようなことを積極的に実施していくことで、浜松にもこのようないい企業があるんだ、このようなところに住んでみたいなと思ってもらいたいと思います。

 もう1つ大事なことは、企業の紹介だけではなく、やはりこの街がすごく暮らしやすい、働きやすい街であることもPRしなければなりません。転勤でいろいろな場所へ行っている方が、「浜松はとても住みやすい街ですね」とよく言ってくれます。

 それを証明するように、(一財)日本総合研究所という大きなシンクタンクが毎年、「全国都市幸福度ランキング」を実施していますが、ついに今年、浜松は20の政令市の中で横浜や名古屋など立派な政令市を抑えて1位になりました。

 中にいるとなかなか気づかないかもしれませんが、浜松はとても住みやすく暮らしやすい街なのです。働いていくにあたっては、いい企業があって、そして暮らしやすい街ということが、選択するのに大事だと思いますので、そのようなことも一生懸命PRしていきたいと思います。

 特に皆さんには、浜松にはたくさんいい企業があることを、積極的にお知らせをしていきますので、将来を考えるときには、浜松を選択肢の1つにしていただきたいと思います。

 私からの答弁は以上とさせていただきます。

感想

 私たちの質問に答えていただき、ありがとうございました。

 1つ目の質問の答弁を聞き、一人一人の日頃からの意識や行動が、大きな力となって浜松市の発展につながると感じました。浜松の街が「やらまいか精神」とともに、全世界に魅力を発信することは、私たちが浜松の文化を基盤に、次への世代へと継いでいくことにつながります。そして新たな浜松、誇れる浜松をつくっていきたいと思います。

 以上で、私たち「浜松のいいところPR」グループからの質問を終了します。ありがとうございました。

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浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

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